2022-23 V.LEAGUE 東レアローズ戦
- 開催日時
- 2023年2月 5日(日) 14:00
- 会場
- 三島市民体育館
2
- 18-25
- 25-15
- 25-18
- 23-25
- 13-15
LOSE
3
試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンド第24戦。現在2位のサンバーズは、5位東レアローズと、東レのホーム・三島市民体育館で対戦した。
第1セットはムセルスキーや彭、小野のスパイクでサイドアウトを重ねていくが、サービスエースを奪われたり、スパイクミスが出て6-9とリードされる。さらに中盤、彭のクイック、アラインのレフトスパイクが立て続けにブロックに捕まり9-14と引き離された。大宅がネットインボールを拾い、アラインがそのままツーでバックアタックを叩き込むなど、徐々にアラインの攻撃に火が付く。しかし終盤、スパイクミスや東レのブロックで再び点差を広げられ、セットを先取された。
しかし第2セットは藤中颯の好守備を藤中謙が得点につなげて2-0と好スタートを切る。追いつかれるが、小野が力強いジャンプサーブで崩し、ムセルスキーのブロックで仕留めて6-3と再びリード。ムセルスキーのカウンターアタックやサービスエースで9-4と引き離した。中盤にも、小野のサーブでチャンスを作り、彭やアラインのブロック、ムセルスキーのスパイクで3連続ブレイクを奪い17-9と大差をつけた。ムセルスキーのサービスエースや、藤中颯の好守備をムセルスキーが得点につなげて点差を広げる。終盤にはワンポイントブロッカーとして入った柏田のブロックも決まってさらに引き離し、セットを奪い返した。
第3セットは一進一退の展開となる。東レのパダル・クリスティアンの強烈なジャンプサーブでエースを奪われるが、アラインも負けじとパワーあふれるサーブでレシーバーを弾き飛ばしてエースを奪い返し、同点に。さらにサーブで崩し、藤中謙のブロックで仕留めて7-6と逆転した。中盤には、藤中謙の好守備が得点につながり11-9と抜け出す。サーブ好調の小野のサーブで崩し、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて13-10と引き離す。その後も、東レのクイックを彭がシャットアウトし点差を広げる。終盤にはリリーフサーバーの西田のサーブで揺さぶり、ムセルスキーが立て続けに得点につなげ20-14と点差を広げた。東レの強力なジャンプサーブに対しても藤中兄弟を中心に耐え、第2、3セットはほとんど直接失点を与えず、しっかりと攻撃につなげられるパスを上げ、それをムセルスキーが確実に得点につなげ、サンバーズがセットを連取した。
第4セットはムセルスキーや小野、アラインのスパイクでサイドアウトを重ねていく。先行されるが、彭がサービスエースを奪い7-6と逆転。相手のフェイントを藤中謙が素早い反応で飛び込んで拾い、ムセルスキーが得点につなげて12-10とリードした。ところが、メンバー交代で米山裕太が入り堅さを増した東レの守備に、サンバーズのスパイクを拾われて切り返され13-14と逆転された。それでもムセルスキーのカウンターアタックで逆転し、藤中謙がサイドラインぎわに力強いサーブを打ち込んでエースを奪い18-16とリードした。しかし終盤、東レのサービスエースやブロックで20-20と追いつかれ、さらに23-23から、東レの富田将馬に連続サービスエースを奪われ、セットを落とした。試合は今季のリーグで6度目となるフルセットへ。
第5セットは東レの粘り強い守備に拾われて切り返され0-2と出遅れた。ブロックにマークされながらも彭が立て続けにクイックを決めて流れを引き寄せると、大宅が強力なジャンプサーブと好守備でチャンスを作り、ムセルスキーが得点につなげて5-5と追いついた。しかし再びスパイクミスが出て引き離される。東レのブロックと守備から切り返されたり、ブロックに捕まり4連続失点で6-10と引き離された。その後もスパイクミスが出て8-13と追い込まれる。それでも、アラインが強力なサーブを打ち込み、彭のブロックで11-13と追い上げる。さらに、彭のサーブで崩し、大宅のブロックで仕留めて13-14とあと1点まで迫ったが、最後は東レにスパイクを決められて逃げ切られた。
連勝は8で止まり、年明け以来の敗戦。しかも今季のリーグでは初めてのフルセット負けに、試合後、選手も監督も悔しさをにじませた。
山村監督は「リーグ戦では久しぶりにフルセットで負けたので、そういう意味でもダメージが大きいし、1位に上がるチャンスを逃してしまったという意味でも、大きな1敗だった」と語った。
ただ、「この敗戦は痛いけれど、いい薬にもなる。この試合をいかに自分たちのプラスに変えられるかが大事。その点では早めに膿が出てよかった」とプラスに転換しようとしていた。
チームトップの33得点を挙げ、62.0%という高いスパイク決定率を残したムセルスキーも試合後、「まだ試合のことを考えていて、なんとコメントすればいいのかわからない」と悔しさを隠せなかった。だが「すべての試合で勝つのは難しい。ときにはこういう負けから得られることもある。自分たちが今後、さらに強いチームになっていくには、こういう経験も必要」と前を向いた。
この2日間は東レの高いブロックと堅い守備の前に、サンバーズは真ん中を軸とする普段の攻撃のリズムを思うように作ることができなかった。このリーグ後半戦、相手はどこもサンバーズの強みを封じにくる。2週間後の試合に向け、その壁を打ち破る準備を整えていく。次戦は2月17日にホーム・住吉スポーツセンターで行われるJTサンダーズ広島戦だ。
<試合後のコメント>
■山村宏太監督
昨日と同様タフなゲームだった。東レさんの驚異的な粘りと、昨日のストロングサーブから変化も織り交ぜたサーブに苦しめられた。ディマ(ムセルスキー)は高い決定率を残していましたが、レフトサイドが、決めなければいけないところでミスが出た。我々も長いコースやブロックアウトを狙った打ち方を指示した上でのミスではありましたが、それだけ東レさんのミドルのブロックは脅威だったし、組織的にマークされていたと思うので、スタッフも含めた負けだったなと感じています。
昨日の試合で、セッターとミドルのコンビミスだったり、スパイクミスが何本かあって、そこからの修正が、我々サイドとしてはうまくできなかったというのもある。来週試合が1週間空くので、そこは我々にとってはプラスに働くかなと思っています。
■藤中謙也選手
どちらもサーブが鍵を握っていた試合だったと思います。相手もしっかりと、戦略的なサーブやストロングサーブを効果的に打ってきていたので、そこをもうちょっといいかたちでサイドアウトにつなげられたらよかった。4セット目の最後(23-23からチームとして連続でサービスエースを奪われた場面)は、相手も攻めるしかない局面。そこでいいサーブが入ってきたというのは事実ですが、そこでエースを取られるのではなく、なんとか攻撃まで持っていっていたらどういう展開になったかわからないので、直接失点はなくすべきだったなと思います。
■ドミトリー・ムセルスキー選手
東レは非常に強いチームで、とてもタフな試合だった。勝つつもりでいたんですが、その試合に負けてしまったのはすごく悔しい。今日の試合は自分たちの順位に影響してくる非常に大事な試合だったので、次、2週間後からの試合でしっかり上位になれるよう頑張りたい。今日は自分の前にパダル選手と髙橋健太郎選手の2人がブロックに跳んでいて、その2人のブロックが非常によかったので、そこに対していかに点数を取ろうかと考えた中で、ミスも出てしまった。