2022-23 V.LEAGUE 堺ブレイザーズ戦
- 開催日時
- 2022年11月27日(日) 13:00
- 会場
- 北九州市立総合体育館
0
- 21-25
- 23-25
- 22-25
LOSE
3
リザーブメンバー
-
秦 耕介
-
佐藤 謙次
-
ドミトリー ムセルスキー
-
栗山 雅史
-
西田 寛基
-
柏田 樹
-
喜入 祥充
試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1第12戦。前日の敗戦で5位となったサンバーズは、3位堺ブレイザーズと対戦した。
この日はアラインがオポジットに入り、アウトサイドは藤中謙と鍬田の対角でスタート。第1セット序盤は堺のサーブに押され、サンバーズのレフトスパイクを封じられて3-5と先行された。それでもアラインのサーブでプレッシャーをかけ、彭のスパイクで得点につなげて6-5と逆転する。その後逆転されても、藤中謙の好サーブからアラインのスパイクで切り返し8-7と再逆転。中盤、堺のブロックで逆転されるが、その後は小野、彭のクイックなどでサイドアウトを重ね、ピタリとついていく。今シーズン初先発の鍬田もきっちりとサーブレシーブを返し、パイプ攻撃を決めるなど要所で攻撃も光った。しかし終盤、クイックがブロックに捕まり17-19とリードされる。その後もサンバーズのスパイクを拾われて切り返され、点差を広げられてセットを失った。
第2セットは鍬田のサーブでプレッシャーをかけ、鍬田の好守備から大宅が丁寧につなぎ、アラインが相手ブロックを弾き飛ばしてスパイクを決め2-0と好スタートを切る。しかしサンバーズのスパイクを拾われて切り返されたり、ブロックに捕まり4-5と逆転された。中盤にはサービスエースを奪われたり、ブロックとディグで拾われ、切り返されて7-12とリードを広げられた。それでも、ラリーを粘り強く耐えて小野のクイックでブレイクし、アラインのブロックで11-13と追い上げる。引き離されても、アラインのサーブで攻め、大宅のブロックなどで14-15と迫った。クイックや鍬田のスパイクでサイドアウトを重ね、終盤、小野が強烈なジャンプサーブでエースを奪い20-20とついに追いつく。ところがその後、コンビミスが出て引き離され、惜しくもセットを奪われた。
後がなくなった第3セットは大宅が鋭いサーブでエースを奪ったり、小野が相手のクイックをシャットアウトして7-5と先行した。その後追いつかれるが、アラインや彭のスパイクでサイドアウトを重ねる。大宅のショートサーブで崩し、藤中颯の好守備などで粘り、最後は鍬田がブロックアウトを奪ってラリーを制し13-11と再びリードを奪った。しかしサンバーズはサーブミスが続き引き離せない。逆に堺のサーブに押され、カウンターアタックを決められて逆転されると、チャンスボールの処理にミスが出て16-19とリードされた。終盤は彭のクイックや鍬田のスパイクでサイドアウトを重ねていくが、ブレイクを奪うことはできず逃げ切られ、セットカウント0-3でゲームセット。2日続けてのストレート負けとなった。
コンディションの問題でムセルスキーが出場できず、決定力やブロック力が下がる分、サーブや攻撃のバリエーションを武器に勝機を見出したかったが、サーブで攻めても思うように連続得点につなげられず、攻撃の巧さや粘りでも堺が上回った。
セッターの大宅は、「攻撃のバリエーションという意味では、自分の得意なコースだけじゃなく、相手の嫌がる点数の取り方など頭を使ったプレーを、僕自身もスパイカーに要求していける部分はあると思う。例えば堺の迫田(郭志)選手はストロングスパイクだけでなく、プッシュやフェイントなどいろんなバリエーションを持って打ってきていて、非常にブロックしづらかった。そういうプレーが自分たちも増えると相手をイライラさせることができる。そこは僕からも発信して行きたいし、スパイカーがそういうバリエーションを出せるようなトスを上げられるように、1人1人とコミュニケーションをしっかり取っていきたい」と改善点を挙げた。
混戦のリーグの中、2連敗は痛いが、今シーズン初先発の鍬田が得意のディフェンスやサーブだけでなく、スパイクでも52.2%と高い決定率を残したのは好材料。相手ブロックのマークが厚い中、ミドルブロッカーの小野、彭も高い決定率を残し奮闘した。
次週は年内最後のリーグ戦。ホーム・スカイアリーナに大分三好ヴァイセアドラーを迎え、連勝で締めくくる。
<試合後のコメント>
■山村宏太監督
昨日は堺さんのサーブにやられましたが、今日はそこを我慢できて、シーソーゲームの展開を作ることができたんですけど、最後に抜けきることができず、セットを奪うところまではいかなかった。選手は本当によく頑張ってくれていたので、なんとか勝たせてあげたかったんですけど、我々スタッフの力不足かなと感じています。サーブを強気で攻めていい形を作ることができたのは自信につなげていいと思うんですけど、さらに細かいところを詰めていかないといけない。今日は(鍬田)憲伸が頑張ってくれた。そういう選手が増えてこないと、なかなか長いリーグを戦いきるというのは難しい。アラインもこの2日間(慣れていない)オポジットで頑張ってやってくれたし、若い選手が頑張っている中で、中堅あたりの選手たちも危機感を持ってやっていけるかどうかが重要だと思っています。
■大宅真樹主将
2日間ストレートで負けてしまったんですけど、昨日と今日の負けは全然違うと感じています。いろんなメンバーで構成された2日間で、鍬田ともクリさん(栗山)とも、リーグが始まってからはほとんど実戦形式で合わせていない中、ぶっつけ本番のようなかたちになりましたが、2人ともすごくうまく処理してくれて助けられました。
個人としては、決定打をどこに作るかというのがすごく難しい2日間だった。普段ディマ(ムセルスキー)が入っていて、そこがいるからクイック、パイプも相手のマークが少し薄くなって使えていたけど、今週はマークがすごく厚く来ていたし、いろいろな面で戦い方の難しさを改めて感じました。それも僕自身、試練だと感じているので、今の状況をどうプラスに変えていくか、今いるベストメンバーでどう戦っていくかというのを、試されていると思って、自分自身考えながらやっていこうと思います。
■鍬田憲伸選手
チームが苦しい状態の中で自分が代わりにコートに入って、なんとかしたい、勝たせたいという気持ちが強かったんですが、昨日、今日0-3で負けてしまって素直に悔しいです。ムセルスキーがいない状態で自分たちがどれだけできるかということで、もっと自分もチームに貢献しないといけない。
ムセルスキーがいない中、セッター以外の5人全員が得点を取りにいくという話がミーティングであって、自分はいつもサーブレシーブをメインで考えて入っていたんですけど、今日は攻撃の方でも点数を取りに行かないといけないと思っていた。大宅さんとのコンビが合うかなと不安もあったんですけど、大宅さんがすごくいいトスを自分に持ってきてくれたので、気持ちよくスパイクを打てて、そのおかげで得点につなげられていたかなと思います。