試合日程・結果

GAME

2020-21 V.LEAGUE 東京大会 FC東京戦

開催日時
2021年3月13日(土) 14:00
会場
町田市立総合体育館
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 25-19
  • 25-20
  • 25-19

WIN

0

FC東京

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

2020-21V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンドは残すところ3週となった。前週の試合に勝利し、ファイナルステージ一番乗りを決めた首位のサンバーズは、次の目標であるレギュラーラウンド1位通過に向け、8位FC東京と対戦した。
 第1セットの立ち上がり、サンバーズはブロックでワンタッチを取ってムセルスキーや柳田のスパイクで切り返し、3-1と先行。ムセルスキーのサービスエースで5-2とリードした。点差を詰められても、塩田のショートサーブで崩し、柳田が鋭いパイプ攻撃を決めて8-5と再びリード。中盤には、小野のサーブで崩し、塩田のクイックで切り返して13-9と点差を広げた。さらに、堅いブロックと守備から、柳田がカウンターアタックを決めたり、ムセルスキーのノータッチエースで16-10と引き離す。終盤は塩田のクイックなどでサイドアウトを重ね、ムセルスキーのブロックで21-14とする。その後も、大宅が懸命のつなぎをみせ、ラリーを小野の力強いクイックで制して流れを渡さず、サンバーズがセットを先取した。
 第2セットはFC東京の好守備から切り返されて先行されるが、サンバーズはムセルスキーや藤中のスパイクなどでサイドアウトを重ね、ムセルスキーのブロックで7-6と逆転。さらに、小野がとっさに足でつなぐなど、粘りが得点につながり8-6と先行した。その後、FC東京のブロックで追いつかれるが、小野が強烈なサービスエースを奪って10-8と再び先行。しかしサンバーズにスパイクミスが出て11-11と追いつかれた。FC東京も好守備で粘り、一進一退の展開が続くが、ムセルスキーのブロックで16-14と抜け出すと、リリーフサーバーとして登場した佐藤が、ブロックに当たって弾かれたボールに食らいついて拾い、ムセルスキーが得点につなげて18-15と点差を広げる。終盤も藤中のカウンターアタックなどで引き離し、サンバーズがセットを連取した。
 第3セットは柳田、藤中のスパイクでサイドアウトを奪い、塩田のブロックで5-3と先行。サービスエースを奪われ追いつかれるが、大宅のサーブで揺さぶり、ムセルスキーがブロックで仕留めて8-6と再びリードした。小野が強力なサーブを打ち込み、ムセルスキーのブロックで11-8と点差を広げる。追い上げられても、ラリーをムセルスキーのスパイクで制して15-12と再びリード。その後、サンバーズにミスが出て18-18と追いつかれるが、ムセルスキーのサーブで崩し、柳田のブロックで20-18と再び先行。さらに、ムセルスキーが連続サービスエースを奪って22-18と引き離した。柳田のサーブで崩し、塩田の力強いクイックで得点につなげてマッチポイントを握ると、最後はワンポイントブロッカーとして入っていた小川がライトからカウンターアタックを決め、25-19でゲームセット。サンバーズが7試合連続のストレート勝ちで、連勝を19に伸ばした。
 前週の試合のあと、サンバーズのファイナルステージ進出が決まったが、主将の大宅は、火曜日の練習時に改めてチームを引き締める言葉をかけたという。
 このFC東京戦の試合後も、大宅は「3位以上は確定していますが、そこが目標じゃない。ファイナルステージに向けてまだまだ強化していくべき部分があるし、1試合ごとに成長できるチームだと思っている。僕自身はファイナルに向けて、ミドルブロッカーとのコンビネーションをもう少し精度を高く作っていきたいし、個人のプレーとしてはサーブ、特にジャンプサーブの精度をもうちょっと上げたい」と話し、まだまだ上を見据えている。
 3日前に、今季のリーグを最後に勇退することが発表されたミドルブロッカーの塩田は、この日も先発出場し、攻守に渡り安定した働きを見せた。
「試合に臨む思いとしては、今までとあまり変わらない。やることは一緒なので。今までと同じように、練習通りにやろうと心がけてプレーしました。残りの試合も、準備をしっかりして臨んでいきたい。ミスが少ないことが僕のウリの一つだと思うので、ミスを少なく、チームの勝利に貢献できるようにやっていきたいと思います」
 塩田は、サンバーズに入団した時に指揮をとっていたパオロ・モンタニャーニ元監督からブロックのシステムをたたき込まれ、その後、経験を重ね、今では山村監督が「僕たちのシステムを完全に理解している教科書」と評する。今シーズンは、これまで以上に小野、加藤といった後輩たちに積極的にアドバイスを送ってきた。
「以前サンバーズにいた鈴木(寛史)さんや星谷(健太朗)も、しっかりシステムを理解して動いてくれていたけど、入って間もない小野や加藤はまだ順応できていないところもあるので...。僕はずっといるからこそわかっている部分というのがあって、でも、もういなくなってしまうので、しっかりと、今後のサンバーズのためにも、みんなができるように、伝えていこうかなと思っています」
 この日の試合中も、対角に入った小野とセット間に話し込む場面があった。
「相手のオポジットのプレモビッチ選手に対して、ブロックを跳ぶタイミングが早くなっていたので、ワンテンポゆっくり跳ぼうということや、手の出し方のことなどを話しました。ただ、思うように抑えられなかったところがあるので、明日しっかり修正して臨みたい」
 現役選手として臨む試合はあとわずか。しかし塩田はこれまでと変わらず、誰にも邪魔されることのない塩田のペースで、自分のプレーを積み重ねていく。

2020/21シーズン

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