試合日程・結果

GAME

2020-21 V.LEAGUE 大阪HG 大分三好戦

開催日時
2021年3月20日(土) 12:00
会場
おおきにアリーナ舞洲(舞洲アリーナ)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-17
  • 25-16
  • 25-20

WIN

0

大分三好ヴァイセアドラー

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

 2020-21V.LEAGUE DIVISION1(V1)レギュラーラウンドは残すところ2週となった。サンバーズはおおきにアリーナ舞洲で、今季最後のホームゲーム2連戦を迎えた。現在20連勝中で、28勝2敗という圧倒的な勝率で首位を走るサンバーズは、10位大分三好ヴァイセアドラーと対戦。勝利すれば、レギュラーラウンド優勝(1位通過)が決定する。
 この日のサンバーズの試合前には、東山高校と市立尼崎高校によるエキシビションマッチが行われた。それを踏まえて、山村監督はサンバーズの選手たちに、「僕らはそういうジュニア世代の憧れの存在でなければいけない。そのことにプライドを持って、憧れでいられるような立ち居振る舞い、パフォーマンスを見せよう。何よりもバレーボールを楽しもう」と声をかけて送り出した。
 第1セットの立ち上がりは、大分三好のカウンターアタックで1-3と先行されるが、藤中の好守備から、ムセルスキーが正確なトスを上げ、柳田がカウンターアタックを決めて3-3と追いつくと、ムセルスキーのサービスエースで4-3と逆転。中盤には、柳田のサーブでプレッシャーをかけ、鶴田の好守備をムセルスキーが得点につなげて13-11とリードした。その後は塩田、小野のクイックを中心にサイドアウトを重ね、終盤、ムセルスキーのサーブで崩し、カウンターアタックを決めて19-16とリードを広げた。堅い守備を見せるサンバーズは、その後も鶴田の好守備からムセルスキーがカウンターアタックを決め21-17とリードを広げる。さらにそこから、柳田が緩急をつけて3本連続サービスエースを奪い、一気にセットポイントを握ると、最後はワンポイントブロッカーとして入った小川がライトからカウンターアタックを決めて締め、サンバーズがセットを先取した。
 第2セットは柳田や藤中のカウンターアタックが決まり3-1と先行。柳田のサーブで崩し、相手のミスを誘って3連続得点を奪い9-3とリードを広げた。さらに、塩田の好守備を柳田が得点につなげて11-4と引き離す。大分三好にカウンターアタックを決められて追い上げられるが、藤中のサーブで崩し、ムセルスキーのスパイク、ブロックで得点につなげて15-8と再びリードを広げる。終盤にはムセルスキーのサービスエースや藤中のスパイク、ブロックなどで点差を広げ、セットを連取した。
 第3セットは先行されるが、柳田のサーブで崩して4-3と逆転。好守備をムセルスキーが得点につなげて6-4とリードした。その後、追いつかれるが、小野のクイック、柳田のスパイクでサイドアウトを取ると、ムセルスキーのサーブで崩し、藤中がパイプ攻撃を決めて11-9と再びリードを奪う。さらに、柳田のサーブから、ブロックとディグが機能し、大宅のツーアタック、塩田のクイックで連続得点につなげ15-10と引き離す。藤中に代わり途中からコートに入った秦もスパイクを決めて流れを渡さない。塩田に代わりコートに入った加藤がブロックを決めてリードを広げ、ムセルスキーのノータッチエースで22-16と点差を広げた。最後は秦の正確なサーブレシーブから、二枚替えで入っていた栗山がきっちりとスパイクを決めて締め、セットカウント3-0でゲームセット。
 久しぶりに有観客で行われたホームゲームには多くのファンが詰めかけ、会場がサンバーズレッドに染まった。その中で連勝を21に伸ばしたサンバーズは、2004-05シーズンに優勝した東レアローズが記録した20連勝の記録を更新し、同時に、レギュラーラウンド1位通過が決定した。つまり、4月4日に行われるファイナル(決勝)進出が決まったのだ。
 今季の強さの理由を聞かれたミドルブロッカーの塩田は、「サーブ&ブロックがすごく機能している。特にマサ(柳田)やディマ(ムセルスキー)がいいサーブを打ってくれるので、ブロックもすごくやりやすいし、チームで決めたことをブロックが実行すれば、後ろがしっかり拾ってくれる」と答えた。この日の試合はまさに、そうしたサンバーズの強みが発揮された。
 山村監督は、「勝てば1位通過が確定するということで、最初は硬さも見えましたが、ローテを重ねるごとに自分たちのバレーを展開できた。1位通過も嬉しいですが、途中から出た選手も含めて、各選手が自分のやるべきことを徹底してやってくれたことが嬉しい」と選手たちを称えた。
 主将の大宅は、「チーム内の会話の数が昨季に比べて増えている。試合に出ている選手も、出ていない選手も、勝つために必要なこと、自分がやるべきことを明確に理解してできているところが今の強み」とチームの成長を語る。
 この日も攻守ともに高い安定感でチームを支えた藤中は、「21連勝というのはまったく気にしていなくて、言われてから『あ、そうなんだ』という感じ。監督が毎回試合前に言われるんですけど、目の前の1戦、目の前の1プレーにフォーカスして、自分たちに何ができるかというところを考えて取り組めている結果が、21連勝という記録につながったと思います」と冷静に振り返った。
 3連続サービスエースを奪うなどサーブで流れを引き寄せ、73.3%という高いスパイク決定率で得点を量産した柳田は、「このチームに帰ってきて、優勝を目標にやっていく中で、まず1つ大きな、レギュラーラウンド1位というミッションをクリアすることができたことは本当に嬉しく思っています」と語った。
 14年ぶりの優勝への挑戦権はつかんだ。だがあくまでもこれは通過点に過ぎない。サンバーズの最終目標は、ファイナルで勝ってリーグ優勝を果たすこと。レギュラーラウンドの残り3試合は、すべてそのための糧とする。
「1位通過は決まりましたけど、明日からファイナルに向けて、もう一度チーム力を向上させるために、1試合1試合戦っていきます」と大宅は力強く宣言した。
 次戦は、今季のラストホームゲーム。ファンの後押しを力に、ファイナルへ勢いづける勝利を挙げる。

2020/21シーズン

TOP