試合日程・結果

GAME

2022-23 V.LEAGUE パナソニックパンサーズ戦

開催日時
2023年1月15日(日) 15:05
会場
おおきにアリーナ舞洲(舞洲アリーナ)
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 22-25
  • 25-21
  • 25-18
  • 19-25
  • 15-11

WIN

2

パナソニックパンサーズ

リザーブメンバー

試合経過

<試合経過レポート>
 2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンドは、前半戦最終戦を迎えた。現在3位につけているサンバーズは、ホーム・おおきにアリーナ舞洲で5位パナソニックパンサーズと対戦した。

 第1セットは好守備から藤中謙がカウンターアタックを決めて先行。その後は彭のクイックなどでリズムよくサイドアウトを重ねていく。サービスエースを奪われ逆転されるが、中盤、藤中謙、佐藤のブロックや、好守備からムセルスキーがカウンターアタックを決め14-12とリードした。しかしパナソニックのブロックで15-16と逆転される。互いに堅い守備の応酬で、サンバーズは藤中颯が好守備を連発するが、ラリーを制することができず、16-19とリードされた。終盤、ムセルスキーのカウンターアタックで追い上げるが、最後はパナソニックのブロックに捕まり、セットを先取された。

 第2セットはパナソニックのブロックで先行されるが、ムセルスキーのスパイクで攻撃のリズムを作ると、中盤は佐藤、彭のクイックでサイドアウトを重ねたり、藤中謙が力の乗ったパワフルなスパイクを次々に打ち込んで流れを引き寄せ12-11と逆転。二段トスも藤中謙がしっかりと得点につなげ、ムセルスキーの豪快なカウンターアタックや彭のサービスエースで19-16とリード。追い上げられても、相手のクイックを佐藤がシャットアウトし再び点差を広げる。終盤も佐藤のクイックなどで流れを渡さず、サンバーズがセットを取り返した。

 第3セットは序盤、佐藤のクイック、ブロックなどで4-1と好スタートを切る。その後もサンバーズはパナソニックの攻撃をことごとくブロックにかけ、第2セット途中からコートに入った秦やムセルスキーのカウンターアタックで8-2と点差を広げた。中盤も流れを渡さず14-6とリードを広げるが、その後、逆にパナソニックのブロックに捕まり連続失点。次第にサーブレシーブも乱れ始めてリズムが崩れ、終盤、ミスが出て20-18と迫られた。それでも、藤中謙のスパイク、ブロックで流れを引き寄せ再びリードを広げると、守備も機能し、ムセルスキーのカウンターアタックや佐藤のブロックで5連続得点を奪い一気にセットを奪い取った。

 第4セット序盤は互いにサイドアウトを奪い合う。サンバーズは彭、佐藤のクイックや藤中謙のパイプ攻撃などで得点を重ねるが、中盤、パナソニックのブロックやサービスエースで12-10とリードされた。その後、佐藤のDクイックでブレイクを奪い同点とする。ところが、パナソニックの堅いブロックとディグに阻まれてサンバーズのスパイクが決まらず、7連続失点で12-19と引き離された。
 ここでサンバーズはオポジットの栗山と、セッターの内定選手・山本を二枚替えで投入する。山本のサンバーズでの初めてのセットアップを、栗山がしっかりと得点につなげて勢いに乗ると、山本が強気にツーアタックを決める。その後も栗山や彭のスパイクで17-22と追い上げ、相手にタイムアウトを取らせた。
 山本は「セッターとして初めてコートに立たせてもらったんですけど、緊張より、思い切ってやろうという気持ちが強かった。中にいた謙也さんとか先輩たちが、普通のプレーでも『いいよー!』と声をかけてくれたりしたので後押しになりました。100%のトスじゃない時も先輩たちが打ち切ってくれたので、自分のトスがいいふうに見えて、良かったです(笑)」と振り返った。
 このセットは取られてフルセットに持ち込まれたが、次のセットへのいい流れはできた。

 第5セットは彭のサービスエースやムセルスキーのカウンターアタックで2-0と好スタートを切る。スパイクミスが続いて逆転されるが、パナソニックのクイックをムセルスキーがシャットアウトして5-3と再びリード。藤中謙のサーブで崩してミスを誘い7-4と引き離した。リベロの藤中颯が好守備で盛り立てると、藤中謙が1枚でパナソニックのスパイクをブロックし11-7と引き離す。その後は藤中謙の力強いスパイクでサイドアウトを重ねて相手にブレイクを許さず、15-11でゲームセット。2日連続のフルセット勝利で、サンバーズが連勝を3に伸ばした。

 今シーズン、リーグでフルセットになった試合は5戦全勝と、相変わらずフルセットに強い。
 この日はムセルスキーと藤中謙が攻撃の軸として勝負所で得点を奪い、彭は安定した決定率を残した。そして前日の試合で途中交代となった佐藤も、高いスパイク決定率とチームトップの4本のブロックで貢献。加えて、山村監督は第4セット後半の二枚替えで入った2人を勝因に挙げた。
「久々に二枚替えをしたんですけど、山本がコートに入ったこと、栗山がいい仕事をして、最年長として雰囲気を変えにいってくれたことで、5セット目、スタートの選手の『頑張ってくれたんだから、今度は俺らがやらなきゃ』という思いにつながったんじゃないか。フォア・ザ・チームという意味で、いいアクセントになったと思うし、そのあたりが今後、後半戦のポイントになってくる。コンディション的に優れないメンバーが多い中、他の選手がコートに立つ機会が増えれば、負担を軽くできるし、チーム内競争が激しくなる。それがチームの底上げにもつながる」

 この日でレギュラーラウンド前半戦が終了し、サンバーズは、順位は変わらず3位だが、首位のウルフドッグス名古屋にわずか1勝差に迫った。後半戦はさらに戦力の層を厚くし、激しい混戦のリーグを勝ち上がる糧とする。

<試合後のコメント>
■山村宏太監督
(この日もフルセットの激戦)疲れました。だいぶ頭を使ったなという感覚(苦笑)。それに応えてくれた選手たちをまず労いたいのと、コンディションが優れないメンバーが多いので、後半戦はコンディション面の調整も含めて考えていかないといけない。(セットごとに波が大きい)ミスが多いことが、失セットにダイレクトに響いている。もともとうちはサーブミスが多いチーム。アグレッシブなサーブで攻めなければいけないので。セット5本までは許容していますが、アグレッシブに、いいサーブを入れていかなければいけないという中で選手たちはプレーしている。それにスパイクミスやトスミス、その他のミス、もちろん被ブロックも献上点になるのでそれも含めて、相手に直接点が入るミスがコントロールできなければ、セットを失う傾向が強い。そこが波の荒さの要因になっているかなと思うので、改善していかなければ。

■ドミトリー・ムセルスキー選手
 すごくタフな試合が2日間続いた中、しっかり2勝を勝ち取ることができて良かった。この先またパナソニックと戦うことになりますが、そこに向けてしっかりと自分たちに自信をつけることができたんじゃないか。自分自身はまだベストパフォーマンスには至っていないけれど、少しずつコンディションが戻ってきている。自分に上がってくるトスがどんなトスでも、的確な判断で対処して、それがしっかりと点につながっていく時は自分の中で一番コンディションがいい時。そこに早く戻せるようにできる限りのことをしていきたい。

■佐藤謙次選手
 昨日は最後までコートに立つことはできなかったんですけど、交代で入った(小野)遥輝さんが流れを変えてくれたことで、今日また僕がスタートで行く時に、後ろに遥輝さんがいることが、自分にとって余裕になった。周りの人がどう感じたかわかりませんが、今日の自分と昨日の自分は"違う人間"というぐらい、心の余裕というか、周りの見え方がすごく違っていた。昨日はとにかく緊張していた。先週のウルフドッグス名古屋戦は勢いでいけた部分があったんですが、今週までに時間があった分、相手を意識して緊張して、昨日はブロックの動きが悪く、ライトのブロックに遅れたりしていた。でも今日は試合が楽しみだというマインドで入れて、相手ブロックをしっかり見てスパイクを打ったりできた。昨日はいつも通りじゃなかったけど、今日はいつも通りに、チームとして与えられている戦術の指示など、やるべきことをこなせたかなと感じています。

2022/23シーズン

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