2022-23 V.LEAGUE VC長野トライデンツ戦
- 開催日時
- 2023年1月21日(土) 15:00
- 会場
- おおきにアリーナ舞洲(舞洲アリーナ)
3
- 25-15
- 22-25
- 25-21
- 25-18
WIN
1
試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンドは、いよいよ後半戦がスタートした。前半戦を3位で折り返したサンバーズは、ホーム・おおきにアリーナ舞洲で10位VC長野トライデンツと対戦した。
VC長野は今季初対戦の際1-3で敗れた相手。同じことは繰り返さないとばかりに、サンバーズは試合の立ち上がりからサーブで攻勢をかける。まずはサウスポーの佐藤が巧みなフローターサーブでエースを奪い2-0と先行。さらに、ムセルスキーのサーブでプレッシャーをかけ、彭のブロックや、ムセルスキーの好守備を大宅が懸命につなぎ、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて5-1とスタートダッシュに成功した。その後も彭の2本のサービスエースなどで10-3と大差をつけた。中盤追い上げられるが、アラインが強力なジャンプサーブを打ち込んでチャンスを作り、自らパイプ攻撃を決めたり、彭や鍬田のブロックで20-11と引き離した。ムセルスキーのアクシデントで急遽コートに入った栗山もきっちりとスパイクを決めて流れを渡さず、サンバーズがセットを先取した。
第2セットはVC長野の好守備から切り返され2-4と出遅れた。彭のサービスエースで追いつくが、中盤、サンバーズのスパイクをブロックとディグに阻まれてブレイクされ7-11と引き離された。それでも栗山や彭のスパイクでサイドアウトのリズムを作ると、アラインのサーブで崩し、彭のスパイクでブレイクして追い上げ開始。佐藤に代わりコートに入った小野が勢いよくクイックを決めて流れを引き寄せると、小野のサーブで崩し、守備で粘ってアラインが得点につなげたり、栗山がブロックで仕留めて18-17と逆転。ところが終盤、VC長野のブロックに捕まって逆転され、惜しくもセットを奪われた。
第3セットは彭のサーブで崩し、栗山のスパイクや小野のブロックでブレイクし4-2と先行。追いつかれても、栗山のブロックで再び引き離し、アラインのカウンターアタックで12-9と再びリードする。追い上げられるが、小野のサーブで揺さぶり、栗山のブロックや鍬田のカウンターアタックで連続得点を奪い17-13と引き離した。安定感のある彭のクイックやアラインのスパイクでサイドアウトを重ねていく。終盤、VC長野のサービスエースで追い上げられるが、リリーフサーバーの西田がサーブで揺さぶり、相手のミスを誘って立て続けにブレイクし一気にセットを奪った。
第4セットも一進一退の展開。VC長野のブロックなどで先行されるが、アライン、鍬田、彭のスパイクでサイドアウトを重ねてついていく。すると中盤、相手のミスで逆転。ブロックとディグでチャンスを作り、鍬田が3枚ブロックの指先をかすめるカウンターアタックを決めて16-14とリードした。VC長野のサービスエースで追いつかれるが、鍬田が強力なジャンプサーブでエースを奪い、18-16と抜け出した。さらに、相手のフェイントを彭がブロックで叩き落として19-16。栗山のカウンターアタックで20-16。そして鍬田が2本目のサービスエースを奪い21-16。4連続ブレイクで一気に勝利を引き寄せる。その後もリリーフサーバーで入った山本がサーブで揺さぶり、アラインがスパイク、ブロックで3連続得点を奪って試合を締めくくった。
ムセルスキーが第1セット途中にアクシデントでコートを離れたが、代わって入った栗山が、相手ブロックを巧みに利用するスパイクやブロックでコートを落ち着かせた。2週間ぶりに先発復帰したアラインは64.3%という高いスパイク決定率を残し、チームトップの21得点を獲得。アラインの対角に入った鍬田は、サーブレシーブの中心となりながら、スパイク、サーブでも要所で勝負強さを発揮し、サーブレシーブが返れば、彭と小野が高い確率でクイックを決める。各自が役割を果たし、相手に傾きかけた流れを引き戻して4連勝。14勝5敗で、サンバーズは2位に浮上した。次戦も、ホームの声援を背に連勝を狙う。
<試合後のコメント>
■山村宏太監督
(ムセルスキー選手がアクシデントで試合途中でコートを離れるも、貴重な白星)毎年そうなんですけど、今年に関しては(怪我や体調不良が)多いので、かなり難しさは感じている。選手も怪我をしたくてしているわけではないので仕方がない。今日はクリ(栗山)が途中から出て、安定したプレーで助けてくれた。現役時代から一緒にやっているので、彼のいいところも悪いところも知っていますが、本当に安定して、そつなく、よく頑張っているなというのが率直な感想。若い選手たちに見習ってほしい。最年長の彼が、とっさに呼ばれてもあれだけのパフォーマンスをコートの中でしてくれるというのはチームにとって大きいと思います。
■栗山雅史選手
第2セットは相手のメンバーチェンジで入った選手がいい仕事をして取られてしまいましたが、第3、4セットはこちらのサイドアウト率も高く、最後抜け出せたのでよかった。(1セット目途中から急遽出場)ブロックに関しては結構止めることができたり、タッチを取れたり、仕事ができたかなと思いますが、今日はスパイク面では、得意なコースがバレていてシャットを食らったり、足を引っ張ってしまった。その中でもアラインが安定して決めてくれたり、(鍬田)憲伸もよかったし、両ミドルも、僕以外の選手が決めてくれた。まだまだできるのに、ちょっと出せていなかったところがあったので、次はスパイクでチームを活気づけるような仕事をしたいと思います。
■鍬田憲伸選手
(前週は途中交代となったがこの日はフル出場で勝利に貢献)先週はコンディション的にちょっと不安が試合前に出てしまって...。12月の天皇杯準々決勝で、試合中に足をつって途中で退場して、最後までやりきれずに負けたので、責任を自分の中で感じていました。だから先週は、途中でつるのが気になって、変なセーブの仕方をしてしまい、自分らしくなかった。本当はグワーっと走り回りたいんですけどできなくて。今日は、もし自分がつったとしても、他にもいい選手がいるので、自分らしく自分のプレーをすることを心がけました。
(第4セット終盤、2本のサービスエースを奪う活躍)VC長野は決定率の高いミドルがいて、サーブレシーブが返ると思い通りの攻撃をされるので、攻めて崩してミドルを使わせないことを意識しました。あと、自分はサーブを打つのが苦手なコースがあったんですけど、(山村)宏太さんに「真ん中から打ってみたら?」とアドバイスされて、サーブを打つ位置を変えて練習したら、苦手なコースにも打てるようになった。それを今日試合でやってうまくいったので、今後もここぞという時に使っていこうかなと思っています。