2021-22 V.LEAGUE JTサンダーズ広島戦
- 開催日時
- 2021年10月24日(日) 13:00
- 会場
- 維新大晃アリーナ(維新百年記念公園スポーツ文化センター)
0
- 20-25
- 17-25
- 21-25
LOSE
3
試合経過
<Vリーグ JT広島戦 2021/10/24>
2021-22V.LEAGUE DIVISION1第2週。開幕3連勝中のサンバーズは、山口県維新大晃アリーナでJTサンダーズ広島と対戦した。
第1セットの立ち上がり、サンバーズはJT広島の連続ブロックなどで0-3と出遅れ、その後もブロックに捕まり1-5とリードを広げられた。それでも、この日は序盤から柳田のサーブが爆発する。強烈なサーブでエースを決めると、今度は相手レシーバーの布陣の隙をつくコースを狙って連続エースを奪い、6-7と一気に追い上げた。しかしサンバーズのスパイクを拾われて切り返され、再びリードを広げられていく。前日の課題だったつなぎにも、チャンスでミスが出て追い上げられず13-18と点差を広げられた。アラインのスパイクや小野のクイックでサイドアウトを重ねるが、終盤、サービスエースを奪われて点差を広げられ、セットを奪われた。
第2セットはJT広島の粘りが得点に繋がったり、サンバーズのスパイクがブロックされ3-6と先行された。それでも、このセットも柳田のサーブから反撃する。強烈なサーブを立て続けに打ち込み、エースを奪ったり、藤中が得点につなげて8-8と追いついた。中盤、JT広島のブロックやカウンターアタックで再び点差を広げられるが、藤中のサーブで崩して柳田がダイレクトスパイクを決めたり、小野のブロックで13-13と追いついた。ところがその後、JT広島の連続ブロックやカウンターアタックなどで5連続失点し13-18と一気に引き離された。セット途中から入っていた新加入のバロッティがスパイクを決めて連続失点を止めるが、終盤もJT広島の堅い守備にスパイクを封じられ、大差でセットを落とした。
第3セットも1-3と先行されるが、藤中のパイプ攻撃や、アラインの強力なサーブで4-4と追いつくと、柳田がこの日4本目のサービスエースを奪い6-5と逆転した。しかしサーブレシーブを崩されて7-8と逆転される。その後は柳田のパイプ攻撃や、このセットから入ったミドルブロッカー佐藤のCクイックなどでサイドアウトを重ねるが、中盤、スパイクミスが出て12-14と先行され、JT広島のブロックでリードを広げられた。アラインが勢いよくスパイクを決めてサイドアウトを奪うが、終盤、サンバーズにスパイクミスが続いて17-23と引き離される。リリーフサーバーの西田がサーブで揺さぶり、ワンポイントブロッカーとして入ったバロッティのブロックが決まり21-24と追い上げるが届かず。セットカウント0-3で、サンバーズは今季初黒星を喫した。
この日は被ブロックが多く、JT広島に13本ものブロックポイントを許し、チームのスパイク決定率も40.4%に抑えられた。
柳田は試合後、「チームの足を引っ張ってしまった。アタッカーとしてすごく責任を感じています」と語った。
「僕も含め、今日は個人で決めにいってしまっているケースが多かった。うまく回らない時に、自分たちの形に展開し直すということができなかった。クイック、パイプといった、自分たちが自信を持って展開できるところに立ち返ることができたらよかったんじゃないかと思うし、自分自身に関しては、今日はパイプがあまり決まっていなかったので、大宅がそれを気にしてしまった可能性もある。もっとトスを呼んで、自分からうまく展開を作れるように、自分発信でやっていかなければいけなかったなという反省があります」
前日チームの課題だった1本目2本目の精度という課題はこの日も残り、それが攻撃に影響した部分もある。
柳田は、「僕たちは昨シーズンのチャンピオンですけど、横綱バレーで勝ったわけではないと僕自身は思っています。ファーストボール、セカンドボールのこだわりというものがあってこその勝利の積み重ねだったと思う。そういう部分が今日はできていなかったし、なんとなくボールを返している、なんとなく動いている、ということが多かったので、その部分でサンバーズらしさをもっと出して、1球にこだわりを持ってやっていきたい」と原点の大切さを語った。
一方、サーブでは柳田がこの2連戦好調で、この日は1人で4本のサービスエースを奪った。それでも「7、8割」の力加減だったと言う。
「僕の前に打つのがアラインで、彼には入れに行くんじゃなくて、しっかり打ってほしいというのがありますし、小野や大宅もすごくいいサーブが入っているので、そういう選手が思い切り打てるように、そしてチーム全体としてサーブがいい、サーブを攻めているというイメージを、相手にも、自分たち自身にも植えつけるためにも、ミス率なども考えてバランスを取っています。もっと強く打たなきゃいけないという時には、もう少しギアを上げていければと思っています」
この日は新加入のバロッティが途中出場し、Vリーグ初得点を挙げた。ただ、入国後2週間の隔離期間を経て、1週間前にチームに合流したばかり。「コンディションはまだ100%には遠い。自分は高さやフィジカル面でしっかりとチームに貢献できると思うので、1日も早く自分の体を戻して、勝利を重ねたい」と意気込む。
今季からVリーグに出場しているアラインも含め、新戦力を取り込みながら、1戦1戦、精度を上げていくのが今季のサンバーズの戦い方になる。
次週はホーム・丸善インテックアリーナ大阪で、ジェイテクトSTINGSと対戦。アグレッシブと正確さを兼ね備えたバレーで、ホームでの連勝を狙う。