試合日程・結果

GAME

2022-23 V.LEAGUE JTサンダーズ広島戦

開催日時
2023年2月17日(金) 19:00
会場
住吉スポーツセンター
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-23
  • 27-25
  • 25-14

WIN

0

JTサンダーズ広島

リザーブメンバー

試合経過

<試合経過レポート>
 2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンド第25戦。現在2位のサンバーズは、ホーム・住吉スポーツセンターで7位JTサンダーズ広島と対戦した。

 試合の立ち上がり、サンバーズはJT広島のオポジット・江川のスパイクをアラインがシャットアウトして勢いに乗る。藤中謙の巧みなサーブで崩し、ムセルスキーが得点につなげて3-1と先行。その後もサンバーズはサーブでプレッシャーをかけ続ける。ムセルスキーのサーブで崩し、ムセルスキーが自らカウンターアタックを決め6-3とリード。藤中謙、小野の鋭いスパイクでサイドアウトを重ね、中盤には小野やアラインのサーブで崩し15-11と点差を広げた。終盤、JT広島の強力なサーブに押されて1点差に迫られたが、サンバーズは藤中颯の好守備から、大宅が走りながら見事なトスを上げ、ムセルスキーが豪快なスパイクを決めてラリーを制し、同点は許さない。最後はムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ね、セットを先取した。

 第2セットも小野がサーブレシーブから自らクイックを決めて好スタートを切ると、大宅のディグからアラインがツーでバックアタックを決め2-0と先行。その後追いつかれるが、藤中謙が相手のツーアタックを読んでブロックし、再び抜け出すと、彭のサーブで揺さぶってミスを誘い10-7とリードした。さらに、大宅のサーブで崩し、藤中謙が巧みなフェイントを決めたり、好守備からムセルスキーが得点につなげ13-8と引き離す。サンバーズは守備も機能し、相手がブロックを弾き飛ばしたボールも、コートエンドで藤中謙が待ち構えて拾い、ムセルスキーのスパイクで得点してブレイク。ムセルスキーのサーブで崩し、19-12と点差を広げた。しかし終盤、JT広島の江やラッセル アーロン・ジョセフのサーブに押されて追いつかれ、デュースに持ち込まれた。それでも、ムセルスキーのスパイクでサイドアウトを奪い、最後はアラインの強力なサーブで崩し、相手のミスを誘って競り合いを制し、セットを連取した。

 第3セットも藤中謙のサーブで揺さぶり、アラインのスパイクで立て続けにブレイクし4-2と先行する。追いつかれても、好守備から再びアラインがカウンターアタックを決め7-5、藤中謙のブロックで9-6とリードを広げた。中盤も、藤中謙のすばやいカウンターアタックやブロックで連続得点を奪い13-7と引き離す。終盤は藤中謙の好守備をムセルスキーが得点につなげたり、彭のブロックで19-10と大差をつけた。その後は彭のクイックやアラインのスパイクでサイドアウトを重ね、大差をキープしてゲームセット。セットカウント3-0で、ホームゲームを勝利で飾った。

「前回の東レ戦のフルセット負けからの2週間はかなり準備が難しかったんですが、選手たちが、自分たちの目指すところに行くために何が必要なのかを考えて、行動してくれたことがこの勝利につながった」と山村監督は胸をなでおろした。

 この日はサンバーズの持ち味である攻撃力を存分に発揮した。チームとしてのスパイク決定率は64.6%という驚異的な数字。特にアウトサイドの藤中謙也が75.0%という高い数字を残し、レフト攻撃が決まるとチーム全体がスムーズに機能するということを改めて示した。

 セッターの大宅は「(レフトが機能すると)めちゃくちゃ楽です。競った場面でも両アウトサイドとディマ(ムセルスキー)、というふうに選択肢が増えるので。直近の試合では、(レフトの)トスのスピードを意識しすぎて低くなったり、打ちづらいトスが多かったので、映像を見返して、スピードをつけながらも今日は高さを意識して上げたら、結果的によかった」と語った。
 藤中謙も「前回の自分の反省点の一つが攻撃だったので、そこを2週間かけて調整できた」と手応えをにじませた。

 敗戦後の2週間を、選手それぞれがプラスの時間に変えた。

 その間には、今季のリーグを最後に栗山と小野が勇退することも発表された。

 藤中謙は「僕ら全員そうですが、セカンドキャリアというのは必ずあるので、そこは個人の意思を尊重しながら。2人と一緒にやる時間の、終わりが見えているので、最後悔いなく終われるように、チームとしていい結果を残せるようしっかりやっていきたい」と語った。

 大宅も「今シーズンが始まってから、2人のため、というのは頭の片隅にありましたけど、寂しさとかは、終わってから来るのかなと思っている。毎年こういう時期になると勇退される選手がいて、慣れないんですけど、こういう気持ちをプラスに変えられるように頑張ろうという気持ちでやっている。やっぱり優勝して、いいかたちで最後を迎えて欲しいという気持ちがあるし、2人との時間をこれからもいいものにしていきたい」と静かに決意を語った。

 優勝への思いを改めて強くして、サンバーズが、ここから再び連勝街道に乗る。

<試合後のコメント>
■山村宏太監督
 前回の東レ戦の負けからこの試合までの2週間はかなり準備が難しかった。最初の1週間は雰囲気も悪く、失った自信をどのようにまた組み立てていくか、各選手のモチベーションをどう上げていくかを、スタッフ一同頭を悩ませながら準備してきました。そんな中で選手たちは今日に向けていい準備をしてくれた。今日の試合はJT広島さんのサーブに苦しめられるシーンがあったんですが、それまでに各セットでアドバンテージを作ることができていたのがよかった。3セット目に関しては終始我々も強いサーブを打つことができ、相手にやりたいことをさせなかったのが勝因だと思います。

■大宅真樹主将
 1、2セット目は競った展開になりましたが最後まで集中力を切らさずに3-0で勝ちきれて良かった。先々週の東レ戦に、今季のリーグで初めてフルセットで負けてから、メンタルの部分ですごく自分自身上げづらかったんですけど、みんなが練習から100%でやっていたので、自分ももっとしっかりやらなきゃいけないと思った。1週空いて気持ちを切り替える時間があったので、リセットして再スタートできた。

 最近はどの試合も真ん中にすごく厚いマークが来ていて、クイックやパイプがスッキリ決まらなかったり、タッチを取られて切り返された。それならサイドを優先的に考えてやろうと今日の試合は意識した。ディマはどんどん調子を上げてきているし、両アウトサイドの謙也さんとアラインのフロントスパイクの決定率が今日はすごく高かった。そこを継続できるような精度の高いトスを配球していければ、実力のある選手たちなので、そこ(レフト)が通るようになる。そうするとディマももっと楽になるし、ブロックが散る。今日そこが成功したので、また明日は違う戦い方ができる。相手もブロックのつき方を変えてくると思うので、試合の中でまたいろんな組み立てや駆け引きを楽しめたらなと思います。

■藤中謙也選手
 前回の負けから、いい意味で試合が1週空いて、それぞれの課題やチームのやるべきことを2週間かけてやることができた。自分の反省の一つが攻撃の部分だったので、そこを2週間かけてしっかり調整できたと思いますし、今日はブロックが1枚になるケースが何度かあったので、セッターにうまく使ってもらいながら、決めるべきところで決められていたのかなと思います。
(守備面でも、相手がブロックを弾き飛ばしたボールを抜群のポジショニングで拾うなど大きく貢献)しっかりこちらのブロックが揃った時は、相手のスパイカーにそういう(ブロックの指先を狙って弾き飛ばす)選択肢が増えてくるのはわかっていますし、そういう打ち方をしてくる選手というのは頭に入っているので。プレー中は理屈というより感覚で動くところが多い。試合前のミーティングの内容を踏まえた上で、その場でのリーディングというのを自分の中で大事にしていて、それがうまくいった部分がありました。

2022/23シーズン

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