2021-22 V.LEAGUE FC東京戦
- 開催日時
- 2022年1月22日(土) 14:00
- 会場
- 墨田区総合体育館
3
- 25-19
- 25-19
- 25-17
WIN
0
リザーブメンバー
-
デ アルマス アライン
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秦 耕介
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佐藤 謙次
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小川 猛
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栗山 雅史
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西田 寛基
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喜入 祥充
試合経過
2021-22V.LEAGUE DIVISION1は、1月22日からレギュラーラウンド後半戦に入った。前半戦を首位・東レアローズと同じ13勝5敗の3位で終えたサンバーズは、墨田区総合体育館で8位FC東京と対戦した。
第1セットは彭のブロックで先行すると、彭のカウンターアタックやムセルスキーのサービスエースで5-2とリード。さらに、柳田が力の乗ったサーブでエースを奪い7-3と点差を広げた。中盤、FC東京が好守備を見せ、サンバーズのスパイクを粘り強く何度も拾って追い上げるが、サンバーズも粘り負けせず、ムセルスキーのスパイクなどで1点ずつ積み重ねる。柳田の強烈なパイプ攻撃で流れを引き寄せると、FC東京にミスが続き16-12と再びリードを広げた。終盤には、リリーフサーバーとして入った佐藤の好守備を、柳田がブロックに囲まれながらも得点につなげ21-15と引き離す。柳田のこのセット2本目のサービスエースでセットポイントを握り、最後はムセルスキーのスパイクで締め、セットを先取した。
第2セットはムセルスキー、藤中のスパイクで好スタートを切ると、藤中の好守備をムセルスキーが得点につなげて3-1と先行。柳田がこの日3本目のサービスエースを奪って7-4とリードを広げた。リードしてもサンバーズは隙を見せず、中盤も藤中、ムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ね、ムセルスキーのブロックで12-7とした。その後は藤中の力強いパイプ攻撃や柳田のレフトスパイクでサイドアウトを重ねる。柳田に代わって入ったアラインも高い打点からパイプ攻撃を決めてチームを勢いに乗せると、彭のブロックで18-13と点差を広げた。終盤も彭のクイック、ブロックや、ムセルスキーのサービスエースで23-16と引き離し、セットを連取した。
第3セットは、第2セット後半から入ったアラインのスパイクでスタートし、藤中も巧みなスパイクで得点を重ね3-1と先行した。FC東京の粘りにあいながらもサイドアウトを重ね、ムセルスキーのカウンターアタックで8-5とリード。中盤には、ムセルスキーのサーブで崩し、第2セット途中からコートに入った小川が強烈なクイックで切り返し10-6と点差を広げる。中盤もアラインの好守備をムセルスキーが得点につなげたり、大宅のサービスエース、ムセルスキーのカウンターアタックで16-9と引き離した。終盤も藤中のサーブで崩し、ムセルスキーのブロックで仕留めて19-10と大差をつける。FC東京の粘りのある守備に苦しめられるが、彭の高さのあるクイックで得点を重ね、25-17でゲームセット。後半戦のスタートもセットカウント3-0の勝利で飾った。
この日は、ミドルブロッカーの彭が6本ものブロックポイントを挙げて相手にプレッシャーをかけ、攻撃でも、高い打点から6本すべてのスパイクを決める活躍を見せた。
「ブロックについては、今日は難しいことを考えず、ミーティングで指示があった通りに止めるよう動けたのでよかった」と語った。
中国出身の彭は今季からチームに加入。初めてのVリーグで、前半戦は戸惑うことも多かったという。
「サーブには自信を持っていたんですが、Vリーグはどのチームもサーブレシーブがよくて崩れなかったので、だんだん自信がなくなってしまった。もう一つはブロック。相手の速い攻撃に対する判断が難しく、苦労しました」
しかし試合出場を重ねるにつれて慣れていき、長所が輝き始めた。
「今はサーブにはまた自信を持てるようになりましたし、セッターの大宅さんとのコンビも徐々に合ってきている。ブロックは相手チームによってフォーメーションが違う部分もあるので、さらに頑張っていきます」と後半戦でのさらなる活躍を誓った。
また、第2セット途中からアウトサイドに入ったアラインが、持ち前の高いジャンプ力を活かした攻撃でチームに勢いをつけた。課題としているサーブレシーブについても、「思ったよりサーブレシーブで苦しまなかった。問題はなかった」と手応えを語った。
開幕から年末まではオポジットとして先発出場を重ねたが、年明けからはオポジットのムセルスキーが合流したため、本来のポジションであるアウトサイドに戻った。
「久しぶりに試合本番でプレーすることができて、とても嬉しかった。オポジットで出ていた時は慣れなくて少し不安がありましたが、アウトサイドで出た今日は、そういう不安はほとんど感じることなく、安心してプレーできました。これからも、呼ばれたらいつでも出られるように準備していきたい」とチャンスをアグレッシブにつかみにいく。
この日は、先発した柳田が3本のサービスエースを奪うなど、試合の主導権を握るための役割をきっちりと果たし、それを引き継いでアラインが入り、藤中と対角を組んだ。守備面を得意とする藤中が、アラインのサーブレシーブをカバーしたり、つなぎ役となってコート内をうまく回し、攻撃型のアラインの能力を引き出したが、山村監督の頭の中にはさらに別の構想もある。
「今後は、マサ(柳田)のさらなる成長のためにも、マサとアラインに対角を組ませて、マサにサーブレシーブの比重をちょっと多く持ってもらうなど、チームの幅としてもいろんなことができるのかなと思う。よりブレイクを多く取らなければいけないチームと対戦する際にも、そういう布陣はありだと思う」
この日の試合中にはミドルブロッカーの彭と小野のマッチアップを変えて、218cmのムセルスキーと210cmの彭をブロックで並ばせる布陣も試し、「相手スパイカーは嫌でしょうね。そうやってブレイクに強いローテーションを作って勝負する、というのは、今後十分可能性がある」と語った。
リーグ連覇に向けて、選手起用や布陣の幅を広げ、勝負手を増やしていく。明日はどんな布陣で戦い、どんな選手が活躍するのか。後半戦はますます見どころが増えそうだ。