試合日程・結果

GAME

2021-22 V.LEAGUE FC東京戦

開催日時
2022年1月23日(日) 14:00
会場
墨田区総合体育館
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 36-34
  • 25-18
  • 25-15

WIN

0

FC東京

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

 2021-22V.LEAGUE DIVISION1第20戦。現在14勝5敗で3位につけているサンバーズは、墨田区総合体育館で8位FC東京と対戦した。
 第1セットの立ち上がりは、藤中の好守備をムセルスキーが得点につなげて好スタートを切ると、藤中のサーブで揺さぶってミスを誘い3-1と先行した。パイプ攻撃を絡めた的を絞らせない攻撃でサイドアウトを重ね、中盤、大宅の強力なサーブで攻め、彭のブロック、ムセルスキーのカウンターアタックなどで11-6とリードを広げた。追い上げられるが、ムセルスキーのスパイクで流れを切り、藤中のスパイク、柳田のパイプ攻撃でサイドアウトを重ねる。しかし終盤、FC東京の強力なサーブに押され、サンバーズのフェイントを拾われて切り返され21-20と迫られた。さらに、FC東京の連続ブロックで22-23と逆転され、サンバーズのスパイクミスで22-24と一気にセットポイントを握られた。それでも、彭が相手のパイプ攻撃をシャットアウトしてデュースに持ち込んだ。
 FC東京の強力なサーブに攻められながらも、サンバーズは柳田やムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ね、FC東京のセットポイントを7度しのぐと、藤中のサーブで揺さぶって相手のミスを誘い34-33と逆転。最後は柳田のブロックで締め、大接戦となった第1セットを36-34で先取した。

 第2セットはムセルスキーのブロックで2-0と先行。小川の力強いクイックや藤中の巧みなスパイクで5-2とリードする。しかし中盤、サンバーズにスパイクミスが続いたり、FC東京のカウンターアタックで4連続失点し8-10と一気に逆転され、サービスエースを奪われ引き離された。それでも、彭のサーブで揺さぶり、小川の連続ブロックで13-12と一気に逆転。さらに、ムセルスキーのカウンターアタックや彭のサービスエースで7連続得点を奪い16-12とリードした。終盤には、ムセルスキーのサーブでプレッシャーをかけ、ムセルスキーや柳田のカウンターアタックで連続得点を奪い20-13と点差を広げた。藤中に代わってコートに入ったアラインも得点を重ね、セットを連取した。

 第3セットは小川のブロックで2-0と先行。大宅のジャンプサーブが走り、ムセルスキーのスパイク、ブロック、小川のブロックで連続得点につなげて6-1とリードした。第2セット途中から入ったアラインが、強力なサーブを打ち込んでチャンスを作り、ムセルスキーのスパイクや小川のクイックで得点につなげて9-2と点差を広げる。中盤、小川に代わって入った佐藤のブロックも決まり、アラインの強烈なサービスエースで17-8と大差をつけた。終盤には、セット途中からコートに入った樫村がクイックを決めてVリーグ初得点を挙げ、チームにさらに勢いをもたらす。サーブレシーブを崩されても、佐藤のブロックや柳田の好守備でチャンスを作り直し、アラインのスパイクでサイドアウトを取る。最後は柳田のブロックで締めくくり、セットカウント3-0で勝利。4試合連続のストレート勝ちで、サンバーズが15勝目を挙げた。

 この日は、前日の試合後に山村監督が明かしていた、攻撃型の柳田とアラインの2人をアウトサイドの対角で起用する布陣を、2セット目の途中から初めて実践した。
 山村監督は、「藤中とマサ(柳田)の対角が昨季からのうちのスタイルですが、そこにアラインがどう絡んでいくかというのが、今サンバーズが新しく取り組んでいるところ。今日は、昨日よりもFC東京がサーブで崩そうと攻めてくる中で、アラインが入ってもあまり崩されるシーンはなかった。多少崩されたとしても、あの2人の攻撃力はやはり魅力。今後も、ブレイクを取らなきゃいけない場面などで使えるなと、収穫になった」と手応えを語った。
 一方柳田は、試合の中で見えたサーブレシーブの連携の課題を挙げた。
「今日初めて試合の中で2人で組んだので、フィーリングを少しずつつかんでいく感じだった。自分たちの強みは2人とも、バックアタック(パイプ攻撃)だったり攻撃面。クイックやパイプをどんどん使っていく今のベースの攻撃の仕方に対して、もっとアジャストしないと。(後衛にいた)アラインがかなり前のボールを取りにいった場面があったので、そこは僕がもっと早く反応して処理し、アラインにバックアタックを打たせてもよかったなと思う。せっかく僕もアラインもパイプを持っているので、しっかりとクイック、パイプを使える状態にして4人で攻撃する、というのがベストなのかなと思う。そこは前向きなコミュニケーションを取って、お互いの範囲を試合の中で構築していきたい」
 その他にも、この日は若手選手の起用や新たな布陣を試し、「いろんな気づきがあった。チャレンジができたのはよかった」と山村監督は言う。
 その中で、ミドルブロッカーの小川が久しぶりの先発起用に応えた。要所で4本のブロックを記録し、クイックも5本すべて決めた。小川は試合後、安堵の表情で振り返った。
「彭だったら高さのあるブロックやクイックの決定力、(小野)遥輝はセッターとの信頼関係やスピードのある移動攻撃という強みがある。自分は(山村)宏太さんに、スパイクよりもブロック力を求めていると言われているので、そのブロックが今日何本か出たというのは、すごく自信につながる。スパイクは今日は決まっていたけど、コンスタントにこういう数字を出していかないと、(彭と小野)2人の中に食い込んでいくのは難しい」
 オポジットからミドルブロッカーに転向して以降、小川は山村監督やレオナルドコーチ、ロシア代表でミドルブロッカーを務めているムセルスキーなど、タイプの違う様々なミドルやスタッフに積極的に意見を求め、吸収しようとしてきた。山村監督は、「いろいろな人の意見を取り入れながら自分に合ったものを作ろうとしていて、かなりの成長スピードでここまできている」と評価する。
 この日は第3セット途中から起用されたミドルの佐藤や樫村もそれぞれに存在感を見せた。激しいチーム内競争こそが、チーム力を向上させ、リーグ連覇へとつながる。
 この2連戦で戦い方の新たなオプションを手に入れたサンバーズは、次週、東京ホームゲーム(大田区総合体育館)で、JTサンダーズ広島と対戦する。

2021/22シーズン

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