2021-22 V.LEAGUE ジェイテクトSTINGS戦
- 開催日時
- 2022年4月 2日(土) 11:30
- 会場
- エントリオ(豊田合成記念体育館)
3
- 27-25
- 27-25
- 25-17
WIN
0
リザーブメンバー
-
デ アルマス アライン
-
藤中 謙也
-
秦 耕介
-
佐藤 謙次
-
小川 猛
-
西田 寛基
-
喜入 祥充
試合経過
2021-22V.LEAGUE DIVISION1第35戦。レギュラーラウンドはいよいよ最終週を迎えた。サンバーズは今季一時首位に立ったが、3月に4連敗したことが響き、現在25勝9敗の2位。この最終週のジェイテクトSTINGSとの2連戦にファイナルステージ進出をかける。
第1セット、ジェイテクトのサービスエースで1-3と先行されるが、柳田が3枚ブロックを打ち抜いて流れを引き寄せると、柳田のサーブで崩し、ラリーを鍬田のブロックでものにして5-5。柳田のサービスエースで6-5と逆転した。その後逆転されても、彭のブロックタッチから、鍬田がダイレクトスパイクを決めて8-7と再び逆転。しかし中盤、ジェイテクトの強烈なサーブに崩されてラリーを奪われ10-12とリードされた。それでも柳田の技ありのスパイクで連続失点を断ち切ると、大宅のサーブで崩し、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて同点。さらに、柳田が強烈なジャンプサーブでエースを奪い15-14と逆転した。ジェイテクトの粘り強い守備に苦しむが、彭が相手のクイックをシャットアウトして18-16と抜け出す。彭にスパイクミスが出て19-19と追いつかれるが、その後、ラリーの中で大宅は再び彭のBクイックを使い、彭が豪快に決めて取り返した。
大宅は「珍しくラリー中に彭がすごく大きな声でコールしてきたので、上げてしまった。今週の練習でもすごくコンビネーション的にしっくりきていたので、信頼して上げました」と振り返る。
流れを取り戻したサンバーズは、柳田のカウンターアタックで21-19と再びリードした。その後、ジェイテクトの強力なサーブに崩されて切り返され、デュースにもつれ込むが、サンバーズはムセルスキー、柳田のスパイクで得点を重ねていく。最後は鍬田が強力なサーブを打ち込んで崩し、相手のミスを誘って27-25。白熱の接戦を制し、セットを先取した。
第2セットはムセルスキーのサービスエースや柳田のパイプ攻撃でブレイクして3-1と好スタートを切る。ところが、ジェイテクトの堅い守備から切り返されて連続失点し3-6と一気にリードされた。それでも中盤、ムセルスキーのカウンターアタックで追い上げると、柳田が強烈なサーブでエースを奪い9-9の同点に。さらに、今度はショートサーブで揺さぶって相手のミスを誘い10-9と逆転。その後は鍬田のスパイクでサイドアウトを重ね、ムセルスキーのまるでバックアタックのような豪快なサーブがサイドラインぎわにノータッチで決まり13-11とリード。鍬田もサービスエースを奪って15-12と点差を広げた。ジェイテクトのサービスエースで追い上げられるが、終盤は小野の鋭いクイックで得点。相手サーブの揺さぶりにも、鍬田や鶴田が懸命に対応して返し、ムセルスキーがスパイクを決めてサイドアウトを重ねる。終盤、サービスエースを奪われまたもデュースにもつれるが、最後はムセルスキーがノータッチエースを決め、再び接戦を制しセットを連取した。
第3セットはジェイテクトのサービスエースやブロックで1-4と出遅れるが、彭の鋭いフローターサーブで崩し、柳田のカウンターアタックで4-4と追いつくと、彭が連続サービスエースを奪い6-4と、5連続得点で一気にリードした。中盤、ジェイテクトのサーブに崩され、切り返されて12-13と逆転されるが、小野のブロックで14-13と逆転。柳田のカウンターアタックで16-14と再び先行する。その後、小野の2本のブロックが出て19-15と引き離し、このセット途中から入った藤中のブロックも決まって21-15と点差を広げた。終盤も堅いブロックからムセルスキーのカウンターアタックで得点してリードを広げ、ゲームセット。
サンバーズが、勝たなければならない緊張感漂う試合にきっちりと3-0で勝利し、3位以上のチームによるファイナルステージ進出を確定させた。
山村監督は「まずは3位以上が確定したということには一安心しています。今日はお互いにストロングサーブとショートサーブを織り交ぜた効果が高いサーブを打ち合い、ブレイクを取り合うゲームだった。最後、うちが我慢できて、勝利に結びつけることができた」と振り返った。
柳田は「ファイナルステージ進出が決まる重要な試合だったので、試合の入りから全員が集中してバレーができた。僕らが置かれている状況というのは、勝てば進出できるというシンプルな状況だったので、先週の負けを引きずらず、1週間かけて全員がしっかり準備してきた」と納得の表情で語った。
互いに好サーブを打ち合う展開の中、内定選手の鍬田が、揺さぶられながらもサーブレシーブで踏ん張り、効果的に得点も挙げ70%というスパイク決定率を残した。試合後、鍬田はこの1週間の取り組みについてこう明かした。
「先週2敗して、自分のプレーを振り返った時に、自分はサーブレシーブをメインにコートに入っているんですけど、それだけだとマサさん(柳田)やディマさん(ムセルスキー)にすごく負担がかかっていた。この1週間、練習で大宅さんが自分にトスを多く上げてくれたので、そこでしっかりコンビを合わせて、試合でも、本数は少なくてもしっかり点数を取りにいかないといけないと思った。今日はそこを少しカバーできたんじゃないかと思います」
大宅は「鍬田に対するトスをつかめていなかった部分が正直あったので、今週は練習の時から意識的に多く上げていた。今日はすごく応えてくれて、得点に結びつけてくれた。鍬田の攻撃を少しでも相手にイメージづけるだけで、かなり効果があると思う。でもそれ以上にサーブレシーブをすごく頑張ってくれている。自分たちがいいバレーボールができるために鍬田が入っている。本人は『負担をかけていた』と言っていますけど、僕もトスの面で逆にすごく助けられています。そこは助け合いながらチームとしてやっていきたい」と、合流したばかりの新人をたたえた。
「今週はもう一度"プレイハード"を意識して練習をやってきて、チームとして粘り強く点を取れるシーンが増えてきた。またファイナルに向けて、粘り強く、チーム一丸となってやっていきたい」と大宅主将は前を見据えた。
この日の他の試合の結果により、サンバーズはレギュラーラウンド2位が確定した。残すはレギュラーラウンド最終戦とファイナルステージ。全員で、粘り強く。残された試合はすべて勝つのみだ。