試合日程・結果

GAME

2021-22 V.LEAGUE 東レアローズ戦

開催日時
2021年11月 6日(土) 12:00
会場
YMITアリーナ (くさつシティアリーナ)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

0

  • 24-26
  • 12-25
  • 14-25

LOSE

3

東レアローズ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

 2021-22V.LEAGUE DIVISION1第4週。現在5勝1敗で4位のサンバーズは、5位東レアローズと対戦した。
 第1セットの立ち上がり、サンバーズのスパイクが東レの堅い守備に阻まれて決まらず先行されると、サービスエースを奪われ0-3と出遅れた。喜入の好守備からアラインがカウンターアタックを決め追い上げるが、東レのブロックに捕まったり、サービスエースを奪われるなど5連続失点して2-8と引き離された。中盤も東レのサーブやブロックに押されて4-11と点差を広げられた。
 それでも、柳田やアラインの強力なスパイク、小野や加藤のクイックで徐々に流れを引き寄せると、アラインが強力なサーブを次々に打ち込み、柳田のカウンターアタック、大宅のツーアタック、そしてアラインのバックアタックで4連続得点を挙げ16-17と一気に追い上げる。そして、柳田が強烈なサーブでエースを奪い18-18と追いついた。さらに、柳田のサーブで崩し、ディグで粘って相手のミスを誘い19-18。最大7点あったビハインドを巻き返してついに逆転した。サンバーズにスパイクミスが出て19-20と逆転されるが、サーブからコートに入った彭のサーブで崩して相手のミスを誘い21-20と再び逆転。東レのブロックでセットポイントを握られるが、鶴田の正確なサーブレシーブから、小野が巧みにタイミングをずらしたクイックを決めてデュースに持ち込んだ。しかし最後はサンバーズにミスが出て惜しくも第1セットを失った。
 
 セットを奪われたものの、後半の追い上げムードを第2セットにつなげたいサンバーズだが、第2セットもノータッチエースを奪われたり、カウンターアタックを決められ1-4と出遅れた。東レの堅いブロックとディグから次々に切り返され4-10とリードを広げられる。中盤もサンバーズの攻撃が決まらず、東レのブロックやカウンターアタックで7-17と大差をつけられた。セット途中から彭、バロッティを投入したが追い上げることはできず、セットを連取された。

 第3セットは柳田の強烈なパイプ攻撃で好スタートを切ると、このセットはスタートから入った彭のサーブで崩し、小野のブロックやアラインのカウンターアタックで3-0とスタートダッシュに成功した。ところが、東レの巧みなフローターサーブにエースを奪われたり、崩されて切り返され3-5と一気に逆転される。それでも柳田のパイプ攻撃で流れを切ると、小野と大宅の息のあったコンビでサイドアウトを重ねていく。しかし中盤、またもサービスエースを奪われて7-11と点差を広げられた。その後もサービスエースを奪われたり、ブロックに捕まりリードを広げられる。一方でサンバーズのサーブは、「崩してブレイクを取らなければ」という力みからミスが多く、追い上げのきっかけをつかめない。終盤も東レに2連続サービスエースを含む5連続得点を奪われ13-24と大差をつけられ、セットカウント0-3で敗れた。

 リベロの鶴田は、「今日の試合は完敗だった。すごくいいサーブにおされて、こちらの攻撃を粘り強い守備で何度も拾われて打開できなかった」と悔やんだ。
 この日は東レの、レシーバーの間を的確に狙ってくるフローターサーブや、強力なジャンプサーブに苦しめられた。9本のサービスエースを奪われ、そのほとんどがノータッチエースだった。
 山村監督は「そこが1番大きな問題。東レは確かにいいサーブを打っていたけれど、フローターでノータッチのエースを何本も奪われるのは、まずなくさなければ。範囲があいまいになって、間のボールに対して動けなくなったりしていた。そこに関してはすぐに修正できると思っている」と語った。
 鶴田も「今日はなかなか(サーブレシーブの)いい布陣が見つからず後手後手になってしまった。駆け引きの中で、陣形をいろいろと変えながらやっていきたい。劣勢になって、今日のように相手に拾われる展開になると、サーブレシーブも追い込まれて、Aパス(セッターの定位置に返すサーブレシーブ)を返さなきゃいけないと思って硬くなってしまう。そうじゃなく、今までやってきたように、Aパスじゃなくても質のいいパスを返すということをもう一度思い出して、勝っている時と同じメンタリティでサーブレシーブに入っていけるよう準備したい」と語る。
 鶴田が特に言葉に力を込めたのが試合の立ち上がりの修正について。この数試合、サンバーズは出だしにつまずく試合が続いている。「今日は特に、試合の入りがふわっとしていて、うまく入りきれていなかった。そこは本当にダメだったと思うので、特にサーブレシーブをする自分と(藤中)謙也、マサ(柳田)の意識を上げていきたい」と修正を誓った。
 完敗の試合の中でも、今季新加入した中国出身のミドルブロッカー彭のサーブ力は光明だった。彭は9月に開催されたアジア選手権に中国代表として出場し、210㎝の長身から繰り出す変幻自在のサーブで日本代表を苦しめた。そのサーブはこの日も健在で、サンバーズのチャンスにつなげた。
 ただ、彭自身は「一番自信があるのはスパイク」だと言う。まだチームに合流して間もないため、コンビの精度やその他の連携面に課題がある。「今日はいい活躍ができなかった。コンビはこれから調整して、今日できなかったことをもう一度よく考えて、次はいいプレーができるようにしたい。チームに貢献したい」と意欲を見せる。
 今シーズンは新しい戦力を加えて、前進しては、立ち止まって見直し、また前に進む、という作業を繰り返しながら最終形を見つけていくシーズン。「今日やられたことを明日どう修正できるか。自分たちがさらに成長していくために必要なことをやっていくことが大事なので、勝ち負けに一喜一憂することなく、先をしっかり見ながらチームの強化を進めていきたい」と山村監督は前を向いた。

2021/22シーズン

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