2022-23 V.LEAGUE JTサンダーズ広島戦
- 開催日時
- 2023年2月18日(土) 15:00
- 会場
- 住吉スポーツセンター
3
- 28-26
- 25-23
- 25-20
WIN
0
試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンド第26戦。前日の勝利で暫定1位に浮上したサンバーズは、ホーム・住吉スポーツセンターで7位JTサンダーズ広島と対戦した。
第1セットはJT広島のオポジット・江川の効力なジャンプサーブにエースを奪われたり、崩されてブロックに捕まり1-4と出遅れた。それでもサンバーズは好守備でラリーに持ち込み彭のスパイクなどで得点を重ね、藤中謙のブロックで8-7と逆転。さらにアラインのサーブで揺さぶり、彭のクイックで切り返して9-7とリードした。しかしその後、サンバーズのレフト攻撃がブロックに捕まり10-11と逆転される。終盤にもブロックで17-19と先行された。小野が二枚ブロックをものともせずクイックをねじ込んで流れを切るが、終盤、スパイクミスが出て引き離される。
それでも、ムセルスキーが相手のレシーバーの間に鋭いサービスエースを決め22-23と追い上げる。さらに、アラインのサーブで崩し、彭がブロックで仕留めて24-24と追いつきデュースに持ち込んだ。そして、彭がサイドラインぎわにノータッチエースを決めて26-25と逆転。最後は大宅が巧みなサーブで揺さぶり、ブロックタッチでチャンスを作ると、託されたボールをムセルスキーがしっかりと叩き込み28-26。JT広島の強力なサーブにおされ、このセットだけで5本ものブロックを献上したが、終盤サンバーズもサーブや藤中颯の好守備などで巻き返して接戦を制し、セットを先取した。
第2セットは小野のクイックや大宅のツーアタックで好スタートを切り、4-2と先行。JT広島の堅い守備から切り返されて4連続失点し逆転されるが、アラインのサーブで崩し、彭がダイレクトスパイクを決めて10-8と再びリードを奪う。小野に代わりコートに入った佐藤がサーブで崩し、ムセルスキーがダイレクトスパイクを決め15-12と引き離す。スパイクにミスが続き追いつかれるが、終盤、藤中謙のサーブで揺さぶり、アラインがブロックで仕留めて21-19と再びリード。ムセルスキーの強力なサーブで崩し、彭の豪快なクイックでブレイクして引き離し、セットを連取した。
第3セットは互いにサイドアウトを奪い合う。サンバーズはムセルスキーのスパイクやアライン、藤中謙のパイプ攻撃で得点し、ムセルスキーがノータッチエースを決めて8-6と抜け出した。JT広島のサーブにおされて逆転されるが、佐藤が力強いDクイックを決めて流れを引き寄せると、藤中颯の好守備をアラインが得点につなげて13-12と逆転。その後、佐藤のサーブで揺さぶり、アラインのブロックやスパイクなどで連続ブレイクを奪い17-13と一気に引き離した。終盤には、ムセルスキーのサービスエースや彭のブロックで20-14と引き離す。JT広島のサービスエースなどで追い上げられるが、最後は佐藤が豪快にCクイックを叩き込んで締め、ゲームセット。
相手にリードされる展開があっても、セット終盤に強さを発揮し、2日間で1セットも落とすことなく、今季の20勝一番乗りを果たした。
この日は前日好調だったレフト攻撃が相手に対応されて決定率を抑えられたが、その分、ミドルブロッカーの彭と途中から出場した佐藤が高い決定率を残した。
そして、オポジットのムセルスキーはこの2日間、これまでよりもギアを一段上げ、重量感あふれるスパイクの破壊音を会場に響かせた。この日はスパイクやサーブ、ブロックで25得点を獲得する活躍だった。
実は2週間前にフルセットで敗れた東レ戦後、ムセルスキーは「負けたことが本当に悔しくて、自分に対してのものすごい怒り以外何も感じなかった」という。山村監督には「感情的になってスパイクを打ってしまったシーンがあった。申し訳なかった」と謝罪した。
その経験をエネルギーに変えて状態を上げ、チームを勝利に導いた。
主砲の復調は、今後続く上位陣との戦いに向け、大きな力となる。次週は6位ジェイテクトSTINGSとの2連戦だ。
<試合後のコメント>
■山村宏太監督 JT広島さんが昨日の試合から修正してきていた。特にこちらのレフトサイドの攻撃が、相手のオポジット江選手のブロックにやられていたので、昨日を踏まえて細かく指示が出ていたんだと思います。対してうちは、昨日と同じでいけるだろうという甘さがあったのではないか。その中でも勝ちきれたのは大きい。ディマ(ムセルスキー)はかなり状態が上がってきているし、試合に向かう気持ちも充実してきているのかなと感じます。
■ドミトリー・ムセルスキー選手
先週は試合がなかったので、その間にしっかり自分のコンディションを整えて、今週の試合に自信を持って臨めた。自分としてはすごくいい状態と言えます。
(チームとしてもギアが上がったのは)東レ戦の敗戦も一つの理由だし、リーグの終盤に向かっているということもある。ファイナルに向けて勝ち残っていくには、1人の選手が突出して頑張るのではなく、全員が一緒になって頑張らないと勝てないということを実感しているので、より一層1人1人が自分のプレーに対して責任を持ってやっています。
■藤中颯志選手
昨日はJT広島さんのサーブが、どちらかというとアラインを狙ったコントロールサーブが多かったんですが、今日はパワーサーブの割合が増えて、サーブレシーブに関しては苦しめられた。それでもチーム全体としてはブロックが機能していて、スパイカー陣も難しい中で決め切ってくれていたので、個人的にはみんなに感謝しています。(好守備が多かったのは)JT広島戦は、今季前半戦で対戦した時にブロックとディグの関係がはまったので、そこで自信がついたことが大きいし、自分がやりやすいようにできている。
2週間前の東レ戦に敗れた時は、勝っていれば1位に立てていた試合でもあったので、それぞれ思うところが強かったと思う。1位か2位かというのは勝負の世界では大きいと思うので。それまで連勝していて久しぶりに負けて、改めて負ける悔しさを感じましたし、やっぱり勝たなければいけないという思いもより強くなりました。