2022-23 V.LEAGUE 東京グレートベアーズ戦
- 開催日時
- 2022年11月 6日(日) 15:05
- 会場
- 丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
3
- 20-25
- 25-22
- 25-19
- 25-17
WIN
1
試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1第6戦。ここまで2連勝中のサンバーズは、3連勝を目指し、ホーム・丸善インテックアリーナ大阪で東京グレートベアーズと対戦した。
第1セットは東京GBの強力なジャンプサーブで主導権を握られる。序盤に2本のサービスエースを奪われるなど、サーブで押され3-6とリードされた。さらに、サンバーズの攻撃の軸となる小野のクイックが相手ブロックに徹底的にマークされ、切り返されたり、サンバーズにスパイクミスが出て8-14と点差を広げられた。ムセルスキーがコートエンドにノータッチエースを決めたり、アラインの力強いスパイクで流れを引き寄せるが、終盤、再びサービスエースを奪われ引き離される。彭の高さのあるクイックでサイドアウトの流れをつかみ、ムセルスキーのカウンターアタックで19-23と追い上げるが、届かず、セットを先取された。
第2セットはムセルスキーや藤中謙のスパイクでサイドアウトを重ねるが、東京GBのブロックに捕まり6-10とリードされた。それでも藤中謙の好守備で粘り、アラインが巧みなワンハンドトスでつないで、ムセルスキーがスパイクを決め8-10と追い上げる。その後、サーブで崩され、ブロックに捕まり12-18と再び引き離されるが、終盤、大宅のサーブで揺さぶり、ムセルスキーの好守備から、ムセルスキーが自らスパイクを決めて15-18と追い上げ開始。さらに、リリーフサーバーの西田が巧みなサーブで相手のリズムを崩す。このセット途中から入った鍬田や大宅、アラインらがボールに食らいついて好守備で何度も粘り、アラインや彭のブロック、ムセルスキーのスパイクで得点につなげ、7連続得点で23-20と一気に逆転。サンバーズが驚異的な粘りで巻き返しセットを取り返した。
大宅は、「鍬田と西田が入って、ディグやつなぎの面で、『あ、無理だ』と思ったボールを引っ掛けてくれたり、そういうファインプレーが得点につながっていたので、どんどんリズムも雰囲気もよくなった」と2人に感謝する。
ディフェンスが機能し始めたサンバーズは、第3セットの立ち上がりも好守備から切り返し2-0と先行する。追い上げられても、アラインが相手コートの角にノータッチエースを突き刺し再びリードすると、好守備から切り返して9-5と点差を広げた。さらに、大宅のサーブで崩し、ムセルスキーが得点につなげたり、鍬田のノータッチエースなどで16-9と引き離した。サーブで崩されても、鍬田やムセルスキーがスパイクを決めてカバーし、サイドアウトを重ねる。終盤は小野、彭のクイックやアラインのスパイクで得点を重ね、セットを連取した。
第4セットはサーブで先手を取る。小野のジャンプサーブで崩し、ムセルスキーが巧みなスパイクで得点につなげて先行すると、ムセルスキーがレシーバーの間を狙ってノータッチエースを奪ったり、アラインのカウンターアタックで7-3とリードした。追い上げられても、大宅のブロック、ムセルスキーのカウンターアタックで11-6と再び点差を広げる。さらに、藤中颯の好守備などで粘り、ムセルスキーが得点につなげて14-7と大差をつけた。終盤には、アラインのサーブが爆発。強烈なジャンプサーブを立て続けに放って崩し、彭のブロックやクイックなどで4連続ブレイクにつなげて22-13と一気に突き放す。最後は藤中颯の好守備をムセルスキーが得点につなげて締め、セットカウント3-1で勝利した。
途中出場の選手が流れを変えて苦境を脱し、3連勝で4勝2敗の5位に浮上。この日は彭が90%を超えるスパイク決定率を残したり、アラインもこの2日間で持ち前の攻撃力、サーブ力を発揮するなど、攻撃陣の状態は上がってきた。
次週は鳥取県民体育館で、現在首位のJTサンダーズ広島と対戦する。
<試合後のコメント>
■山村宏太監督
東京グレートベアーズさんが強いサーブでアラインをターゲットにしてきて、そこで崩されたりエースを取られたことが、最初に引き離された要因だった。どのチームもそうしてくるとわかっている中で、相手と戦う前に、自分たちからチャンスをあげているというか、ピンチを招いて、立て直せないというのが今日の前半。途中から鍬田が行って、西田のサーブから大量ブレイクを取ることができたから一気に流れを引き寄せられたけれど、あのプレーがなかったらストレート負けしていてもおかしくなかった。途中から入った選手がよく頑張ってくれた。
うちはチャンピオンチームとして狙われる立場で、どのチームも100%以上の力を発揮しやすい相手だと思う。それに対して、受けてしまっているというか、100%の力を出させてから勝とう、みたいな戦い方になってしまっている。そうではなく、相手の力を出させずに勝つのが定石の一つだが、相手の弱点をついていくといった緻密さよりも、自分たちの力を見せつけることのほうが優位になってしまっているのが大きな問題点。ここから年内の残り4週8試合を負けなしで終えるぐらいの強い気持ちを持ってやっていかないといけない。チームというのは「1+1=2」では勝てない。6人の力を掛け合わせた時に大きな数字になるようにやっていきたい。
■鍬田憲伸選手
自分は途中からの出場でしたが、いつコートに立つかわからないような試合状況だったので、外から見ながら常に準備はしていた。コートに立った時には、自チームの雰囲気づくりをまず1番に頭に置いて、その上で、相手と勝負するというのを忘れずにプレーしていました。自分は謙也さんの代わりに出ていて、コートにはディマ(ムセルスキー)、アライン、ミドルと、決定力のある選手がたくさんいるので、自分はディフェンスのほうでチームに貢献したいと思っていましたし、2本目を上げる時にはしっかりとスパイカーが100%で打てるようなトスを心がけてコートに立って、今日はしっかりと役割を果たせた結果、あのような展開になったのかなと思います。
結果的に勝てたことはよかったんですが、どの試合も、昨季に比べると簡単に勝てる試合ではないと感じるので、スタートで出るメンバーだけじゃなく、ベンチのメンバーも常に準備しておかないと。しっかりと準備して、いつコートに立ってもベストなパフォーマンスを出せるように、来週からもやっていきたいと思います。
■デ・アルマス アライン選手
今日は1セット目を取られたけど、途中で西田と憲伸の鎮西(高校出身)コンビが入って、2人の元気がみんなに伝わって、盛り上がった。そこから自分もサーブやスパイクがよくなった。(第4セット終盤、連続得点につながったサーブの場面は)ディマやスタッフから、全力で自分のサーブを打てばいいよと言われたのでうまく行った。今週の試合に向けては大宅さんとしっかり練習してコンビを合わせて臨んだので、そのおかげでこの2試合はスパイクで点数を取れたんだと思います。