2020-21 V.LEAGUE 大阪堺大会 堺ブレイザーズ戦
- 開催日時
- 2021年3月 7日(日) 13:00
- 会場
- 日本製鉄堺体育館
3
- 26-24
- 25-22
- 25-14
WIN
0
試合経過
2020-21V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンド第28戦。現在25勝2敗で首位を独走するサンバーズは、日本製鉄堺体育館で5位堺ブレイザーズと対戦した。
第1セットはムセルスキーのサービスエースで3-1と好スタートを切り、その後は小野のクイックを中心にリズムよくサイドアウトを重ねていく。堺のサービスエースで追いつかれるが、柳田が緩急をつけたサーブで揺さぶり、塩田のクイック、ブロックで連続得点を奪い13-9とリードした。さらに、塩田のサーブで崩し、ムセルスキーや小野のスパイクで16-11と点差を広げた。しかし終盤、堺のサービスエースなどで追い上げられ、ブロックに捕まり20-20と追いつかれた。
それでも、柳田が強力なサーブを打ち込んで崩し、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて22-20と再び先行。スパイクミスが出てデュースに持ち込まれるが、小野のクイックで再び流れを引き寄せ、最後はラリーを柳田の巧みなスパイクでものにして26-24。競り合いを制し、サンバーズがセットを先取した。
第2セットは堺にカウンターアタックを決められ0-2と出遅れるが、ムセルスキーのサーブで崩し、鶴田の好守備を藤中が得点につなげて追いつくと、ムセルスキーのサービスエースで3-2と逆転。その後も塩田のクイック、ムセルスキーのバックアタックで切り返し5-2と点差を広げた。堺の好守備から切り返されて追い上げられるが、サンバーズも好守備からムセルスキーのカウンターアタックで切り返し9-5と再びリード。中盤は小野のクイックや藤中のパイプ攻撃などでサイドアウトを奪っていく。サンバーズのミスや堺のスパイクで15-13と追い上げられるが、ラリーを藤中の巧みなフェイントで制して流れを取り戻し、17-13と再びリードを広げる。終盤、サンバーズにミスが出たり、堺の堅いブロックから切り返されて連続失点し22-21と迫られたが、終盤に強いサンバーズは、ムセルスキーのスパイクで立て直すと、鶴田の好守備をムセルスキーが得点につなげて再びリードし、セットを連取した。
第3セットは、柳田が強烈なインナースパイクを叩き込んだり、ブロックを決め、4-0とスタートダッシュに成功した。それでもまだ柳田の勢いは止まらない。強力なサーブを立て続けに打ち込んで相手レシーブを崩し、藤中のブロックやスパイク、ムセルスキー、柳田のバックアタックで12-2と一気に大差をつけると、そこからさらに連続サービスエースを奪い、9連続得点で14-2と引き離した。その後、堺のブロックなどで追い上げられるが、終盤、二枚替えで入った栗山のスパイクや藤中のブロックで再び点差を広げる。そしてこの日も最後は栗山のバックアタックで締め、セットカウント3-0でサンバーズが勝利した。
前日の試合では、勝利をおさめた中でも、柳田がサーブレシーブで苦戦し、スパイク決定率も30%台に抑えられ、「相手が自分をサーブのターゲットにしてきているのはわかっていた。そこをもう少しうまく返せれば、もっといい展開に持っていけたはず。明日は修正する」と悔しさを噛み締めていた。その言葉通りに、柳田がしっかりと立て直して存在感を発揮した。
この日もサーブで狙われ、チームのサーブレシーブの半数以上を受けながら高い成功率を残した。スパイクでは、相手のブロックと守備を踏まえてコースを打ち分けたり、緩急をつけるなど、多彩な技で本来の点取り屋の力を発揮した。
「昨日よりは、相手のブロックを見たり、自分の中の経験という引き出しの中から、『こういうシチュエーションだからこういうスパイクを打とう』というのをよく考えてプレーしました。もちろん瞬間的に決定しなければいけないんですけど、その瞬間という感覚を、今までよりも長めにとってスパイクを打っていた感じ。いつもより、自分の経験から引っ張り出してきた選択に重きを置いていました。自分の中では普段とちょっと違った感覚で、噛みしめるようにスパイクを打っていたかなと思います」と柳田は振り返る。
この勝利でサンバーズは連勝を18に伸ばした。好守でチームを支えたリベロの鶴田は、「今チームには、『自分たちはしっかりとやるべきことをやれば勝てるんだ』という自信がすごくあると感じる」と力強く語る。
一方で、まだまだ伸ばせる部分もある。その1つがサーブだと山村監督は言う。
「最近の試合では、藤中、塩田、大宅の3名がフローターサーブを打っていますが、彼らは強いジャンプサーブも打てる選手。それは相手にとってプレッシャーになるので、必要になるシーンも必ず来る。そこはまだまだ可能性が広がる部分」
レギュラーラウンドは残り6試合。勝利を重ねるとともに、さらに自信と可能性を増幅させ、チームをより強固なものにしていく。