2021-22 V.LEAGUE 東京HG パナソニックパンサーズ戦
- 開催日時
- 2021年11月27日(土) 13:05
- 会場
- 大田区総合体育館
0
- 13-25
- 17-25
- 21-25
LOSE
3
試合経過
2021-22V.LEAGUE DIVISION1第11戦。現在8勝 2敗で2位につけている3連勝中のサンバーズは、5位のパナソニックパンサーズと、サンバーズのホーム・大田区総合体育館で対戦した。
第1セットの立ち上がり、サンバーズは柳田のパイプ攻撃で最初の得点を奪うが、パナソニックの堅い守備に阻まれてスパイクが決まらず、ラリーを奪われ1-4と先行された。小野のクイックで連続失点の流れを断つが、その後もパナソニックの巧みなサーブに揺さぶられ、切り返されたり、ブロックに捕まり2-7と引き離された。サンバーズは柳田のブロックや、藤中、柳田のパイプ攻撃、彭のクイックなどでサイドアウトを重ね、リズムを立て直そうとするが、中盤、パナソニックに連続サービスエースを奪われ、ブロックに捕まり5連続失点。8-16と大きくリードを広げられた。終盤も、パナソニックの前後に揺さぶる巧みなサーブに崩されて点差を広げられ、大差でセットを失った。
第2セットもサンバーズのスパイクを拾われ、切り返されて2-4と先行される。サンバーズは柳田のパイプ攻撃などでついていくが、パナソニックのブロックで4-7とされる。中盤もパナソニックの堅いブロックとディグでラリーに持ち込まれ、サンバーズも粘り強いディグで応戦するが、最後に粘り負けしてミスを出したり、相手にスパイクを決められてラリーをものにできず、点差を広げられていく。サンバーズも強力なサーブで攻めるが、パナソニックのサーブレシーブがなかなか崩れず、逆にサンバーズはサービスエースを奪われ12-18と引き離された。セット途中に藤中に代わって入った秦が強力なスパイクを決め、終盤には大宅のサーブで攻め、小野の好守備からアラインがこの日初めてのカウンターアタックを決めて15-20と追い上げるが、その後、再びサービスエースを奪われて引き離され、セットを連取された。
後がなくなったサンバーズは、第3セットの立ち上がり、アラインが強烈なサーブを打ち込んでチャンスを作ると、柳田がレフトからパワフルにカウンターアタックを決めて気合いをみなぎらせる。アラインが再び勢いのあるサーブを打ち込んで相手のミスを誘い2-0と好スタートを切った。その後は、第2セット途中から入った小川のクイックや、柳田のパイプ攻撃、アラインの強烈なバックアタックなどでサイドアウトを重ねる。しかし中盤、サンバーズのスパイクを拾われて切り返され10-11と逆転された。さらに、パナソニックの2本のサービスエースやカウンターアタックなどで連続失点し13-18と引き離される。それでも終盤、大宅の強力なサーブで攻めて相手のミスを誘い18-21と追い上げる。さらに、彭の強力なサーブで崩してチャンスを作ると、互いに粘り合う長いラリーを柳田の強烈なスパイクでものにし21-23と迫った。しかしその後はブレイクすることができず、ゲームセット。セットカウント0-3で敗れた。
試合を通して、パナソニックの緩急をつけながら前後に揺さぶる巧みなサーブで主導権を握られ、10本のエースを奪われたり、堅いブロックとディグから切り返された。
山村監督は試合後、こう振り返った。
「今日の試合はパナソニックが非常にいいパフォーマンスをしていたし、うちの試合の入り方がうまくいかず、2セット目までズルズルいかれてしまった。3セット目はようやくうちらしいバレーが展開できるようになったけれど、今日はサーブレシーブが崩壊していて、最後まで修正できなかった。自チームのサーブに関しては、劣勢の場面で、強くいかなければという思いが逆にミスにつながった。パナソニックのような強いチームと戦う時には、シーソーゲームを繰り返しながら、チャンスを伺っていかなければいけないところ、今日は我慢できなかった。サーブとサーブレシーブを明日までにどう修正するかが課題」
柳田も、「今日は完全にワンサイドでやられてしまった」と悔やむ。
「僕たち自身も状況を変えようといろいろ試行錯誤をしてはいたんですが、あまり効果が生まれず、完全に力負けして悔しい結果に終わってしまった」
柳田自身は、スパイクで73.7%という高い決定率を残し、特にバックアタックは7本すべて決定という好調さだったが、パナソニックはサーブで柳田を狙って体勢を崩させるなど、柳田が攻撃参加できない状況を多く作り、その分、攻撃を絞ってアラインへのマークを厚くするなどしてサンバーズのチーム決定率を抑えた。
「明日はもう一度スタートからいい入り方をして、相手にプレッシャーをかけていかないと。相手は、僕たちがやりたいバレーをやらせないような展開を作ってくると思うけど、僕のポジションとしては、サーブとサーブレシーブをまずしっかりと安定させて、チーム全体で攻撃できるようなシチュエーションを多く作ること。あと、トランジションの時に、いかに自分たちが攻撃的に、相手にプレッシャーをかけられるか」と柳田は修正ポイントを挙げた。
今シーズンのサンバーズは、相手のサーブに主導権を握られて一方的にセットを奪われたり、敗れる試合がある。
だが、その次の試合では必ず立て直して勝利しており、ここまでのところ連敗はない。今回も必ず、明日の試合でリベンジするはずだ。