2022-23 V.LEAGUE VC長野トライデンツ戦
- 開催日時
- 2022年10月30日(日) 13:00
- 会場
- 小瀬スポーツ公園体育館
3
- 25-16
- 25-19
- 25-22
WIN
0
試合経過
<試合経過レポート>
2022-23V.LEAGUE DIVISION1第4戦。ここまで1勝2敗と負け越しているサンバーズは、VC長野トライデンツと対戦した。
試合の立ち上がり、大宅が力強いジャンプサーブを打ち込んで崩し、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて最初のポイントをを奪うと、大宅は次も強力なサーブでレシーバーを弾き飛ばしてエースを奪い2-0と先行。前日の敗戦を吹き飛ばす、主将の「攻めるぞ」という意思表示だった。
「昨日の敗因の一つにサーブがあったと思う。今シーズン、僕はフローターサーブを打っていて、開幕からの3試合はブレイクはできていたんですけど、やっぱりパワーサーブ(ジャンプサーブ)は、場面によって必要になってくる。新しいサンバーズを見せるという意味でも、自分ももう一度バワーサーブを打っていこうと思った」と大宅。
その流れに乗り、柏田もサーブで崩し、ムセルスキーのブロックで仕留めて6-2とリードする。前日、持ち前の攻撃力を発揮しきれなかったアラインも、雄叫びを挙げながらスパイクを決めて勢いをつける。小野も強力なジャンプサーブでエースを奪い10-5と点差を広げた。追い上げられても、アラインの強力なサーブで攻め返し、ムセルスキーのスパイクで得点につなげて19-12と再びリード。終盤にはリリーフサーバーとして登場した西田のサーブで揺さぶり、ムセルスキーのブロックなどで3連続ブレイクを奪い、セットを先取した。
第2セットも大宅が相手コートの角にノータッチエースを決めるなど、多彩なサーブを打ち分けて3-0と好スタートを切る。ムセルスキーが相手のクイックをシャットアウトして6-2と点差を広げた。中盤、VC長野の粘り強い守備から切り返されたり、サービスエースを奪われ11-11と追いつかれる。それでも、柏田が好サーブで攻め、アラインがカウンターアタックを決め13-11と再びリード。藤中謙の好守備をアラインが得点につなげてさらに点差を広げる。終盤には、藤中謙のジャンプサーブで崩してチャンスを作ると、柏田が強烈なクイックを叩きこみ20-16と引き離した。その後も柏田のサーブからムセルスキーが得点につなげるなど、攻める手を休めることなく、サンバーズがセットを連取した。
第3セットは立て続けにVC長野のブロックに捕まり0-3と出遅れる。それでも、柏田のブロックで流れを止めると、ムセルスキーのサービスエースや、サーブで崩して相手のミスを誘い6-6と追いついた。すると、アラインの強烈なサーブが目を覚ます。サーブで崩して自らパイプ攻撃を決めたり、エースを奪うなど4連続ブレイクで11-7と引き離した。その後、VC長野のブロックで追い上げられるが、アラインや小野のスパイクでサイドアウトのリズムを立て直す。リリーフサーバーの西田のサーブで揺さぶり、ブロックでプレッシャーをかけて相手のミスを誘ったり、ムセルスキーのカウンターアタックで20-16と再びリード。終盤、VC長野のサーブに崩され、ミスが出て1点差に追い上げられるが、最後はムセルスキーのサーブで崩し、自らカウンターアタックを決めて逃げ切り、サンバーズがセットカウント3-0で勝利した。
前日の痛い敗戦の後、選手たちは自らミーティングを開き、バレーへの向き合い方、サンバーズのあり方を見つめ直した。「昨シーズンの決勝戦と同じ気持ちで今戦えているのか? それぐらいの集中力と気迫を持って、試合に臨まなければいけない」という声が挙がった。
原点に立ち返り、1本1本アグレッシブに、結束して戦ったサンバーズが、白星を手にした。1勝することの大変さと喜びを噛み締めた2連戦を、必ずや今後に活かす。
次週はホーム・丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で、東京グレートベアーズと対戦する。
<試合後のコメント>
■山村宏太監督
昨日の敗戦から1日で状態を立て直すというのはすごく難しいことだと思いますが、昨夜、選手たちはミーティングを行い、改めて自分たちが戦っていく上での意識づけをしてくれた。昨日と今日では相手に向かっていく姿勢が違ったし、自分たちのあるべき姿を取り戻そうと、あがきながらやってくれた。パフォーマンス的にはまだ全体的に昨日を引きずっている部分もありましたが、何よりも勝てたことが大きい。このチームの今の特効薬は勝利だと思うので。他会場も混戦模様になっている中、1つ1つの試合に対して真摯に向き合っていくことが、我々サンバーズにとって必要なことだと感じました。
■大宅真樹主将
昨日の敗戦をチーム全体で反省し、今日の試合に臨むにあたっては、戦術というより戦い方や気持ちの持ち方を意識した。スポーツ選手としての根本的なところを忘れかけていたのが昨日の試合だったので、もう一度、まずはチームが一つになって戦うことを、今日は実践できていたのかなと思います。これを原点としてチームが上がっていくために、練習から100%を出していくことを当たり前にしていかないといけない。個人的にもチームとしても"3連覇"というのが頭の中にありすぎたのかなと感じています。今季のチームは、2連覇したチームとはまったく違うチームだと思っている。
ミーティングではディマ(ムセルスキー)から、「昨シーズンの決勝戦と同じ気持ちで今戦えているのか?」という言葉があり、自分自身も気づかされることがあったし、ディマ自身も今日はスイッチが入っていた。やっぱり試合に出る6人は、出られないメンバーのために責任を持って戦わないといけない。今シーズンは本当にコート外の選手たちが、チームを勢いづけるための声かけを必死にやってくれているので、昨日の試合はそのメンバーに対しても申し訳ない気持ちがあった。昨日の敗戦が教訓になったと思うので、リーグが終わった時に、今週の2試合を「いい2試合だった」と言えるように、今後やっていきたい。
■柏田樹選手
昨日は選手主体でミーティングをして、もう一度自分たちのバレーボールへの向き合い方を確認、共有して、今日実践に移せたと思う。個人的には、昨日は力んでしまう部分があったので、今日は自分に「落ち着いて、落ち着いて」と言い聞かせるようにプレーして、落ち着いたプレーはできたんですけど、それが結果につながらない部分があったので、もう一度練習から修正して詰めていきたい。
(前日の試合では途中交代となり、チームも敗戦)たぶんスタッフ陣は自分を起用することにすごく不安な部分もあったと思いますが、その中で今日、もう一度使ってくれたことに感謝していますし、そうして選ばれた中で、自覚と責任を持ってやらないといけないと思った。先輩方もすごく気を遣ってくれて、「力まずに行けよ」とか、いろいろ声をかけてくれました。コートの中に入ってプレーできるのは当たり前じゃないですし、すごくいろんな思いが強く出てきた試合でした。