試合日程・結果

GAME

2021-22 V.LEAGUE ウルフドッグス名古屋戦

開催日時
2022年3月26日(土) 13:00
会場
エントリオ(豊田合成記念体育館)
サンバーズ
サンバーズ

0

  • 30-32
  • 21-25
  • 18-25

LOSE

3

ウルフドッグス名古屋

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

試合経過

 2021-22V.LEAGUE DIVISION1第33戦。ファイナルステージ進出を巡って熾烈な争いが繰り広げられる中、現在25勝7敗で首位に立っているサンバーズは、5位ウルフドッグス名古屋と対戦した。

 第1セット序盤は互いにサイドアウトを奪い合う展開。しかしサンバーズはスパイクミスが出たり、拾われて切り返され5-8と先行された。それでも柳田のキレのあるパイプ攻撃で流れを切ると、ムセルスキーの強力なサーブで崩してミスを誘い9-10と追い上げる。中盤、引き離されるが、柳田が立て続けにスパイクを決めて流れを取り戻し、主将の大宅が鋭いジャンプサーブでノータッチエースを奪うなど連続得点を挙げ14-14と追いついた。両チームのリベロを中心に好守備の応酬となったラリーを、鍬田の値千金のブロックで制し、小野、彭も力強いクイックで攻撃のリズムを作る。すると終盤、ムセルスキーが緩急をつけたサーブで連続エースを奪い19-17と逆転した。終盤も互いに好守備で粘る白熱したラリーとなり、20-20と追いつかれるが、サンバーズは鍬田のスパイクなどでサイドアウトを重ね、デュースにもつれ込む。
 サーブレシーブを崩されて切り返され25-26と先行されるが、ムセルスキーの好守備から、柳田がパイプ攻撃を叩き込み28-27と逆転。しかしWD名古屋のサービスエースで逆転されると、最後は相手の好守備から得点され、惜しくもセットを失った。

 第2セットもWD名古屋の堅い守備に苦しむが、サンバーズも粘り強く攻撃を繰り出し、彭のクイックや鍬田のレフトスパイクなどバランスのいい攻撃でサイドアウトを重ねる。スパイクミスが出て9-11と先行されるが、鍬田が相手のツーアタックを読んでブロックし13-13と追いつく。サーブレシーブが崩れても、大宅が技ありのツーアタックでカバーし、ブレイクを許さない。しかしWD名古屋の強力なサーブを堪えきれず14-17と先行される。怪我で離脱していた藤中が、鍬田に代わって久々にコートに入るが、終盤、WD名古屋のブロック、サービスエースで15-20と引き離された。それでも、小野が鋭いジャンプサーブでノータッチエースを決めたり、鶴田の好守備を柳田が鋭いスパイクで得点につなげ19-21と追い上げる。しかしその後、WD名古屋のサーブに崩されて連続失点し、セットを連取された。

 第3セットは0-2と先行されるが、柳田のサーブで崩し、ムセルスキーのカウンターアタックで3-3と追いつくと、柳田がショートサーブで相手を揺さぶり4-3と逆転。今度は強烈なサーブで連続エースを奪い5-3とリードした。このセットはスタートから出場した藤中もスパイクを決め、小野のブロックで粘って相手のミスを誘うなど10-6とリードを広げた。中盤、WD名古屋の守備から切り返され10-9と追い上げられるが、柳田や彭のスパイクで流れを切り、ムセルスキーのサーブで崩して彭がダイレクトスパイクを決め13-10と引き離す。ところがその後、WD名古屋に3本のサービスエースを奪われ逆転されると、ミスが続き14-17と引き離された。さらに終盤、相手サーブに崩されたり、スパイクミスが続いて5連続失点し15-22と点差を広げられ、セットカウント0-3で敗れた。

 この日はWD名古屋の強力なサーブと、堅いブロックディフェンスに苦しんだ。スパイクコースを分析され、得点源であるムセルスキーはスパイク決定率が37.1%、チームとしても44.8%に抑えられた。明日も同じWD名古屋との対戦。相手のディフェンスをこじ開けてどう得点を奪うか。チームとしての修正と、選手個々の工夫が必要だ。
 ミドルブロッカーの小野はこう語る。
「Bクイックや流れて打つコンビに関しては、大宅がうまく使ってくれて、しっかり決めることができていたんですけど、Aクイックの時に、ブロックが来たところに僕が打ってしまって、タッチを取られたりしていたので、そこはもう少し打ち方を工夫して、自分が決めきらないと。タッチを取られたとしても、相手が二段トスになるような打ち方をしていかなきゃいけない。この終盤戦は非常に1勝が大事になるので、ストレートで負けてしまったのは悔しい。明日は絶対に負けられない。今日の課題をしっかりと修正したい」
 柳田は、「個人としてはパイプをもう少し増やしたいというのがありますが、相手のブロックがかなり中にまとまって待っているので、どの場面で使ってもらうのかということを考える必要がある。ミドルとパイプで、セットになって、しっかりと攻めていきたい。ミドルは今日かなりしんどい思いをしながら決めてくれたと思うんですけど、パイプをどう相手に印象付けるかによって、ミドルを助けられると思うので、もっと自分の存在感を出せるようにしたい」と話した。
 この日は、右足の怪我で離脱していた藤中が、2月6日以来、久しぶりにコートに立った。試合勘を取り戻すのに苦心し、試合後は悔しさをあらわにした。
「久しぶりにコートに立てるという嬉しさはあったんですけど、自分自身に対して残念な、悔しいプレーだった。自分はサーブレシーブがまず第一だと思っていたんですが、そこで結果を出せなかった。怪我どうこうではなく、コートに立った以上は最大限のパフォーマンスをしたいと思っていたんですが。ただ、短い時間の中でも、少しだけ取り戻せた感じはある。明日は、コートに入った時点で最大限のパフォーマンスをしたいと思います」
 山村監督は「鍬田のように代わりを担う選手も出てきているけれど、藤中が彼の役割をこなすことが、うちにとって非常に大事。バランスをキープするためにも、今のサンバーズに必要」と藤中の復調を心待ちにする。次はやってくれるはずだ。
 この日の試合で勝利した東レアローズが首位に浮上し、サンバーズは再び2位に。熾烈な争いの中、日々状況は変わるが、サンバーズは明日の一戦に勝利し、ファイナルステージ進出を引き寄せる。

2021/22シーズン

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