2022-23 V.LEAGUE 東京グレートベアーズ戦
- 開催日時
- 2023年1月29日(日) 14:00
- 会場
- 有明コロシアム
3
- 25-21
- 25-16
- 25-17
WIN
0
試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンド第22戦。現在2位につけているサンバーズは、前日に続き有明コロシアムで8位東京グレートベアーズと対戦した。
第1セットは東京GBのサーブに崩されたり、切り返されて0-3と出遅れたが、小野のクイックで立て直すと、藤中謙が相手レシーバーの間を狙う巧みなサーブで揺さぶり、アラインのスパイクで切り返し3-3とすぐさま追いついた。好守備からムセルスキーがカウンターアタックを決めて6-5と逆転。相手ブロックがクイックをマークしてくるのを利用し、大宅はブロックの薄くなったパイプ攻撃やサイド攻撃で巧みにサイドアウトを重ねていく。中盤、ムセルスキーのブロックフォローで粘り、彭が得点につなげて15-12とリード。追い上げられたが、大宅の好サーブから、守備で粘り、ムセルスキーのスパイクでラリーを制し19-16と再びリード。終盤もブロックとディグが噛み合い流れを渡さない。小野のブロックや藤中謙のカウンターアタックでさらにリードを広げ、セットを先取した。
第2セットはムセルスキーのブロックポイントで先行。このセットは第1セットとは逆に小野、彭のクイックでサイドアウトを重ねていく。ラリーになっても小野のブロックで相手にブレイクを許さず、トスが乱れてもスパイカーがきっちりとリバウンドを取って攻め直し、1点ずつ着実に得点を重ねていく。中盤、彭が連続サービスエースを奪い17-13とリードを広げた。終盤には、藤中謙がサーブで揺さぶって好守備でチャンスを作り、ムセルスキーが得点につなげ4連続ブレイクで一気に大差をつけ、セットを連取した。
第3セット序盤は互いにサイドアウトを取り合うが、中盤、ムセルスキーのブロックや、大宅の好守備をムセルスキーが得点につなげて9-7とリードした。サービスエースを奪われ追いつかれるが、アラインの好守備をムセルスキーが得点につなげて12-10と再びリード。ムセルスキーのサーブで崩し、アラインがカウンターアタックを決めたり、ブロックでラリーを制し15-11と点差を広げた。終盤も彭のサーブで揺さぶり、彭の好守備で粘って点につなげ、19-13と引き離す。終盤には大宅に代わってセッターの山本が入り、ムセルスキー、アラインにしっかりと高い打点からスパイクを打たせて得点を重ねる。点差が広がっても、ムセルスキーや彭がコートに這いつくばってボールを拾うなど"1点"への変わらぬ執着心を最後まで見せたサンバーズが、大差をつけ、セットカウント3-0で勝利した。
この日は、前日の試合で高いスパイク決定率を残された東京GBの戸嵜嵩大に対してムセルスキーのブロックをマッチアップさせて決定率を抑えるなど、ブロックで抑えるべきところを抑え、抜けてきたボールはしっかりとディグで拾い、ブロックディフェンスが機能した。その結果、相手チームのスパイク決定率を37.5%に封じ、ブレイクのチャンスを確実にものにしていった。
試合後、選手たちは手応えをにじませた。主将の大宅は「昨日に引き続き3-0で勝ててよかった。昨日と違ったのは、戸嵜選手や長友選手に対して、昨日の夜ミーティングをやった上で、昨日より決定率を抑えられたこと。昨日の今日で修正できる力がうちにはあるということを確認できて、自信につながったので、今日の試合はチームとしてすごく身になるというか、これからにつながる試合だった」と胸を張った。
結果、内容ともに納得のいく試合で連勝を7に伸ばしたサンバーズ。次週は4位東レアローズとの重要な2連戦に臨む。
<試合後のコメント>
■山村宏太監督
昨日の課題を今日の試合の中でいかに表現していくかが一つのポイントだった。ブロックが大きく機能したのが勝因の一つ。戸嵜選手にディマ(ムセルスキー)をマッチアップさせることで、まずはそこを使いたいと(相手セッターに)思わせないようにすること、トスが上がった時に点数が入らないというストレスを与えることによって、グレートベアーズさんがしたいことをさせないということを狙いました。
昨日よりは少なかったもののサーブミスは出ていましたが、その反面効果的なサーブを打つシーンも多かった。今日は(藤中)謙也のところでブレイクを取ることが多かったんですが、そこも含めてディマがフロントにいる時にうちはブロックが強いので、その3つのローテでいかに効果的にサーブを打てるかが今後もポイントになってくると思っています。
■藤中謙也選手
内容やスコア、相手に対する対応という面で、昨日よりもすごくいい試合ができたと思います。(藤中選手のサーブ時にブレイクを取る場面が多かった)今日は自分のサーブ時の相手のローテーションを見て、できるだけ相手のパイプ攻撃をつぶせるようにターゲットをしっかり絞って打っていました。結果的にブレイクが重なりましたけど、個人のサーブでの効果というよりは、チームとしてのブロックディフェンスの戦術があってこそのブレイクだったと思う。(ミスの)リスクを管理しながらサーブを打ち続けて、結果的に戦術のおかげでブレイクが取れたと思います。
■彭世坤選手
チーム全体としては、ミーティングで話していた戦術がちゃんとできたと思います。僕自身は、昨日はサーブミスが多かったので心の中で悔しいところがあった。監督から、「もう少ししっかり考えて、(サーブを打つ前に)8秒間あるからゆっくり時間を使えば大丈夫」と言われたので、それを意識して、自信を持って臨めたので今日はよかった。(クイックは毎試合マークされながらも高い決定率を残している)コミットブロックをされたり、マークされることも多くなっていますが、普段からしっかり練習できているから決められる。大宅選手とのコンビもすごく合ってきているので、信じて思い切り踏み切って、トスが来たら思い切って打っています。