2022-23 V.LEAGUE パナソニックパンサーズ戦
- 開催日時
- 2023年1月14日(土) 15:05
- 会場
- おおきにアリーナ舞洲(舞洲アリーナ)
3
- 22-25
- 25-23
- 20-25
- 25-21
- 18-16
WIN
2
試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンドは、前半戦最後の2連戦を迎えた。現在3位のサンバーズは、ホーム・おおきにアリーナ舞洲で4位パナソニックパンサーズと対戦した。
第1セットはパナソニックのサービスエースでリードされるが、ムセルスキーが相手コートのサイドラインぎわにノータッチエースを決めて追い付き、相手のミスで4-3と逆転した。パナソニックの巧みなサーブも、リベロの藤中颯が動き回ってカバーし、ムセルスキーのスパイクや佐藤のクイックを中心にサイドアウトを重ねていく。しかし中盤、スパイクミスが出て逆転され、パナソニックの堅い守備から立て続けに切り返され9-12とリードされた。その後もブロックやサービスエースで点差を広げられる。サンバーズもボールに食らいつき粘り強く拾うが、それを得点につなげられない。終盤、彭のサービスエースで追い上げるが一歩届かず、セットを先取された。
第2セットも一進一退の展開となる。鍬田のスパイクや彭のクイック、ブロックで得点を重ね、彭のサーブで崩して大宅が得点につなげて先行。中盤、佐藤のサーブで揺さぶり、彭がブロックで仕留めて12-10と抜け出した。追いつかれても、鍬田の強力なサーブでプレッシャーをかけ、彭がブロックで仕留めたり、サーブ好調の大宅がエースを奪い、引き離す。終盤もまた同点とされるが、鍬田のパイプ攻撃で流れを引き寄せ、相手にミスが出て23-21とリード。彭のクイック、ムセルスキーのバックアタックで確実にサイドアウトを重ねて逃げ切り、セットを取り返した。
第3セットは序盤、佐藤の多彩なクイックでサイドアウトを重ねるが、サンバーズのレフト攻撃がなかなか決まらず、拾われて切り返され、じわじわとリードを広げられる。中盤にはスパイクミスやパナソニックのブロックなどで4連続失点し5-11と引き離された。その後サービスエースを奪われさらに点差を広げられる。それでも、セット途中から入った秦がサーブで崩したり、秦の好守備をムセルスキーが得点につなげて14-19と追い上げる。さらに終盤、ムセルスキーのサーブで崩し、ワンポイントブロッカーの柏田が押し込んで得点につなげたが、届かず、セットを奪われた。
あとがない第4セットは秦のブロックで先行する。秦は好守備やキレのあるパイプ攻撃で流れを引き寄せると、中盤には、秦のブロックタッチや藤中颯の好守備を、ムセルスキーが次々に得点につなげて11-7とリードした。このセットから入ったミドルブロッカーの小野もスピードあふれるBクイックを決め、流れを渡さない。追い上げられても、秦のスパイクで流れを切ると、秦のサーブでプレッシャーをかけ、ムセルスキーのカウンターアタックで15-11と再びリード。終盤、リリーフサーバーとして入った西田のサーブで崩してミスを誘い20-14と引き離し、秦、彭の連続ブロックでセットポイントを握る。その後追い上げられるが、藤中謙がスパイクを決めて逃げ切り、試合をフルセットに持ち込んだ。
ところが第5セットの立ち上がりはスパイクミスが出たり、サーブレシーブを崩されて切り返され1-5と出遅れた。それでも、大宅のブロックで踏みとどまると、ムセルスキー、秦、彭のスパイクで攻撃を立て直し、彭のブロックで7-9と追い上げ開始。秦のサーブで崩して相手のミスを誘ったり、リリーフサーバーの山本のサーブから、ブロックタッチでチャンスを作り、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて11-11とついに追いついた。小野のブロックで相手のブレイクを阻むと、藤中謙がサイドラインぎわに鮮やかなノータッチエースを決めて14-13と逆転。デュースに持ち込まれるが、小野のキレのあるクイックやムセルスキーのスパイク、藤中謙のパイプ攻撃でサイドアウトを重ねていく。最後はリリーフサーバーの西田がサーブで揺さぶり、彭がブロックで仕留めてゲームセット。苦しい試合を逆転でものにした。
パナソニックは昨シーズン、ファイナル3のゴールデンセットを除けば、5戦全敗だった難敵。その相手に、リードを奪われながらも巻き返し、逆転で勝利したことは大きい。
特に、途中出場の選手が流れを変えた。第3セット途中から入った秦は、要所でのスパイクやブロックに加え、好守備や、難しい場面ではきっちりリバウンドを取って攻め直すなど、数字に表れない部分でも役割を果たして流れを引き寄せた。第4セットから久しぶりに出場した小野も、強烈なクイックや、しつこいブロックで貢献した。
山村監督は「途中から入った選手や、リリーフサーバー、ワンポイントブロッカー、いろいろな選手が力を合わせてつかみ取った勝利。タフな試合を勝ちきることができたのがまず収穫だし、選手たちにとっては自信につながると思う」と称えた。
今年最初のホームゲームを白星で飾ったサンバーズ。次戦も難敵を相手に連勝を目指す。
<試合後のコメント>
■大宅真樹主将
またフルセットまでもつれましたけど、勝利できたのはよかった。パナソニックには、昨シーズンはゴールデンセット以外、全敗していたので、勝つイメージをなかなか僕自身作れなくて不安要素はあったんですが、秦も、小野も、本当に途中から入った選手が仕事をしてくれた。以前から言っていることですが、今季は途中から入る選手が活躍してくれるので、そういう意味ではチーム力というのも上がっていると思う。ただセットごとに波が激しいので、悪い時に早く自分たちで持ち直せるように、劣勢の場面でそれぞれが何かアクションを起こさなきゃいけない。今後また大事な試合で同じことが起こらないように、気を引き締めて戦っていきたいなと思いました。
■秦耕介選手
自分自身リーグでの試合出場は久しぶりだったので、かける思いも強かったですし、そのエネルギーをいい方向に向けてプレーできたのかなと思います。天皇杯準々決勝は途中から入って、フルセットで負けたのですごく悔しくて、フラストレーションもたまったんですけど、いい意味で切り替えて、次はこうしよう、自分をどう出していこうか、というのを年明けの試合に向けて考えてきた。途中から入る時には流れを変えないといけないので、リバウンドを取ったり、得意なブロックでチームに貢献したいとまず考えていたので、そういうところを今日は少しは出せたかなと思います。サーブレシーブにカバーに入ってくれている分、思い切ってスパイクも打てたので、そこは藤中兄弟のおかげです(笑)。ただ、コートに入ってすぐのプレーの精度がまだ課題だし、もっとできるなと感じた。サーブもサーブレシーブも、もっと精度を高めていきたいと思います。
■藤中颯志選手
先週はサーブレシーブの感覚がいつもと違って、悪い部分が出ていたんですが、先週のプレーを振り返りながらこの1週間練習してきた。技術はもちろんですが、サーブレシーブはメンタル面も大事。そういう部分で自分は、兄と2人で任されている部分が多い中、兄に助けてもらう、という考え方ではなくて、リベロとして、自分が指示を出したり、自分が引っ張るという気持ちを大事にこの1週間やってきたので、そういう部分で今日はうまく行ったところもあったかなと思います。ただ、リードしているセットの終盤にミスが出たりしたので、明日以降はそういうところも気にしながら、パーフェクトに近い試合ができるように頑張りたいと思います。