令和3年 天皇杯全日本バレーボール選手権大会 2回戦
- 開催日時
- 2021年12月11日(土) 10:00
- 会場
- 高崎アリーナ
3
- 25-18
- 25-21
- 25-21
WIN
0
試合経過
天皇杯全日本バレーボール選手権大会が12月10日に開幕。サンバーズは11日の2回戦から登場し、初戦で順天堂大学と対戦した。
第1セットの立ち上がり、順天堂大のブロックで先行されるが、小野のブロックで3-2と逆転。しかしサンバーズのスパイクを堅い守備で拾われて切り返され5-8とリードされた。それでも中盤、彭のブロックで追い上げると、秦がサービスエースを奪い8-8と追いついた。さらに、アラインのカウンターアタックで逆転し、10-8とリードした。彭のサーブが走り、サービスエースを奪ったり、サーブで崩して相手のミスを誘い14-9とリードを広げる。終盤も、秦が相手のクイックをブロックしたり、大宅の好守備をアラインが得点につなげて19-13と点差を広げた。終盤、順天堂大の粘り強い守備にサンバーズのスパイクが拾われるが、彭のブロックが立ちふさがり相手にブレイクを許さない。アラインが立て続けにバックアタックを決め、最後は大宅がサービスエースを奪って締め、セットを先取した。
第2セットはアラインのカウンターアタックで先行する。その後、逆転されるが、彭のサーブで崩し、小野のブロックで仕留めて7-6と逆転。相手のミスで9-7と先行した。中盤は小野のクイックやアライン、藤中のスパイクなどでサイドアウトを重ねていく。サーブレシーブを崩されて切り返され、17-16と追い上げられるが、アラインがサービスエースを奪い20-17と再び引き離す。さらに、秦のサーブでプレッシャーをかけて藤中がブロックで仕留め22-18と点差を広げた。終盤には、セット途中から入ったミドルブロッカーの佐藤がクイックを決めてリードを守り、サンバーズがセットを連取した。
第3セット序盤は互いにサイドアウトを奪い合う。サンバーズは秦、アライン、藤中のサイド攻撃で得点を重ねる。中盤、アラインのサーブで崩し、アラインがカウンターアタックを決めて11-9と抜け出す。ラリーをアラインの好守備とスパイクでものにすると、藤中がカウンターアタックを決めて13-10とリードした。サーブレシーブを崩されてもアラインがスパイクを決めてサイドアウトを重ねていく。順天堂大のサービスエースで16-15と追い上げられるが、秦のスパイクで流れを切ると、藤中の好守備をアラインが得点につなげて18-15と再びリード。終盤は彭のクイックで得点を重ね、大宅のサービスエースで24-20とマッチポイントを握った。最後は佐藤がCクイックを決め、サンバーズがセットカウント3-0で勝利した。
リーグではリリーフサーバーでの出場が多い佐藤が、この日は第2セット途中からコートに入って前衛でもプレーし、上がった2本のトスをいずれも決めて試合を締めた。
「トスを上げてくれたのに決まらなかったら、普段試合に出ている人の場合よりも(大宅)真樹さんが不安になると思うので、絶対に決めたかった」と佐藤。
トスが上がらない時も、おとりに跳んだ際に全力のスイングでブロックを引きつけるなど、懸命のプレーを見せた。「今、マサさん(柳田)や鶴田さんが怪我で離脱している中、誰が出ても戦力になる、というのをチームで合い言葉にしている。いつ出ても自分の強みを出せるようにやっていきたい」と意気込みを語った。
ストレートの勝利で初戦を突破したが、アラインは「チームとしてもう少し積極的にプレーしてもよかったと思う。サーブとサーブレシーブでミスがあった。いつもと違う(4つのコートで試合が並行して行われる)環境で慣れない部分はあったけれど、そういう中でも集中力を切らさないようにしないと」と反省を口にした。
順天堂大のサーブや粘り強いディグに苦しめられた場面はあったが、それでも要所でアラインが強打を決めて流れを引き寄せた。
「同じ年代のチームを相手に自分のプレーを試せるというのが、まず自分にとって1つのモチベーションだった」と言う。20歳のアラインは、大学3年生の学年に当たる。
「やっぱり負けられないという気持ちはあった。試合前にレオナルドコーチから、『どの相手に対しても、リスペクトすることが大事。そのためには、中途半端なプレーではなく、自分のベストを出すこと』という話があったので、そういう気持ちを大事にプレーしました」と振り返る。
そして今大会、アラインのモチベーションになっているものがもう1つある。
「自分にとって、こういうトーナメントの大会はサンバーズに入って初めて。自分が試合に出て初の優勝を果たしたい」
新型コロナウイルスの影響で、サンバーズとしてもトーナメントの大会は2年ぶり。今季目標に掲げる三冠の一つを獲得するため、まず一歩を踏み出した。