試合日程・結果

GAME

2020-21 V.LEAGUE 箕面HG FC東京戦

開催日時
2021年2月 7日(日) 13:00
会場
サントリー箕面トレーニングセンター
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 18-25
  • 25-15
  • 30-28
  • 27-29
  • 15-8

WIN

2

FC東京

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

2020-21V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンド第20戦。前日の勝利で首位に立ったサンバーズは、この日もホームの箕面トレーニングセンター体育館で8位FC東京と対戦した。
 第1セットはFC東京のサーブに押され、ブロックに捕まったり、スパイクミスが続いて6連続失点し2-8と出遅れた。しかし鶴田の好守備などで粘り、加藤のクイックや大宅のブロックなどで追い上げ、柳田のサービスエースで7-8と迫った。ところがその後、再びスパイクミスが出たりブロックに捕まるなど連続失点。7-12とリードされた。中盤もサンバーズのスパイクが決まらず引き離される。久しぶりに先発出場した小野のクイックで流れを切り、藤中の巧みなショートサーブでエースを奪って11-16と追い上げるが、終盤、再び点差を広げられ、セットを失った。
 第2セットはサンバーズもサーブで応戦する。ムセルスキーの強力なサーブでプレッシャーをかけ、加藤のクイックで切り返したり、大宅のブロックで4-2と先行。柳田もパワーあふれるサーブで崩し、大宅のブロックや藤中のダイレクトスパイクで7-3とリードした。中盤も加藤のサーブで揺さぶり、好守備から藤中やムセルスキーがカウンターアタックを決めたり、小野がブロックのワンタッチから自らクイックで切り返して12-4と大差をつけた。終盤には、ムセルスキーが3本連続でサービスエースを奪って19-10とする。柳田もノータッチエースを奪ってさらに点差を広げ、セットを取り返した。
 第3セットはサンバーズにミスが出て先行されるが、ムセルスキーの強力なサーブから、加藤のクイックなどで得点し4-3と逆転。その後逆転されても、大宅のブロックで再び逆転し、FC東京のミスで8-6と先行した。中盤は小野のクイックや柳田のパイプ攻撃などでサイドアウトを重ねる。FC東京のブロックで15-15と追いつかれるが、柳田がカウンターアタックを決めて17-15と再び抜け出す。追いつかれても、ムセルスキーのサーブでプレッシャーをかけ、柳田のブロックで仕留めて20-18と再びリード。しかし終盤、サンバーズのスパイクを拾われて切り返され、FC東京のサービスエースで24-25と逆転された。それでも、鶴田の好守備をムセルスキーが得点につなげて27-26と再び逆転。最後は藤中のブロックが決まり、激しい攻防を制しセットを連取した。
 第4セット序盤は互いにサイドアウトを奪い合う。サンバーズは柳田、藤中のスパイクや小野のクイックなどでサイドアウトを重ねていく。中盤、サンバーズのスパイクがブロックとディグに阻まれて決まらず、切り返され7-10とリードされた。大宅のブロックで追い上げるが、再びカウンターアタックを決められたり、ブロックに捕まり11-16とされる。終盤にもブロックに捕まるなど連続失点し13-20と引き離された。
 しかしそこからサンバーズは怒涛の反撃を見せる。柳田に代わりアウトサイドに入った栗山が、高い打点からスパイクを決めて流れを引き寄せ、リリーフサーバーの西田が鋭いサーブでノータッチエースを奪ったり、藤中のスパイクで19-23と追い上げる。さらに、相手のセットポイントから、大宅の好守備を藤中が得点につなげたり、ムセルスキーのブロックなどで5連続得点を挙げ24-24と追いつき、デュースに持ち込んだ。最後はFC東京にカウンターアタックを決められセットを奪われたが、第5セットにつながる流れは作った。
 第5セットは大宅の力強いジャンプサーブでエースを奪い、藤中のブロックで4-2と先行。ムセルスキーのスパイクや大宅のツーアタックでサイドアウトを重ねていく。そして、このセットのスタートからコートに戻った柳田が3連続サービスエースを奪い12-6とリードを広げた。リリーフサーバーとして入った西田の好守備が得点につながってマッチポイントを握ると、最後は小野が強烈なBクイックを相手コートに突き刺し、ゲームセット。フルセットの激戦を制したサンバーズが連勝を10に伸ばし、首位をキープした。
 前週は上位を争うパナソニックパンサーズとの厳しい2連戦を制したが、今週はその精神的、肉体的な疲れが垣間見えた。しかしそれでも勝ちきれたのは、「それぞれの役割をまっとうできたから」だと山村監督は言う。
 得点源のムセルスキーや柳田は、FC東京の堅いディフェンスもありスパイク決定率は上がらなかったが、それでもムセルスキーは要所でスパイクを決め、柳田は5本ものサービスエースを奪った。
 FC東京は強力なサーブで攻めてきたが、サーブレシーブ陣は崩されながらも直接失点は2点に抑えてしのいだ。藤中は、「ジャンプサーブはハードヒットしてきていたし、フローターサーブに関しては僕と鶴田さんの間を狙われているという印象があったので、そこは僕ら2人の中でハッキリさせてやっていこうと意識しました」と言う。
 また、この日はミドルブロッカーの小野が今年に入って初めて先発出場。13本中10本(76.9%)のスパイクを決め、持ち味の攻撃力を発揮した。「今日ぐらいの決定率は、自分は最低でも残さないといけない。攻撃の部分で託されているというのがあると思うので」と小野。
 ただブロックについては「まだまだ前に出しきれていなかったり、手の形がダメで、僕の手に当たって変なところに飛んでいってしまう場面があった」と反省した。
 この日は今季初めて塩田が先発を外れ、加藤、小野が対角を組んだが、山村監督は、「今後を担っていくミドル2人の対角でどれぐらいできるのか見たかったけれど、ブロックがなかなか機能せず、塩田の存在の大きさを改めて見せつけられた」と言う。第5セットは加藤に代わって塩田が入り、しっかりと役割を果たし勝利につなげた。
 第4セットには大差をつけられた中、途中から入った栗山が流れを変え、デュースにまで持ち込んだ。栗山は第1セットはオポジット、第4セットはアウトサイドで途中出場。山村監督は「二足のわらじをしてくれていて、ムードも変えてくれる。本当に頼もしい存在」と評価する。
 セッターの大宅も、今のチーム状況をこう語る。
「頼れるメンバーがベンチに控えてくれているのは大きい。それに、今シーズンはずっと"プレイハード"をテーマにしていますが、今日の4セット目のように"最後まで諦めない"ということをみんなが実践できている」
 長いシーズン、全員が好調な時ばかりではないが、苦しい状況でも補い合い、諦めない心で連勝をつないだサンバーズ。次週からも続く厳しい試合を、全員で勝ちきっていく。

2020/21シーズン

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