試合日程・結果

GAME

2021-22 V.LEAGUE VC長野トライデンツ戦

開催日時
2021年11月14日(日) 12:00
会場
松本市総合体育館
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 25-12
  • 25-22
  • 25-15

WIN

0

VC長野トライデンツ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

 2021-22V.LEAGUE DIVISION1第 10戦。現在7勝 2敗で3位のサンバーズは、10位のVC長野トライデンツと対戦した。
 試合の立ち上がり、サンバーズは狙い通りに柳田が相手のスパイクコースをしっかりと防いでブロックポイントを挙げ、幸先のいいスタートを切る。その後もアラインの強力なサーブで崩し、ブロックとディグで相手のスパイクを決めさせず、3-0とスタートダッシュに成功した。サンバーズは攻め手を緩めず、柳田がコースを打ち分けながら攻めるサーブで立て続けに崩し、大宅が得点につなげたり、アラインが次々にカウンターアタックを決め、6連続得点で9-1と一気に突き放した。
 前日の試合後、セッターの大宅は「アラインへのトスは少しスピードを速くすることを意識しているけど、今日は若干トスが低くなったり、ネットから離れてしまうことが多かったので、話し合いながらコンビの精度をもっと高めたい」と話していたが、この日はスピードと高さを両立したコンビで、アラインが持ち前の攻撃力を爆発させた。
 中盤も柳田や藤中のスパイクなどで得点を重ね、彭のサーブで崩して16-5と大差をつける。終盤も、久々の先発出場となったミドルブロッカー小川のブロックなどで点差を広げた。さらに、リリーフサーバーの西田がサーブで揺さぶり、彭のクイックなどで差を広げ、第1セットを先取した。

 第2セットもサーブで先手を取る。アラインのサーブで立て続けに崩し、アライン、藤中のカウンターアタックで2-0と先行した。サーブレシーブを崩されて追いつかれ、好守備から切り返されて4-5と逆転されるが、大宅のサーブで崩し、彭のクイックで切り返して6-5と逆転。正確なサーブレシーブから、柳田のパイプ攻撃や彭のクイックでサイドアウトを重ねる。しかし中盤、サービスエースを奪われて11-12と逆転されると、VC長野の堅い守備から切り返されて14-16とリードされた。それでも終盤、リリーフサーバーの西田が鋭いフローターサーブを打ち込み、最後はアラインのブロックでラリーを制して20-20と追いつく。さらに彭のサーブで崩して相手のミスを誘い22-21と逆転。小川のクイックでセットポイントを握ると、最後はアラインがレシーバーの間にノータッチエースを決めて締め、サンバーズがセットを連取した。

 第3セットも柳田のカウンターアタックなどで3-1と先行。小川のサーブで揺さぶり、藤中のブロックやアラインのカウンターアタックで6-2とリードを広げる。その後も、大宅の緩急をつけたサーブで崩し、彭のブロック、アラインのカウンターアタックで9-3とした。中盤も鶴田を中心とした正確なサーブレシーブから、彭のクイックや柳田、藤中、アラインのスパイクでバランスよくサイドアウトを重ねる。柳田のサーブで崩し、その柳田がツーでパイプ攻撃を決めたり、サービスエースを奪って16-7とリードを広げる。さらに、喜入の好守備をアラインが得点につなげて17-7。終盤は、このセット途中から彭に代わって入った佐藤がブロックや得意のCクイックを決めて流れを渡さず、最後は小川のクイックで締めてゲームセット。セットカウント3-0で勝利した。サンバーズは8勝2敗となり、2位に浮上した。

 この日はチーム最多得点を挙げた柳田、アラインを筆頭にスパイカー陣が高いスパイク決定率を残し、チームの決定率は64.5%に上った。ミスが少なく被ブロックも0で、攻守ともに締まったゲームを展開した。柳田は、「淡白なバレーではなく、自分たちらしい粘りのあるバレーを、昨日以上にできたんじゃないか」と納得の表情だった。
 ディフェンスのいいVC長野に、サンバーズも粘り負けせず拾ってつなぎ、相手のミスを誘ったり、スパイクやブロックで得点につなげた。今シーズンは第3週から、サーブレシーブは鶴田、サーブ権がある時は喜入、とリベロを使い分けている。ディグの中心を担う喜入はこう話す。
「僕は普段の練習ではAチームに入ることが少ないので、試合の中でしか味わえない部分もあるんですけど、試合で回数を重ねていくにつれて、例えば、ブロックにちょっと遅れた時にはどういう手の出し方になりやすい、といった、選手それぞれの癖がだんだんわかってきている。彭が入ってきて、彼はすごく手も出ますし、頼りにしている部分は大きいので、コミュニケーションを取って、止めて欲しいところと、抜かせていいところを、毎回確認しながらやれています。でも僕自身、今日もそんなにディグが上がったという印象はないし、上がっても、そのボールが得点につながるところまで行ってこそゴールだと思っているので、そういう部分ではまだまだです」
 前週日曜日の東レ戦から、これで3連勝。前週の土曜日までは試合の立ち上がりが課題だったが、この3試合はいずれもその課題が解消され、好スタートを切れている。その要因について、山村監督はこう分析する。
「理由はいろいろあると思うんですけど、その一つはスタートのローテーションが変わったことだと思います。以前は相手とのマッチアップの関係でS1(セッターが後衛ライト)のローテからスタートすることが多かった。うちのS1のサイドアウトは、別に数字上は悪くないんですけど、選手たちがそこに苦手意識を持ってしまっていたがゆえに、入りの部分でつまずくことが多かったのかなと。ここ最近はスタートのローテが変わって、選手の気が楽になり、今は逆に自信を持って入れていると思います」
 柳田が「出だしのことが話題になる部分はかなりあった。チーム全員が意識して改善しようと取り組んでいる」と語るように、1人1人の意識や準備の賜物でもある。柳田はさらにこう続けた。
「今リーグを通して、こういう形で試合に入ってリズムを作れればこういう展開になる、という成功体験と、そうでない体験を両方しながら、自分たちにはこういう形が合っている、というのを経験としてためている最中だと思う。大事なのは、次のパナソニック戦でどんな入り方をするか。もう一度これまでを振り返って、話して、トライしていく。その繰り返しかなと思います」
 次週は試合がないため、次の試合は11月27、28日、大田区総合体育館で開催されるホームゲーム。昨季準優勝のパナソニックパンサーズとの対戦に向け、万全の準備を整える。

2021/22シーズン

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