試合日程・結果

GAME

2021-22 V.LEAGUE 大阪HG 堺ブレイザーズ戦

開催日時
2022年3月18日(金) 19:05
会場
住吉スポーツセンター
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 19-25
  • 25-23
  • 25-19
  • 25-21

WIN

1

堺ブレイザーズ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

 2021-22V.LEAGUE DIVISION1第29戦。現在21勝7敗で3位につけているサンバーズは、ホーム・住吉スポーツセンターで、2位堺ブレイザーズと対戦した。

 第1セット、サンバーズは堺のサーブに押され、カウンターアタックを決められて2-4と先行される。その後も堺のブロックとディグにスパイクを阻まれたり、スパイクミスが出るなど8連続失点し3-12と一気にリードを広げられた。柳田のスパイクで流れを切り、鍬田の粘り強い攻撃でサイドアウトを重ねるが、堺のオポジット、シャロン・バーノンエバンズのスパイクを止められずブレイクにつなげられない。それでも中盤、小野のクイックで流れを引き寄せると、ムセルスキーが強烈なカウンターアタックを決めて追い上げ開始。小野が強力なサーブを打ち込み、好守備から柳田がストレートに鋭いスパイクを決めて10-17。柳田のサーブでプレッシャーをかけ、彭がブロックで仕留めて13-19とする。終盤には鍬田がサービスエースを奪い18-23とするが、追い上げは届かず、セットを先取された。

 この試合は山村監督が不在の中、セット途中のタイムアウトで、レオナルドコーチが「ミスは忘れて、自分たちのやるべきことに集中しよう。戦う姿勢を出していこう」と選手たちを鼓舞し、徐々に本来のリズムを取り戻していった。
 第2セットは最初のラリーをムセルスキーの高さのあるスパイクで制すると、彭のクイックも決まり4-2と先行。鶴田が好守備でバーノンエバンズのスパイクを拾い、大宅の正確なトスから、ムセルスキーがカウンターアタックを決め6-3とリード。ムセルスキーのブロックで7-3と点差を広げた。堺の強力なサーブにサーブレシーブを崩されても、ムセルスキーが打点の高いスパイクでカバーしたり、柳田も後ろからのトスを力強く打ち抜いて得点をもぎ取り、サイドアウトを重ねていく。終盤、スパイクミスや堺のサービスエース、ブロックで連続失点し19-19と追いつかれるが、小野のクイックで流れを切ると、好守備からムセルスキーのスパイクで切り返し21-19と再びリードを広げる。最後はムセルスキーのバックアタックで逃げ切り、セットを取り返した。

 第3セットは0-2と出遅れるが、柳田のスパイクで勢いをつけると、彭が立て続けにブロックを決めて3-2と逆転。その後は柳田がツーでパイプ攻撃を打ち込むなど、柳田、ムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ねていく。小野のサーブでプレッシャーをかけ、柳田のカウンターアタックで9-7と抜け出すと、鍬田がフェンスにぶつかりながら懸命につないだボールを、ムセルスキーがブロックで得点につなげ10-7とリードを広げる。中盤、スパイクミスなどで追い上げられるが、彭の高さのあるクイックで流れを取り戻す。追い上げられても、ブロックのワンタッチから鍬田やムセルスキーのカウンターアタックで連続得点を奪い22-17と点差を広げ、セットを連取した。

 第2セット以降は彭の高さのあるブロック、クイックが威力を発揮し始めた。「第1セットはサーブでコートの前のほうを狙われて、新たにサーブレシーブに入っている(鍬田)憲伸との連携があまりうまく行っていなかったけれど、お互いに確認し合って修正しました」と彭。連携がうまくいったことで、スムーズにスパイクに入ることができるようになり、高い打点のクイックを取り戻せた。

 第4セットは、サンバーズにミスが出たり、堺にカウンターアタックを決められ3-6と先行されるが、小野が相手のクイックをシャットアウトして5-6と追い上げ、鍬田のサーブで崩し、大宅の好守備をムセルスキーが得点につなげ7-7と追いついた。その後は小野のクイックや柳田のブロックでサイドアウトを重ね、堺のミスで11-10と逆転。堺の強烈なサーブにエースを奪われるが、小野のジャンプサーブで崩し、ムセルスキーのブロックで16-15と再び逆転。さらに、ムセルスキーのサーブで崩し、堅い守備からムセルスキーが巧みなフェイントで切り返して19-16と点差を広げた。最後は、小野が好調なサーブで崩し、彭がダイレクトスパイクを叩き込んで締め、セットカウント3-1で勝利した。

 この日は柳田が、特に第2セット以降、難しいトスも硬軟使い分けながら得点につなげて流れを引き寄せ、58.3%という高いスパイク決定率を残した。「憲伸と(鶴田)大樹さんに助けられて、先週のパナソニック戦以上に攻撃に集中することができた」と柳田。
 柳田の攻撃のバロメーターはパイプ攻撃(コート中央からのバックアタック)。勢いよく踏み込み、決まるたびにキレが増していく。大宅がコート中央付近からバックトスを上げ、柳田が息のあったコンビでパイプ攻撃を決める場面もあった。
「僕自身それを強みとしている。ちょっとタイミングがずれたりしたこともありましたが、チーム全体でアタックしていくことが大事なので、そこに対する意識は下げないようにしています。返球が崩れた状況で、いかにセッターにコールして攻撃参加できるか。そういう場面では相手ブロックの意識はサイドに行きやすいですが、そこで真ん中から跳んでくることができれば(ブロックを真ん中に引きつけられ)サイドも生きてくる。今、憲伸がサーブレシーブを頑張ってくれているので、自分が(攻撃で)活躍しなきゃ、憲伸にパスを任せている意味がない。今日はあまり(パイプ攻撃が)多くなかったと思うので、もう少しトスを呼んでも面白いと思うし、どの状況で強くコールするかということもしっかり狙って、要所で参加できるといいかなと思います」
 一方で、柳田は試合のスタートを課題にあげる。
「今シーズン、チームとしても個人としても、1セット目の立ち上がりが課題。2セット目から修正できたことは良かったけど、最初からそのプレーをやらなければ、リスクを負うことになってしまうので、スイッチの入れ方を再度確認して臨みたい。相手と戦う姿勢というのを、自分たちが思っているよりももっと意識して最初から出していかないと。ボールが落ちるまでどういう姿勢で戦うかというところを、スタートから最後まで出すことが今できる最初のステップ」
 19日の堺戦は今シーズン最後のホームゲーム。体と心を最高潮に高めてスタートダッシュを決め、勝利で締めくくる。

2021/22シーズン

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