試合日程・結果

GAME

2022-23 V.LEAGUE ウルフドッグス名古屋戦

開催日時
2023年1月 7日(土) 13:00
会場
エントリオ(豊田合成記念体育館)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

0

  • 20-25
  • 21-25
  • 25-27

LOSE

3

ウルフドッグス名古屋

リザーブメンバー

試合経過

<試合経過レポート>
 2022-23V.LEAGUE DIVISION1が、約1ヶ月間の中断を経て再開した。年内のリーグを10勝4敗の4位で終えていたサンバーズは、年明け初戦で、首位を走るウルフドッグス名古屋と対戦した。

 この試合はムセルスキーとアラインが久しぶりに揃って先発に復帰。第1セット序盤は互いにサイドアウトを奪い合うが、ムセルスキーがWD名古屋のクイックをシャットアウトすると、ここからサンバーズはブロックが続く。アラインが相手のライトスパイク、彭がパイプ攻撃をシャットアウトし、3連続ブロックで10-8と抜け出した。復帰戦となったムセルスキーの豪快なスパイクも決まり流れを渡さない。中盤には、アラインが強烈なサーブで崩してチャンスを作ると、リベロ藤中颯の好守備をムセルスキーが得点につなげ13-10とリード。その後WD名古屋のブロックで追い上げられるが、彭が相手のクイックをシャットアウトして再び引き離し、アラインのカウンターアタックで19-15と点差を広げた。
 ところが、20-17の場面でWD名古屋が前田一誠をリリーフサーバーとして投入すると、流れが変わる。サーブで揺さぶられたり、サーブレシーブが返ってもスパイクが決まらない。ムセルスキーのスパイクが拾われて切り返されたり、ブロックに捕まり、彭のクイックにもミスが出るなど8連続失点し、一気にセットを奪い取られた。

 第2セットも序盤は互いにサイドアウトを繰り返す。サンバーズはムセルスキーやアライン、藤中謙のスパイク、久しぶりに先発出場したミドルブロッカー佐藤のクイックでサイドアウトを重ねていく。中盤、ブロックのワンタッチから、ムセルスキーのスパイクで切り返し10-8と抜け出すが、サーブレシーブを崩されて11-11と追いつかれた。サンバーズはアラインの強力なサーブで崩すが、相手のスパイクを封じられずブレイクできない。すると中盤以降スパイクミスが続き15-17とリードを許す。さらに、クイックを止められ16-19とリードを広げられた。それでも、サーブ好調のアラインが強烈なサーブを打ち込み、ワンポイントブロッカーの柏田が相手のスパイクをシャットアウトして20-21と迫った。ところが終盤、またもスパイクミスが出て点差を広げられ、セットを連取された。

 仕切り直しの第3セットは、立ち上がりに長いラリーを佐藤のブロックで制すと、彭がサービスエースを奪い2-0と好スタートを切った。その後は藤中謙、ムセルスキー、アラインのスパイクを中心にサイドアウトを重ねる。追い上げられても、アラインがコートエンドに強烈なノータッチエースを突き刺し9-7と再びリード。中盤、サービスエースを奪われたり、切り返されて逆転されるが、彭のブロックで14-13と再逆転。再び逆転されても、アラインのサーブで崩し、彭のクイックでラリーを制し17-16とまたも逆転。アラインが今度は巧みなショートサーブで崩し、彭のブロックが得点につながり18-16と抜け出した。しかし終盤、WD名古屋のブロックに捕まり追いつかれる。藤中颯の好守備でピンチを切り抜けるが、再び前田のサーブに揺さぶられ、切り返されて21-22と逆転された。アラインのスパイクでデュースに持ち込み、藤中謙のブロックポイントで食らいつくが、最後はムセルスキーのスパイクがアウトとなり25-27でゲームセット。セットカウント0-3で敗れた。

 1ヶ月以上試合を離れていたムセルスキー、アラインが先発に復帰し、佐藤も久しぶりの先発出場と、12月とは大きく異なる布陣での年明け初戦となったが、試合の立ち上がりはスムーズだった。ブロックやアラインのサーブで流れをつかんでいたが、第1セット終盤の連続失点が痛かった。

 山村監督は「1セット目がすべて。前田選手のサーブから8連続失点まで行ってしまった。あれを打破できなかったことが、2、3セット目の自分たちのバレーボールの根幹を揺るがすぐらいダメージが大きかった」と振り返る。
 第2、第3セットも競り合う展開には持ち込んだが、ミスから流れを手放してしまった。復帰戦となったムセルスキーがまだ本調子ではなく40.0%のスパイク決定率に抑えられたことも影響した。

 一方で、同じく復帰戦のアラインが64.7%という高い決定率を残し、サーブも好調だったことは明るい材料だ。「もっとトスを持ってきて欲しかった」とまだまだできるといった様子だっただけに、今後はチームを勝利に導く活躍に期待がかかる。

<試合後のコメント>
■山村宏太監督
 1セット目終盤の連続失点の場面は、サーブレシーブが返ってもクイック、パイプが決まらず、ディマ(ムセルスキー)も決まらず、詰まってしまった。ウルフドッグス名古屋さんは非常にディフェンスがよく、ノーマークで通ったボールも上げられてしまったので、選手たちは「もっと強く」、「もっと角度をつけなければ」などいつもと違うことを要求されてしまったのかなと思う。
 今日は相手もよかったけれど、それよりもうちが、簡単なミスや失点が多すぎて試合にならなかった。名古屋さんはいいチームですが、勝てないチームではないし、十分勝機はある。今日の0-3から立て直していける力が我々にはあると思うので、問題をしっかり見据えて解決していきたい。

■佐藤謙次選手
 チームとして天皇杯以来の試合だったので硬さがあったかもしれない。2023年一発目の試合だったので勝ちたかったんですが、久々だった分、空回りしたところもあると思う。明日は今日の反省を生かして、今日とは違った試合ができるようにしたい。
 僕は今季開幕で試合に出て、その後ちょっと怪我をして期間が空いて、その間にみんなが頑張ってこの順位でリーグを戦ってきてくれた中で、自分がその流れを切りたくないという思いを持って今日臨みました。相手は強いチームですし、ブロックランキング上位3人(傳田亮太、王東宸、クレク・バルトシュ)が前にいるんだということもわかって臨んだんですけど、実際に今日やってみて、相手のブロックがどういうふうについてくるかとか、どれぐらいの高さがあるかというのを感じて、改めて自分の技術や高さだったらまっすぐに打っても決まらないなと感じた。練習では、ブロックを飛ばしたりできていたんですけど、試合本番になってみるとなかなか思うようにはいかない。やっぱりしっかりコースを打ち分けないと決まらないとか、もっとトスをもらえたんじゃないかと感じました。特にブロックにかかって失点になったところは工夫次第でなんとかなると思うので、明日は改善したいと思います。

■デ・アルマス アライン選手
 年明け最初の試合で硬さがあったと思う。合わない場面やミスも多かった。(第1セット終盤は)結構プレッシャーを感じていた。もちろんセッターに一番プレッシャーがかかっていたと思う。みんな、決めたい気持ちがあったけど、うまく切り替えができなかった。明日は頑張らないとあかん。
 自分自身はコンディションはもう大丈夫です。12月は別メニューで練習したり治療をしていましたが、天皇杯の後はチーム練習に合流しました。サーブは、昨年の最後の試合よりはスピードが出ていたので今日はよかった。(隣にいる大宅の顔を見ながら)もっとトスが欲しかったですけど...、スパイクも悪くなかったと思います。ただブロックが、私はクレク選手の前だったから、高くて難しかった。そういうところをもっと頑張りたい。

2022/23シーズン

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