試合日程・結果

GAME

2021-22 V.LEAGUE 東レアローズ戦

開催日時
2021年11月 7日(日) 12:00
会場
YMITアリーナ (くさつシティアリーナ)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-22
  • 17-25
  • 20-25
  • 25-20
  • 15-12

WIN

2

東レアローズ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

 2021-22V.LEAGUE DIVISION1第 8戦。現在5勝 2敗で5位のサンバーズは、同じく5勝2敗で4位の東レアローズと対戦した。
 前日は試合の立ち上がりが課題だったが、この日は柳田のスパイクで最初の得点を奪うと、柳田の強力なサーブでプレッシャーをかけ、喜入の好守備から柳田がカウンターアタックを決め2-0と好スタートを切った。その後も鶴田、藤中が丁寧にサーブレシーブを返し、アライン、小野のスパイクでサイドアウトを重ねる。追いつかれても、藤中が相手コートの角にノータッチエースを決め6-4と再び先行。中盤、パイプ攻撃がブロックに捕まり10-10と追いつかれるが、ラリーを鶴田の好守備やアラインのスパイクで制して流れを引き寄せると、藤中が力強いサーブを打ち込み、自らパイプ攻撃を決めて14-11とリード。初先発となった彭がブロックを決め16-12と点差を広げた。サーブレシーブを崩されてもアラインがきっちりとスパイクを決めてサイドアウトを重ねていく。
 終盤、東レの強力なサーブに崩され18-20と追い上げられるが、小野が東レのクイックをシャットアウトして流れを渡さない。ミスが出て1点差に迫られるが、藤中が2本目のノータッチエースを決めて23-20と再び引き離す。昨日はサーブレシーブでの直接失点が課題だったが、このセットは相手サーブの前にレシーバー陣がしっかりと声を掛け合い、強力なジャンプサーブに対しては、オポジットのアラインも入って4枚でサーブレシーブをするなど対応し、第1セットを先取した。

 第2セットは東レのカウンターアタックで先行され、サービスエースを奪われ4-7とリードされた。中盤は彭や小野のクイックでサイドアウトを重ねていくが、次第に東レのジャンプサーブが威力を増し、サービスエースを奪われたり、カウンターアタックを決められ10-16とリードを広げられた。サンバーズも好サーブを打ち込んで崩すがブレイクにつなげられない。すると終盤、再び強力なサーブにエースを奪われて点差を広げられる。大宅が再三ボールに食らいついてつなぐなど粘りは見せるが、点差は縮まらない。リリーフサーバーの佐藤のサーブで崩し、3枚ブロックで仕留めて追い上げるが点差は詰められず、セットを奪われた。

 第3セット序盤は東レのサーブに崩されてスパイクミスが重なり3-6と先行された。東レの粘り強いディグに拾われてサンバーズのスパイクが決まらず、東レのオポジット、パダル・クリスティアンの強烈なサーブに3連続エースを奪われ4-11と引き離された。それでも柳田のサーブで攻め、彭が連続ブロックを決めて追い上げる。再び引き離されるが、終盤、アラインが強力なサーブを打ち込んで次々に崩し、藤中、アラインのカウンターアタックで連続得点を挙げる。さらに、柳田のサーブで崩し、アラインが次々にカウンターアタックを決めて20-23と迫った。しかし最後は東レのブロックで引き離され、セットを連取された。

 第4セットは東レのサーブに押されながらも、アラインのスパイクやブロックで得点を重ねる。東レのサービスエースやカウンターアタック、サンバーズのミスで6-9と先行されたが、サンバーズもサーブで攻め返す。柳田が強烈なサーブを打ち込んで崩し、藤中のカウンターアタックや東レのミスで10-10と追いついた。さらに彭のサーブでプレッシャーをかけてミスを誘い12-11と逆転する。一度でスパイクが決まらなくても、懸命にディグやブロックフォローでボールをつなぎ、1点をもぎ取っていく。大宅のジャンプサーブで攻めてアラインのブロックでラリーを制しリードを広げると、大宅がノータッチエースを決めて16-12とした。1点差に迫られても、藤中のサーブで崩し、小野がブロックで仕留めて19-15と再びリード。その後も東レのサービスエースで追い上げられるが、アラインの好守備から、柳田が3枚ブロックを打ち破り、23-18と再び引き離す。最後は彭がブロックで締め、試合をフルセットに持ち込んだ。

 第5セットは立ち上がりの長いラリーを柳田のスパイクで制すと、彭のクイックや柳田のパイプ攻撃でサイドアウトを重ねる。小野の強力なジャンプサーブで崩し、アラインが得点につなげたり、アラインのサーブで崩し、柳田がブロックを弾き飛ばしてカウンターアタックを決め8-6と先行した。その後、東レのカウンターアタックで追いつかれ、サービスエースを奪われて10-11と逆転される。しかし、大宅がコートサイドを狙った強力なサーブでエースを奪い12-11と逆転。さらに大宅は、コースを変えながら、東レの堅いサーブレシーブから3連続エースを奪い、14-11と一気にマッチポイントを握った。最後はアラインの力強いスパイクで締めくくり、サンバーズがフルセットの壮絶な試合を制し、今季6勝目を挙げた。

 今シーズン、フルセットの試合はすでに3試合目だがすべて勝利している。藤中は「いいところも悪いところも出たタフな試合だったけど、フルセットの試合は今までに勝ちきれていたという自信があったので、最後、勝負強さがチームとして出せたんじゃないかと思います」と語った。
 この試合も、今季サーブランキング1位の東レの強力なサーブに苦しめられたが、この日奪われたサーブポイントはすべてジャンプサーブによるもの。昨日多くのポイントを与えたフローターサーブには対応した。藤中がこう明かす。
「昨日のフローターサーブに対しては、個人のジャッジミスなど、解決できる部分が多かった。前に打ってきたり、速いハイブリッドサーブを打ってきたりと変化をつけてきていて、それに対して昨日は後手に回っていたけど、相手がどういうことをしてくるかはわかっていたので、昨日の傾向をもとに今日はしっかりと3人で取る範囲を決めて、自分たちはまず攻撃よりもレシーブをするんだという意識で、布陣を敷きました。強いジャンプサーブにエースを取られた部分は反省点ですが、フローターに対しては昨日と違ってしっかり対応できたかなと思います」
 昨日は東レのサーブに一方的に打ちのめされた。今日も2、3セット目は相手のサーブに圧倒されたが、この日はそれで終わらなかった。第4セットからはサンバーズも強力なサーブで応戦。リードされても一歩も引かずに攻め、逆転勝利につなげた。
 サーブで流れを引き寄せた柳田は言う。
「『守りに入らずに、しっかり攻めに転じていこう』という指示を監督からもいただいて、そこから少しずつ自分たちがやるべきことを思い出し、リズムを戻しながら乗り切れた。サーブミスも出ていたけど、攻めた上でのミスなのか、そうじゃないのかがハッキリしていた。サーブに関してはメンタリティが一番大事。攻めて、思い切ってやることが、結果的にいい方に転じると思っている。第5セットの大宅のサーブ(3連続サービスエース)もそう。あそこで彼自身が"攻める"という意志を固めて打ったからこそ、ああいうポイントが生まれたのかなと感じました」
 非常に苦しい2連戦だったが、前日の完敗やこの日の劣勢から巻き返して勝利をつかめたこの経験は、大きな糧になると柳田は確信する。
「東レのサーブが良かったので、僕らアウトサイドやリベロはかなりプレッシャーを感じていました。特にパダル選手は速いサーブが連続で入ってきていたので、そこから自分たちが攻めに転じるというのは、かなりの気持ちの切り替えが必要だった。こういうことはこれからも確実に起こりうることなので、昨日と今日、そういった展開を感じてバレーができたことは、今後のリーグ中盤、後半に生かしていかなければ。自分たちは今、そういう立場にいる。いい意味でスマートに、なおかつ粘り強く、泥臭く。そういう感覚でこれからもやっていけば、今日のフルセットのように取りこぼさずに、1点1点重ねていけるんじゃないかなと思います」
 どのチームもサーブ力がアップし、混戦となっている今季は、昨シーズンのような連勝街道は難しいが、サンバーズはまだ連敗がない。反省と、課題の克服を繰り返しながら、サンバーズは泥臭く、白星を積み重ねていく。
 次週は長野県松本市総合体育館でVC長野トライデンツと対戦する。

2021/22シーズン

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