試合日程・結果

GAME

2021-22 V.LEAGUE 仙台HG 東レアローズ戦

開催日時
2022年2月 5日(土) 13:00
会場
元気フィールド仙台 (新田東総合運動場)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-22
  • 25-20
  • 25-21

WIN

0

東レアローズ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

 2021-22V.LEAGUE DIVISION1第23戦。前週6連勝で首位に浮上したサンバーズは、元気フィールド仙台でホームゲームを開催。2位東レアローズとの首位攻防戦に挑んだ。

 第1セット序盤は東レのサービスエースなどで1-3と先行されるが、ムセルスキーのスパイクでサイドアウトのリズムを作ると、彭のサーブで崩してミスを誘ったり、大宅がダイレクトスパイクを押し込んで9-8と逆転。藤中の巧みなショートサーブでエースを奪い12-10とリードした。東レのカウンターアタックで追いつかれるが、アウトサイドで初めて先発出場したアラインが立て続けにレフトスパイクを決めてリズムを取り戻し、彭や小野も強烈なブロック、クイックを決めてサイドアウトを重ねていく。すると終盤、ムセルスキーが強烈なサーブを打ち込み、彭のダイレクトスパイクやクイックで切り返して22-19とリード。さらに、ムセルスキーがサービスエースを奪って23-19と点差を広げ、セットを先取した。

 第2セットは東レのサーブに押されて0-2と先行されるが、小野のクイック、ムセルスキーのスパイクですぐさま追いつく。再び先行されるが、東レのフェイントを大宅や藤中がきっちりフォローしてムセルスキーが得点につなげ6-6の同点とする。サービスエースを奪われて再び引き離されるが、大宅と小野の息のあったコンビでサイドアウトを取り、中盤、東レのミスで追いつくと、アラインのブロックで11-10と逆転。さらに、好守備からアラインがカウンターアタックを決めて12-10とリードした。藤中が相手のツーアタックをブロックしたり、アラインが相手コートの奥に狙いすましたバックアタックを決めて18-14と引き離す。さらに、ムセルスキーが巧みなフェイントでブレイクを奪い20-15と点差を広げた。点差が開いても、サンバーズは鶴田、大宅を中心にボールに食らいつく。終盤にはセッターの西田、今季限りで勇退する松林が二枚替えでコートに入り、その松林がブロックを決めて締めくくり、セットを連取した。

 第3セットもサンバーズはブロックなどで2-0と好スタートを切ると、大宅の強力なサーブで攻め、小野のブロック、ムセルスキーのカウンターアタックで6-1と引き離す。さらに、鶴田の好レシーブが相手コートに落ちてポイントになり、大宅が強烈なサーブでエースを奪い、計6連続得点で8-1とリードを広げた。しかし中盤、東レの連続ブロックなどで11-7と点差を詰められる。さらに、サンバーズのスパイクを拾われて切り返されたり、サービスエースを奪われ13-13と追いつかれた。それでも、小野のブロックで再び抜け出し、大宅のサービスエースで16-13とリードした。終盤にはムセルスキーの連続ブロックや小野のブロックなどで5連続得点を挙げ21-14と点差を広げる。その後、追い上げられるが、彭のブロックで流れを食い止め、最後はムセルスキーのスパイクで締め、サンバーズがセットカウント3-0で勝利した。

 7連勝で首位をキープしたが、試合後の選手たちは不満げな表情だった。主将の大宅は「いい流れでプレーできている時と、そうでない時の差が激しい」と反省点を挙げた。初めてアウトサイドのポジションで先発し、フル出場したアラインも「我々の100%を出せた試合とは言えない」と振り返った。
 アラインにとって一番不満だったのが自分自身のプレーだった。スパイクでは53.3%という高い決定率を残し、チームに勢いをもたらしたが、「自分はベストなパフォーマンスではなかった。サーブレシーブもサーブも、もう少しやれたんじゃないか」と悔やんだ。
「最初は緊張があったし、特にサーブレシーブのことを気にしすぎて、ボールを思い通りにうまくコントロールすることができなかった。でもチームメイトからいろんなアドバイスをもらって、2セット目からは緊張が少し溶けて、自分らしくプレーすることができるようになった。明日はもう少しいい姿を見せたい」と次戦でのリベンジを誓った。
 大量リードを追いつかれるなど反省の多い試合ではあったが、その中でも、地元・宮城県出身の松林の活躍は会場を沸かせた。第2セット終盤の23-18の場面で、大きな拍手に迎えられて二枚替えでコートに入ると、東レのレフトスパイクをブロックし、セットを締めくくった。
「あそこは『ブロック止めよう』という気持ちで入っていた。相手がどのコースに打ってきているか、どの位置に跳べばいいかというのを(藤中)謙也さんに確認して、余計なことを考えず、その指示通りにまっすぐ跳んだおかげで止めることができました。ワンプレーでブロックが出たのは、すごく気持ちよかったです。結構緊張はしたんですけど、拍手をもらって、すごく応援してもらっているなというのを感じながらコートに入ることができたので、結果的にブロックでしっかり点数を取ることができてよかったと思います」と松林は満面の笑顔で振り返った。
 今季限りで勇退する松林にとっては、明日の仙台ホームゲームが、現役最後の故郷での試合となる。
「自分のできることはコート内でもコート外でもある。選手に積極的に声をかけて、自分の出番が来たらきっちり仕事をするという、そういうシンプルなことをしっかりやりたい。そのために準備もずっとしてきたので、自分の仕事をすることを考え、宮城でバレーボールをしているということを感じながら、最後まで一生懸命プレーしたいと思います」
 明日は全員が笑顔で振り返ることができる試合内容で、8連勝を目指す。

2021/22シーズン

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