2021-22 V.LEAGUE 箕面HG VC長野トライデンツ戦
- 開催日時
- 2022年2月26日(土) 13:00
- 会場
- スカイアリーナ (箕面市立第一総合運動場)
3
- 22-25
- 25-18
- 25-15
- 25-19
WIN
1
リザーブメンバー
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デ アルマス アライン
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佐藤 謙次
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小川 猛
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栗山 雅史
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西田 寛基
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鍬田 憲伸
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喜入 祥充
試合経過
2021-22V.LEAGUE DIVISION1第25戦。現在19勝5敗で首位に立っているサンバーズは、ホーム箕面市のスカイアリーナで、10位VC長野トライデンツと対戦した。
サンバーズにとっては3週間ぶりの試合だが、最初のラリーを小野のブロックで制すると、ムセルスキーのカウンターアタックで2-0と好スタートを切る。その後も柳田の強烈なスパイクや彭のブロックで5-2と先行。しかしVC長野のブロックや、好守備から切り返され5-6と逆転された。サンバーズは久しぶりに先発出場した秦の鋭いスパイクや柳田の強烈なパイプ攻撃でサイドアウトのリズムを作り、小野の2本目のブロックで9-8と逆転。ところが、スパイクミスが出て逆転されると、中盤VC長野は好守備を連発。サンバーズのスパイクが堅い守備に拾われて切り返され、14-17とリードされた。それでも、リリーフサーバーとして入った西田のサーブで崩し、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて追い上げると、彭のブロックで20-20と追いついた。鶴田がフェンスに激突しながら懸命にボールをつなぎ、それをムセルスキーが得点につなげてブレイクを許さない。しかし終盤、VC長野のブロックと好守備に阻まれてスパイクが決まらず、切り返されて連続失点し、セットを先取された。
第2セットも1-3と先行されるが、秦のパイプ攻撃で流れを切り、彭のクイック、ブロックでサイドアウトを重ね、ムセルスキーのカウンターアタックで追い上げる。さらに、小野がヘディングでつないだボールを、秦が得点につなげて6-5と逆転した。しかしスパイクミスが出て逆転されると、VC長野にカウンターアタックを決められ9-11と先行された。それでも、ムセルスキーが強力なサーブで崩し、彭のクイックで切り返して11-11と追いつく。さらに、ムセルスキーのサービスエースで12-11と逆転した。柳田が巧みなショートサーブで揺さぶり、秦のブロックで仕留めて14-12と先行。彭もサービスエースを奪い16-13とリードを広げた。その後も、秦がキレのある動きでスパイクを決めて流れを渡さない。秦のサーブで崩してミスを誘い19-15と点差を広げた。終盤も、柳田のサーブでプレッシャーをかけ、ムセルスキーのカウンターアタックで23-18と点差を広げ、最後は柳田が連続サービスエースで締め、セットを取り返した。
第3セットは序盤に秦のブロックで相手のブレイクを阻止すると、秦のスパイクや柳田のパイプ攻撃、第2セット途中から入った佐藤のCクイックで得点を重ね、ムセルスキーのブロックで6−4と先行。追いつかれても、佐藤のサーブで揺さぶり、彭のブロックや相手のミスで10−6とリードした。さらに中盤、ムセルスキーのサーブで押し、彭が相手のレフトスパイクを3連続でシャットアウトし14−7と点差を広げた。勢いに乗る彭は豪快なクイックも決めて流れを渡さない。終盤も柳田の好守備をムセルスキーが得点につなげたり、秦のブロック、サービスエースなどで22−11と大差をつけた。最後は彭がこのセット5本目のブロックで締めくくり、セットを連取した。
第4セットは柳田、秦のスパイクでサイドアウトを重ね、佐藤のサーブで崩し、ムセルスキーが押し込んで8-5と先行した。中盤、VC長野にサービスエースを奪われて9-8と追い上げられるが、佐藤が立て続けにCクイックを決め、流れを引き寄せる。
佐藤は左利きで、Cクイックを得意とする。山村監督は「(佐藤)謙次を入れてコンビのパターンを変えることによって、相手のブロックが対応を変えなければいけなくなる。そういう意味で、謙次のあのサウスポーというのは、今チームにとっていいアクセントになっている」と明かす。
その後、彭のブロックで15-12とリード。佐藤のサーブで崩し、柳田がダイレクトスパイクを決め16-12と点差を広げた。終盤には西田とともに2枚替えでオポジットに入ったアラインがカウンターアタックを決めて20-15と点差を広げる。後衛でコートに入った内定選手の鍬田がサーブでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い、マッチポイントを握ると、最後は佐藤の力強いCクイックで締め、セットカウント3-1でサンバーズが勝利した。
チーム内に新型コロナウイルスの陽性者が確認されたため先週の試合が中止となり、サンバーズにとっては2月6日以来3週間ぶりの試合となった。全員揃って練習できるようになったのは約1週間前。山村監督が「最初は試合勘のなさや自信のなさが否めなかった」と振り返ったように、序盤はやや動きにキレがなく、VC長野の粘り強いディフェンスにも苦しめられたが、セットを追うごとに徐々に本来の動きや連携が戻り、逆転で勝利を収めることができた。
チーム最多の22得点を挙げたムセルスキーは、「結果に関しては、まず目的だった勝ち点3を獲得できて嬉しい。ただ自分のパフォーマンスに関してはまだまだ改善の余地がある。まだ全力で跳べていないというのが事実で、ジャンプの感覚の部分で難しさを感じていて、まだベストな姿は見せられていない」と言う。しかし、それはこれから更に高いパフォーマンスに上げていけるということ。
「もちろん。これからもしっかり自分の体と会話しながら、ファイナルステージに向けて時間を有効に使って、日々ベストな姿に近づけていきたい」と先を見据える。
この日はフレッシュなメンバーの活躍が光った。ミドルブロッカーの彭はサーブで流れを変え、ブロックでは1人で10ポイントも獲得。「ブロックだけで10点取ったのは初めてで、びっくりしました」と笑った。
また、藤中が右足の怪我のためメンバーから外れたが、そのポジションに入った秦がハツラツとしたプレーを見せた。
「自分の役割として、まずレセプションでしっかり仕事をこなすことにプラスして、どれだけ自分の味を付け足していけるかを考えていました。レセプションは1セット目に崩れる部分があったんですけど、それ以降はしっかり対応できた。それにプラスして、レセプションアタックの効果率や決定率、それとサービスエースが1本、そこが味付けになったかなと思います。ただスパイクで、『どうしても決めたい』という気持ちが大きすぎてネットに当ててしまったり、細かいミスも多かったので、そこは今日の反省点」と語った。
年明けからアラインがアウトサイドで出場することが多くなり、秦の出場機会が減っていた。それに対する悔しさもぶつけた。
山村監督は「よく頑張ったね、とは言ってあげたいけど、今日のパフォーマンスで満足して欲しくない。チームとしてはもっと高いところを求めたい」と言う。
秦自身も「自分もまだできると思っている」と高みを目指す。
明日はスカイアリーナで行われる今シーズン最後のホームゲーム。明日も"誰が出ても強いサンバーズ"を実践する。