2021-22 V.LEAGUE 舞洲HG ウルフドッグス名古屋戦
- 開催日時
- 2022年1月 9日(日) 18:00
- 会場
- おおきにアリーナ舞洲(舞洲アリーナ)
1
- 25-23
- 20-25
- 18-25
- 20-25
LOSE
3
リザーブメンバー
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デ アルマス アライン
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秦 耕介
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佐藤 謙次
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小川 猛
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栗山 雅史
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西田 寛基
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喜入 祥充
試合経過
2021-22V.LEAGUE DIVISION1第16戦。前日の試合に勝利し、2022年を白星でスタートした3位サンバーズは、この日もホーム・舞洲アリーナで5位ウルフドッグス名古屋と対戦した。
第1セット序盤、WD名古屋にカウンターアタックを決められ先行されるが、藤中のサービスエースで3-3と追いつくと、彭がWD名古屋のオポジット、クレク・バルトシュをシャットアウトし5-4と逆転。その後は藤中のパイプ攻撃、彭の高さのあるクイックでサイドアウトを重ねていく。中盤、鶴田の好守備をムセルスキーが得点につなげて10-8と先行。スパイクミスが出て追いつかれるが、小野が難しいトスから躍動感あふれるクイックを決めて流れを切る。スパイクミスが続き14-16とリードされるが、ブロックとディグからムセルスキーのカウンターアタックで切り返して追いつくと、鶴田の好守備を大宅が足で巧みにつないで粘り、相手のミスを誘って18-17と逆転。WD名古屋の強力なサーブも、サーブレシーブ陣が踏ん張り、正確に返し続けてサイドアウトを重ねていく。すると終盤、リリーフサーバーの佐藤がサーブで崩し、大宅がブロックで仕留めて24-22と抜け出し、最後は小野の強烈なクイックで締めてセットを先取した。
第2セットは柳田のカウンターアタックで2-0と先行し、難しいボールも柳田がうまくブロックに当てて得点につなげていく。しかしサーブレシーブを崩されてブロックに捕まったり、スパイクミスが出て5-6と逆転された。大宅のサービスエースで一度は逆転するが、WD名古屋のブロックやカウンターアタックで7-9とリードを奪われる。リベロの鶴田が再三好守備で相手の強力なスパイクを拾うが、それがなかなか得点につながらず、追いつけない。それでも拾い続けた鶴田のディグを、ようやくムセルスキーが得点につなげると、その後、藤中にブロックが出て13-13と追いついた。クイックにミスが出て再び先行されるが、小野がサービスエースを奪って取り返し、WD名古屋にミスが出て18-17と逆転。しかし終盤、相手の巧みなフローターサーブに2本のエースを奪われるなど、5連続失点して19-23と一気に引き離され、セットを奪われた。
第3セットはサンバーズのスパイクミスで先行されるが、柳田のサービスエースで3-3と追いつく。しかしその後、サンバーズのスパイクがブロックに捕まったり、切り返されて5-8とリードされた。中盤は柳田のパイプ攻撃や小野のクイックなどでサイドアウトを重ね、好守備で粘るが、ブレイクできず点差を縮められない。逆にサンバーズのスパイクを拾われて切り返され13-17と引き離された。相手のクイックを拾ってムセルスキーがカウンターアタックを決め15-17と追い上げるが、その後、WD名古屋のブロックやサンバーズのスパイクミスで16-21と再び引き離される。柳田の強力なサーブで崩し、ムセルスキーがバックアタックを叩き込み18-21と追い上げるが、その後、WD名古屋の強力なサーブに崩されて連続失点し、セットを連取された。
後がなくなったサンバーズは第4セット、柳田の強力なサーブで崩し、彭がブロックを決めて4-2と先行。第3セット終盤から入った小川のクイックや、柳田のパイプ攻撃でサイドアウトを重ね、小川のサーブで崩して相手のミスを誘い9-6と点差を広げた。ところが、立て続けにWD名古屋のサーブに崩されて切り返され9-10と逆転される。その後も連続失点を断ち切れない。柳田に代わってアラインがアウトサイドでコートに入るが、流れは変わらず、7連続失点で9-13と点差を広げられた。サンバーズもサーブで崩すが、ブレイクにつなげられない。それでも、アラインが強烈なパイプ攻撃やレフトスパイクを決めて流れを引き寄せると、ムセルスキーのサービスエースや、藤中のブロックで19-22と追い上げる。しかし最後はムセルスキーがブロックに捕まり、20-25でゲームセット。セットカウント1-3で敗れた。
この日はスパイクとサーブのミスだけで計34点を相手に与えてしまい、相手サーブにプレッシャーを受け続けた。ムセルスキーは試合後、「今日の試合は相手に負けたというより、自分たちに負けた。途中まではあらゆる項目で自分たちの方がいい数字を残していたのに、途中からいい内容でプレーすることができなくなった」と語った。
ムセルスキー自身も前日の試合とは違った姿を見せた。「まだ少し試合感覚が戻っていないというのが正直なところ。いろいろなトスに対する打ち方や、ブロックのかわし方、サーブなど、様々なアクションに対して自分の感覚がまだ戻っていないと感じた。試合中に自信が薄れていき、状況判断がうまくいかなかった」
セッターの大宅も「1本のミスで相手に流れを渡してしまった。相手の勢いや攻める姿勢に押されていたと感じたので、すごく悔しい負け方だった」と振り返った。
ただ、大宅はこう続けた。
「ディマ(ムセルスキー)も復帰して、ようやく全員が揃った状態で戦えるということで、昨日から楽しくなってきた。(ムセルスキーの復帰戦となった)昨日は試合が始まる前に、ディマに『おかえり』と言って試合がスタートして、すごく幸せな時間だった。ディマとは3年間やってきて、今季で4年目になりますけど、昨日は僕自身、やっとディマと一緒にできるという嬉しさがあったので、頼ったというより、ただたくさん上げてしまった。試合が終わって本数を見たら自分でもびっくりするぐらい上げていて(苦笑)。その分、疲労をためさせてしまって、今日に関しても頼るところはディマ1本になってしまった場面が多かった。そういう時に、彭やマサさん(柳田)、途中から入ったアラインといった選手を、どのタイミングでうまく使っていくかというのが僕の課題。そこを考えながらやっていきたい」
年内の試合はオポジットで出場していたアラインが、この日は本来のポジションであるアウトサイドで途中出場。第3セットは藤中に代わって入り、柳田と攻撃的な対角を構成し、第4セットは柳田に代わって入り、藤中と対角を組んだ。
山村監督はアラインについて、「オポジットの時から見せてくれていた攻撃力は、今日の試合でも示してくれたんですが、やはり彼の課題であるサーブレシーブが今後のキーポイントになる。練習ではある程度返せているけど、今日は崩された。今日試合に出たことで、今後どんな準備が必要かもわかったと思うので、選手層の厚みにつながるのでは。今後はアラインが先発して、機能しなかった場合にマサが行く、といった他のパターンも試していきたい」と語った。
ムセルスキーがいなかった年内の試合も、サンバーズは10勝4敗の3位で乗り越えてきた。選手層の厚さは、優勝した昨季を上回る。
次週は、現在首位を走る堺ブレイザーズとの対戦。サンバーズは選手層をフルに活かし、勝利をつかみにいく。