試合日程・結果

GAME

2020-21 V.LEAGUE 箕面HG 東レ戦

開催日時
2021年2月14日(日) 13:00
会場
サントリー箕面トレーニングセンター
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 25-19
  • 20-25
  • 25-19
  • 25-22

WIN

1

東レアローズ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

2020-21V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンド第22戦。現在19勝2敗で首位を走るサンバーズは、ホームの箕面トレーニングセンター体育館で7位東レアローズと対戦した。
 第1セットの立ち上がりは、東レにサービスエースを奪われ0-2と先行される、前日とまったく同じスタートとなったが、小野がコートの角に狙いすましたクイックを決めて流れを引き寄せると、柳田のブロックやムセルスキーのサービスエースで4-3と逆転する。東レのカウンターアタックで逆転され、サンバーズのミスで8-10と先行されるが、小野のサーブから、柳田のブロックで粘ってラリーに持ち込み相手のミスを誘って追いつくと、ムセルスキーのカウンターアタックで14-13と逆転。さらに、大宅のサーブで崩し、ムセルスキー、藤中のブロックで連続得点を挙げ17-14とリードした。終盤追い上げられるが、ムセルスキーが、コートエンドやレシーバーの間など、異なるコースにサーブを打ち分けて3連続エースを奪い、23-18と一気に引き離し、セットを先取した。
 第2セット序盤は互いにサイドアウトを繰り返すが、サンバーズは小野のブロックで6-4と先行。東レにサービスエースを奪われ8-8と追いつかれるが、ムセルスキーがサービスエースを奪い返し10-9とすぐに逆転。その後もムセルスキーのサーブで崩してリードを広げる。東レの強力なサーブで崩されて切り返され逆転されたが、藤中がカウンターアタックを決めて14-13と再び逆転。しかしまたもサービスエースを奪われて14-15と逆転を許す。さらに、東レの鈴木悠二にこの日3本目のサービスエースを奪われ17-19とリードされた。終盤にも強力なサーブに押されて切り返されたり、ブロックに捕まり点差を広げられ、セットを奪われた。
 第3セット序盤も互いにサイドアウトを奪い合うが、サンバーズは大宅の好守備を柳田が得点につなげたり、ムセルスキーのカウンターアタックで8-6と抜け出した。中盤には、小野のサーブから、ブロックとディグでチャンスを作り、ムセルスキーが得点につなげて11-7とリードを広げる。その後もムセルスキーのサービスエースなどで14-8と引き離した。柳田のスパイクを中心にサイドアウトを重ねていき、終盤にはリリーフサーバーの西田のサーブで崩し、藤中が得点につなげて23-16とリードを広げ、サンバーズがセットを奪った。
 第4セットは、藤中のカウンターアタックで2-0と好スタートを切ると、柳田が強力なサーブを打ち込み、好守備から、ムセルスキーや藤中が次々に得点につなげて7-2とリードした。中盤には藤中のブロックでリードを広げ、ムセルスキーのサービスエースで14-8とする。東レの守備に拾われても、柳田のブロックでブレイクを許さず、サイドアウトを重ねていった。20-14とリードして終盤を迎えたところで、二枚替えで栗山と西田がコートに入る。しかし、東レの強力なフローターサーブに崩されてスパイクも決まらず、連続失点し22-20と迫られた。
 それでも山村監督は、二枚替えでコートを退いた大宅とムセルスキーを戻さない。セッターの西田は、小野のクイックを使って流れを切って逃げきり、サンバーズがセットカウント3-1で勝利した。
 最後の場面について山村監督は、「二枚替えを戻すことも考えましたが、ああいうプレッシャーも含めて経験値になると思うので、今日に関してはあの点差を乗り切って欲しいという思いでコートに(栗山、西田を)残しました。2人にとっては、プレッシャーのかかる場面で仕事をしていかなければいけないという再確認になったと思う。特に西田にはストレスがかかったと思いますが、自分がコートに入るために、ああいう場面で点数を取れる方策を作っておかなければいけないという意味で、いい経験になったんじゃないか」と語った。
 サンバーズは連勝を12に伸ばし、20勝一番乗りで首位をキープした。
 この日も東レの強力なサーブに苦しみ6本のエースを許したが、サンバーズもムセルスキーが7本のエースを奪うなど、サーブで攻め返した。また、大宅がバランスのいいトス回しを展開し、チームとして58.7%という高いスパイク決定率を残した。特に小野は88.9%、柳田は66.7%と存在感を発揮した。
 柳田は過去2戦では本来の幅広い攻撃が発揮されず、決定率を30%台に抑えられていたが、この日はきっちりと修正し、コースを打ち分けて得点につなげた。
「シンプルに自分がもう少しライン(ストレート)を意識してスパイクを打つことができていれば、楽に抜けるシチェーションもあったと思うんですが、クロスに固執してしまうところがあったので、それは自分の課題。東レのブロックはライン側が空いていて、ラインにヒットすることが有効だというのはわかっていたんですが、ちょっと視野が狭くなっていて、そのシチュエーションをなかなか見出せなかった。
 東レのパダル選手のように、最後にブロックの手を中(クロス側)に入れてくる選手もいるので、それをしっかり視野に入れた上で、ラインに打つのかクロスに打つのかをチョイスできるようなシチュエーションを自分で作ることが課題になっている。クロスを強みに持ち続けることについては何も疑っていないんですけど、やっぱり要所でラインに打つことも心がけていきたい。そこはこれからも、相手のデータの裏をかくプレーができるように、冷静に、視野を広く持ってやっていきたいなと思います」
 普段練習している箕面トレーニングセンター体育館でのホームゲームは、この日が最終戦。リベロの鶴田は、「最後に勝って終わって、これからの試合にいい流れで臨める」と言う。
 今後はアウェイゲームが4週続く。次週は大分県のべっぷアリーナで大分三好ヴァイセアドラーと対戦する。
「アウェイになると、例えばサーブレシーブの部分では、体育館の広さなどによって、ボールのスピード感だったり、伸びる感じや落ちる感じが変わってくるので、そういうことをしっかり前日練習の中で確認して対応できるようにしていきたい」と鶴田。
 万全の準備を整え、少しずつ見えてきたファイナルステージに向け、サンバーズはさらに勢いと強さを加速する。

2020/21シーズン

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