試合日程・結果

GAME

2021-22 V.LEAGUE ウルフドッグス名古屋戦

開催日時
2022年3月27日(日) 13:00
会場
エントリオ(豊田合成記念体育館)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

1

  • 22-25
  • 25-15
  • 23-25
  • 21-25

LOSE

3

ウルフドッグス名古屋

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

試合経過

 2021-22V.LEAGUE DIVISION1第34戦。レギュラーラウンドは残すところ3戦となった。現在25勝8敗で2位のサンバーズは、5位ウルフドッグス名古屋と対戦した。

 第1セットの立ち上がり、サンバーズは堅いブロックやディグでウルフドッグス名古屋のスパイクを一度では決めさせない。好守備から、鍬田がカウンターアタックを決め2-1と先行。彭も豪快なクイックを決める。相手のブロックで3-4と逆転されるが、昨日の試合で決定率を抑えられたムセルスキーが、この日は次々にスパイクを決める。WD名古屋の強力なサーブにおされるが、サーブレシーブを崩されても、ムセルスキーが得点につなげサイドアウトを重ねる。しかし中盤、サーブレシーブが相手コートに返ってダイレクトスパイクを決められ6-8と先行されると、相手の堅いディグやブロックに阻まれ点差を広げられた。それでも、小野の鋭いクイックや柳田のキレのあるパイプ攻撃で流れを引き寄せ、小野のサービスエースで13-15と追い上げる。難しい状況でも、柳田や彭が相手をよく見て技ありのスパイクで得点を重ね、柳田の好守備をムセルスキーが得点につなげ17-18と詰め寄る。引き離されても、鍬田がコートエンドにノータッチエースを決め20-21と再び迫った。しかしその後ミスが出て逃げ切られ、セットを先取された。

 第1セットは終始WD名古屋のサーブにおされたが、第2セットはサンバーズのサーブが走り始めた。序盤は先行されるが、彭のサーブで崩してムセルスキーが得点につなげ5-4と逆転。さらに、彭が鋭いジャンプフローターサーブでエースを奪ったり、ディグで粘って最後は鍬田がパイプ攻撃を決め7-4とリードした。中盤には、大宅が強力なジャンプサーブを次々に打ち込み、ムセルスキーが立て続けにカウンターアタックを決めて10-5と点差を広げる。さらに、柳田が技ありのショートサーブでエースを奪ったり、緩急をつけたサーブで揺さぶって得点につなげ4連続得点で14-6と一気に引き離した。WD名古屋のブロックやサービスエースなどで15-11と追い上げられるが、ムセルスキーがサービスエースを奪って嫌な流れを断ち切ると、ムセルスキーのサーブで崩し、彭のブロックで仕留めて18-11と再び引き離す。終盤は柳田がスパイクを立て続けに決め、小野のブロックも出て大差をつけ、セットを取り返した。

 第3セットも強力なサーブの打ち合いとなる。サンバーズは0-2と出遅れるが、鍬田のディグなどで粘って、最後は小野が得点につなげて3-3と追いつき、大宅のサービスエースで5-4と逆転した。その後逆転されるが、柳田が相手の3枚ブロックの脇にフェイントを落とすなど、クレバーなプレーで立て続けにパイプ攻撃を決めて流れを取り戻し、彭のブロックで9-8と逆転。中盤も鍬田のサーブで攻め、好守備から彭の高さのあるクイックで切り返して11-9とリードした。一度でスパイクが決まらなくても、リバウンドを取るなど粘り強く攻撃を繰り返し、全員で1点を奪い、柳田のブロックで13-10と点差を広げた。しかしWD名古屋の強力なサーブにエースを奪われ14-14と追いつかれた。その後、コンビが乱れ、相手のカウンターアタックで16-18と先行された。
 それでも終盤、小野がWD名古屋のオポジット、クレク・バルトシュのスパイクをシャットアウトして21-20と逆転。サーブレシーブを揺さぶられてブロックに捕まり、リードを許すが、好守備を大宅がうまくつないでムセルスキーがスパイクを決め、23-23と食らいつく。しかし最後はWD名古屋のサーブがネットに当たって落ちる不運なサービスエースを決められセットを奪われた。

 第4セットはWD名古屋の巧みなサーブに揺さぶられ、またも0-2と先行されると、クレクの強烈なサーブに3連続エースを奪われ3-8と引き離された。それでも、柳田の強力なスパイクで流れを切り、小野のブロックで6-9と追い上げ開始。大宅の力強いサービスエースで7-9。柳田のサーブで崩し、鍬田がブロックで仕留めて9-10と迫った。ところが中盤、緩急をつけたサーブに揺さぶられ、切り返されて10-14と再び引き離される。彭のサーブで崩して追い上げ、セット途中から出場した小川もクイックを決めると、ムセルスキーがノータッチエースを決めて19-21と迫った。しかし終盤もWD名古屋のサーブにおされて逃げ切られ、ゲームセット。セットカウント1-3で敗れた。

 ファイナルステージ進出を争うチーム同士の、見応えのある熱戦だったが、サンバーズは悔しい連敗となった。だが前日の試合よりも確実に精度は上がっていた。山村監督は「非常に悔しいの一言。WD名古屋は非常に力がある。せめぎあいのところで勝てなかった。ただ、1本目の精度やサーブなど、昨日出た課題に真摯に取り組み、すぐに修正できる選手を誇りに思います」と語った。
 前日の試合で徹底的に拾われ、低く抑えられたスパイク決定率も、この日はチームとして62.9%と大きく上昇した。特に前日37.1%という決定率に抑えられたムセルスキーが、今日は試合の立ち上がりからスパイクを決め続け、65.9%という高い決定率を残した。
 ムセルスキーは「昨日の試合が終わってから、自分の宿題を一生懸命やりました」と語る。前日の試合の映像を何度も見返したという。
「自分のスパイクはもちろん、ローテーションごとに相手のブロックやディグの傾向を見て勉強し、どんなコースを抑えられたのか、どんな打ち方が一番効果的なのかをしっかり確認して、今日の準備をしました。それが今日の修正につながったんじゃないかと思います」
 セッターの大宅も「ディマ(ムセルスキー)は毎回トスのスピードのことを1本ずつ確かめてくれて、先週から『もっと速いのが欲しい』と要求されていました。昨日、昨シーズンのファイナルの映像を見返すと、全然スピードが今とは違っていた。昨季はもっと速かった。今季は自分に自信がなくて、置きにいってしまっている部分があったと思う。そこはディマやマサさん(柳田)を信じて、ある程度いい返球だったら、スピードも意識しながら上げるようにしました。そうしたら今日は少しつかめてきた感覚がありました」と手応えを漂わせた。
 だがそれでもこの日のWD名古屋には勝てなかった。
「昨日に比べると、僕らができることは出した上での敗戦。昨日の負けとは少し違う、いい意味で次につながる敗戦だったと感じています。もちろん二連覇を目指しているチームとしては、課題はたくさんあるんですけど、『今できることを存分に発揮しよう』というミーティングをして臨んで、僕らもいいバレーボールはできていた。それ以上に、相手が僕らを上回っていた、という試合だった。もちろん諦めていませんし、二連覇に向けて僕らはやっていくだけ。下を向かずに来週に向かっていきたい。勝たなければ、二連覇という目標すらなくなってしまうので、もう一度チームが一つになって、1試合1試合、1点ずつを必死に取りに行く姿勢でやっていきたい」
 ファイナルステージ進出のゆくえは来週に持ち越された。次週はレギュラーラウンド最終週。ジェイテクトSTINGSとの2連戦に、持てるすべてをぶつける。

2021/22シーズン

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