試合日程・結果

GAME

2021-22 V.LEAGUE 堺ブレイザーズ戦

開催日時
2022年1月15日(土) 13:00
会場
堺市金岡公園体育館
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-23
  • 25-16
  • 25-23

WIN

0

堺ブレイザーズ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

 2021-22V.LEAGUE DIVISION1第17戦。現在3位のサンバーズは、首位を走る堺ブレイザーズと、堺のホーム・金岡公園体育館で対戦した。

 第1セットの立ち上がりはサンバーズにスパイクミスが出て先行されるが、小野が強烈なクイックで流れを引き寄せると、鶴田の好守備を藤中がつなぎ、ムセルスキーがバックアタックを叩き込み5-5と追いついた。堺の2本のブロックポイントやサービスエースで6-10とリードされたが、彭のサーブで崩し、小野のクイックで切り返して8-10と追い上げる。さらに、藤中のサーブで崩して柳田のブロックで仕留め11-12。そして、ムセルスキーのサーブで攻め、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて14-14とついに追いついた。その後再びリードされるが、柳田の緩急をつけたパイプ攻撃でサイドアウトを重ねる。終盤、藤中のサーブで崩し、鶴田や大宅の好守備を、ムセルスキーが巧みなスパイクで立て続けに得点につなげ、3連続得点で20-19と一気に逆転。堺にスパイクミスが出て21-19とリードした。ブロックに捕まり追い上げられるが、最後はムセルスキーのスパイクで逃げ切り、セットを先取した。

 第2セットは互いにサイドアウトを奪い合う展開。サンバーズは全員が走り回ってボールを拾い、堺のスパイクを1本では決めさせない。すると6-6から、柳田が重量感のあるジャンプサーブで相手レシーバーを弾き飛ばし、3連続サービスエースを奪って9-6と一気にリードした。
「スパイクがあまり決まっていなかったストレスを、サーブにぶつけました(笑)。試合中に打つ場所を変えて、結果的にこの体育館と相性が良かったところもあったし、(サーブの)トスが練習通り、いやそれ以上に安定して上げられたので、しっかりと体重を乗せて思いっきり打つことができました」と柳田は振り返る。
 接戦を抜け出したサンバーズは、藤中のサーブで崩し、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて引き離す。さらに、ムセルスキーの連続サービスエースや柳田のカウンターアタックで4連続得点を奪い18-11と一気に点差を広げた。終盤にも、柳田のサーブで崩し、彭のクイックで切り返してリードを広げ、柳田のこのセット4本目のサービスエースで22-12と大差をつけ、サンバーズがセットを連取した。

 第3セットは藤中のブロックで好スタートを切るが、その後、サーブレシーブを崩され、スパイクミスで連続失点し4-7と先行された。それでも、ムセルスキーがサービスエースを奪って6-7とすぐに追い上げる。その後再び引き離されるが、柳田のサーブでプレッシャーをかけ、大宅のブロックで追い上げると、中盤、大宅のサーブで崩し、鶴田の好守備をムセルスキーが得点につなげて12-11と逆転した。さらに、小野が強烈なサーブでエースを奪い15-13とリードする。堺のサービスエースなどで逆転されるが、相手のサーブに押されながらもサイドアウトを重ね、終盤、藤中のショートサーブで崩し、ムセルスキーのカウンターアタックで22-21と逆転。リリーフサーバーとして入った西田が、相手コートの真ん中に巧みに落としてノータッチエースを奪い24-22とマッチポイントを握る。最後は堺のサーブがアウトとなりゲームセット。サンバーズが首位の堺にセットカウント3-0で勝利した。

 この日はサンバーズの武器であるサーブが威力を発揮。柳田の4本、ムセルスキーの3本を含む計9本のエースを奪い、相手にプレッシャーをかけ続けた。
 柳田は、「相手はかなりクイックを多用してくるチームですが、今日は自分たちのサーブが機能していたので、クイックをしっかりつぶすことができ、有利な展開で試合を進められた。逆にこちらは鶴田さんと藤中がしっかりとサーブレシーブを安定させてくれたおかげで、センター線と僕のパイプをしっかりと使わせてもらった」と勝因を語った。
 柳田はパイプ攻撃で高い決定率を残し、クイックでは、小野が7本すべてを決めて決定率100%で存在感を発揮した。
 年内の試合は相手の徹底的なマークにあい、小野の決定率が思うように上がらなかったが、年末年始の中断期間中に、クイックの改造に取り組んだ。
「強いサーブで攻めてくるチームが多い中、せっかくパスを返してもらってクイックを使える場面で、僕が決められなかったらチームを苦しめてしまう。自分自身を変えていかないと決定率は残せないと思ったので、コースの幅を広げることや、テンポを速くすることを、セッターの大宅といろいろと話しながらやってきました」
 この日は、相手ブロックが遅れてきたら素早くブロックの上から打ち込み、ブロックがついていたらその脇を鋭く抜くなど、相手ブロックを踏まえての判断とキレが抜群だったが、「今日みたいなプレーや判断を継続して、もっと打ち方を工夫していきたい。今日の結果には全然満足していない」と貪欲だ。
 また、流れがどちらに転ぶかわからない展開の中、再三好守備を見せてブレイクにつなげ、流れを引き寄せたのがリベロ・鶴田だった。昨年末はケガのため離脱していたが、復帰した年明けの試合から、サーブレシーブだけでなくディグでの貢献が目を引く。その理由を、鶴田はこう語った。
「昨年は自分がサーブレシーブ、喜入がディグ、というふうに半分ずつ入っていた試合が多かった中で、喜入のディグ力というのはすごく勉強になったし、刺激されるものがあった。練習の中でも、相手コートに喜入がいたら、そこに負けたくないと、切磋琢磨して、そのプレーを見て学びながらできているので、ディグに対しての意識は喜入のおかげで以前よりすごく高くなっています」
 年明けからのこの3試合の先発メンバーは、彭以外の全員が優勝した昨季のレギュラーだ。同じ顔ぶれ、だが今季は層が厚くなっているため、そうしたメンバーが先発のコートに立つまでには、昨季以上の競争を勝ち抜いてそこに立っている。
 シーズン中も、競争に勝つため、試合に勝つために、個々が自分に足りないものを見つめ、磨き続けるサンバーズは、まだまだ強くなる。

2021/22シーズン

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