試合日程・結果

GAME

2022-23 V.LEAGUE 東レアローズ戦

開催日時
2022年10月22日(土) 15:05
会場
スカイアリーナ (第一総合運動場)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-21
  • 25-27
  • 25-18
  • 25-21

WIN

1

東レアローズ

リザーブメンバー

試合経過

<試合経過レポート>

 2022-23V.LEAGUE DIVISION1が開幕した。昨季の王者・サンバーズは、ホーム箕面市のスカイアリーナに東レアローズを迎え、リーグ3連覇への挑戦をスタートさせた。

 第1セットの立ち上がり、開幕戦初スタメンを飾ったミドルブロッカーの佐藤が、得意のCクイック、サービスエースで連続得点を奪い2-1と好スタートを切る。その後逆転されるが、アラインがスパイクを決めて流れを変えると、ムセルスキーの強力なスパイクとブロックで7-6と逆転。中盤には佐藤、アラインの連続ブロック、藤中謙のパイプ攻撃で11-8とリードした。小野のクイックがブロックに捕まり追い上げられるが、小野がクイックを決め返し、藤中謙のスパイクでサイドアウトを重ねる。東レの好守備から切り返されたり、ブロックに捕まり14-15と逆転されるが、佐藤のキレのあるクイックで流れを切る。大宅のサーブで相手を揺さぶってチャンスを作り、ムセルスキーが得点につなげて4連続でブレイクし19-15と一気にリード。その後も藤中謙の鋭いライトスパイクや、アラインのパワーあふれるレフトスパイクでサイドアウトを重ね流れを渡さない。終盤はムセルスキーのサーブや藤中謙のパイプ攻撃で引き離し、サンバーズがセットを先取した。

 第2セットは0-2と出遅れるが、サンバーズは佐藤のサーブで揺さぶり、好守備からアライン、ムセルスキーのスパイクで切り返して4連続得点を挙げ、一気に逆転。その後はアラインが高い打点から次々にスパイクを決め8-5とリードを広げる。中盤、ミスや東レのブロックで13-13と追いつかれるが、ムセルスキーのスパイクで流れを切り、再び先行。好守備から小野が流れるようなカウンターアタックを決めて19-16と引き離す。終盤もサンバーズは粘り強いディグが機能し、相手のスパイクを一度では決めさせない。ところがセットポイントを握ってから、サンバーズにミスが出たり、ブロックに捕まり連続失点。24-25と逆転された。最後も東レの巧みなサーブに揺さぶられ、スパイクミスが出て25-27でセットを奪われた。

 第3セット、切り替えて臨んだサンバーズは、アラインが1枚で東レのオポジット、パダル・クリスティアンのスパイクをブロックして勢いに乗り、リベロ藤中颯の好守備をムセルスキーが得点につなげて3-1と先行。東レのサービスエースで追いつかれるが、大宅が東レの強力なスパイクを拾い、アラインが得点につなげて10-7と再びリードを広げる。その後もサンバーズはディグが機能し、好守備で粘って小野のブロックで仕留め14-9と引き離す。佐藤のサウスポーから鋭角に撃ち抜くクイックもラインぎわに決まり流れを渡さない。20点以降はアラインの打点の高いスパイクで得点を重ね、最後は藤中のスパイク、ブロックで連続得点を奪いセットを奪った。

 第4セットは序盤、東レのサーブに押されて3-5と先行される。東レの粘り強いディグに拾われ切り返される展開が増えるが、サンバーズもリベロの藤中颯がコートを走り回ってボールに食らいつき、粘り負けしない。中盤、ムセルスキーのカウンターアタックで10-10と追いつくと、小野のクイック、アラインのパイプ攻撃でサイドアウトを重ねる。大宅のサーブで揺さぶり、藤中謙のブロックで仕留めて14-13と逆転。さらに、ムセルスキーのカウンターアタックや東レのミスで16-13とリードした。終盤も、藤中兄弟の堅いサーブレシーブから、アラインのスパイクなどでサイドアウトを重ねていく。最後は、リリーフサーバーとして登場した鍬田が強力なサーブを打ち込み、アラインのスパイク、ムセルスキーのブロックで連続得点を奪って締め25-21でゲームセット。サンバーズがセットカウント3-1で開幕戦を白星で飾った。

 試合後、山村監督が「昨季と違ったメンバーが、硬くなることなく活躍してくれた」と語ったように、昨季はオポジットでの出場が多かったアウトサイドのアラインや、今季新加入のリベロ藤中颯、そして昨季まで出場機会の多くなかったミドルブロッカーの佐藤が開幕先発を果たし、存在感を発揮した。得意のCクイックで今季のチーム初得点を決めた佐藤は、「開幕スタメンを監督から聞いたのは今朝でしたが、先週から(大宅)真樹さんに『お前開幕だぞ』、『開幕なんだからもっとアピールしろよ』とお尻を叩いてもらっていたおかげで、準備ができていました」と胸を張った。
 それを隣で聞いていた大宅が、「実はミドル全員にそう言っていました」と明かすと、佐藤は「やられた」といった表情で、「術中にはまった!」と笑った。主将の陰のマネージメントも功を奏し、サンバーズが3連覇に向け快調なスタートを切った。

<試合後のコメント>
■山村宏太監督
「選手たちは硬さを見せることなく普段の練習通りのパフォーマンスを見せてくれた。いい集中力、いいプレー。特に(初の開幕スタメンだった)佐藤と藤中颯志はもっと硬さが出るかなと思ったんですが、そんな姿を微塵も見せずにいい仕事をしてくれましたし、アラインもそう。アラインはめちゃくちゃ良かったですね。スパイク、サーブに関しては全然心配していなくて、サーブレシーブだけが心配でしたが、東レがサーブで狙ってくる中、かなり我慢できていた。それぞれの特性を最大限に生かした大宅の組み立てもよく、みんなが自分の持ち味を出してくれた。ただ2セット目、あのようにリードしていた状況からセットダウンしてしまい、やはりまだまだ波の荒いチームだなと改めて感じた。そこを今後修正していくことが、この長いシーズンを安定して勝っていくために必要なことだと思います」

■大宅真樹主将
「開幕戦でしたが、予想していたより今年は硬さがなく、楽しんでバレーボールができた。佐藤とのコンビは今週の練習で全然合っていなかったんですが、今日の公式練習で久々にしっくり来たので、信じて上げようと思った。僕と小野のコンビが結構取り上げられていますが、僕と佐藤もいいコンビになるんじゃないかなと思います(笑)。
 代表活動から帰ってきた時に、全員がレベルアップしていたので、サイドもミドルも自信を持って託せる選手が増えている。今日もディマに頼り切らずに、アラインや謙也さんがすごく得点を取ってくれた。そこはテストマッチで積み重ねてきたものを出せた。ただ2セット目の負け方は、やってはいけないこと。そこは自分が率先してチームを鼓舞したり、いろいろ手はあったのかなと反省しています。ああいうセットを落とさずにものにできるように、詰めるところを詰めて戦っていきたい」

■佐藤謙次選手
「僕にとって久々の公式戦がこの開幕戦だったので、ひとまず勝てたことにすごくホッとしている。試合開始後1本目のトスを自分に上げてくれたのはすごく嬉しかったですし、それを決めることができたことで緊張が解けた部分もあったのでありがたかったです。サーブについては、前日の会場練習の時から感覚が良かった。しっかり相手のアウトサイドの選手を狙って打とうと考えていたら、いいところに行って、予想以上にブレイクを取れたのでびっくりしているところもあります。2セット目後半のような苦しい場面で、僕のミスもあったりして取りきれなかったところが今日の課題として残ったので、明日以降修正したいと思います」

■藤中颯志選手
「僕にとってはサンバーズに入団して初めてのリーグ戦ということで緊張もありましたが、勝ててすごく安心しました。サンバーズは攻撃力が高いチームで、今日も攻撃はしっかり通っているなという実感があったので、その分、1本目と2本目の精度が大事。そこを高めていけたらなと思いました。(フローターサーブに対して)2人でサーブレシーブをする布陣が僕はほぼ初めてだったので、そこは兄(謙也)と2人で話し合いながらやってきて、兄がこのくらい行くだろうな、という感覚をつかんで範囲を決めています。改めて、兄と一緒にプレーをして、すごく頼もしいと感じるので、頼るところは頼りつつ、なおかつ、兄に負担がかからないように心がけています」

2022/23シーズン

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