2020-21 V.LEAGUE 静岡大会 東レ戦
- 開催日時
- 2021年1月23日(土) 13:00
- 会場
- このはなアリーナ(草薙総合運動場体育館)
3
- 21-25
- 25-20
- 26-24
- 25-22
WIN
1
試合経過
2020-21V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンド第15戦、現在12勝2敗の3位サンバーズは、7位東レアローズと、東レのホーム・草薙総合運動場体育館で対戦した。
第1セットの立ち上がりは、大宅のノータッチエースや、柳田の好守備をムセルスキーが得点につなげ3-1と先行した。その後、東レのサービスエースやカウンターアタックで4-5と逆転される。柳田、塩田のスパイクやムセルスキーのブロックでサイドアウトを重ねていくが、中盤、東レのブロックやサービスエースで9-12とリードされた。ムセルスキーのサービスエースなどで14-15と追い上げるが、終盤、東レの堅い守備に阻まれて切り返されたり、サービスエースを奪われ15-19と再びリードを広げられた。柳田のパイプ攻撃やムセルスキーのスパイク、塩田のクイックなどでサイドアウトを重ねるが追い上げることはできず、セットを先取された。
しかし第2セットは立ち上がりからサンバーズのブロックと守備が機能する。ブロックでタッチを取ったり、ムセルスキーや藤中のディグで東レのスパイクを拾い、ムセルスキー、柳田が得点につなげ4-0とスタートダッシュに成功。その後もブロックとディグから切り返し6-1 とする。連続サービスエースを奪われて7-6と追い上げられるが、ムセルスキーの強烈なスパイクで流れを切ると、中盤、東レのクイックを拾ってムセルスキーが巧みなフェイントを決め11-8と再びリード。さらに、大宅がサーブで崩し、好守備をムセルスキーが得点につなげるなど19-14と点差を広げた。その後も、藤中が巧みなサーブや、ボールに食らいついてディグを上げてチャンスを作り、それをムセルスキーが相手コートに叩き込み21-15と引き離す。サンバーズが粘りで上回り、セットを取り返した。
第3セットも、サンバーズはブロックと守備からムセルスキーや藤中がカウンターアタックを決め5-3と先行した。東レのサービスエースで追いつかれるが、中盤は塩田のクイックなどでサイドアウトを重ね、塩田のサーブで崩してミスを誘い13-11と再びリードを奪った。東レの強力なサーブに押され、終盤18-19と逆転されたが、塩田が巧みなショートサーブで崩してチャンスを作ると、ムセルスキーが高い打点からスパイクを打ち込み20-19と逆転。さらに、藤中もカウンターアタックを決め21-19とリードした。東レのサーブに崩されてデュースに持ち込まれたが、最後はムセルスキーのカウンターアタックで競り合いを制し、セットを連取した。
第4セットはムセルスキーが東レのクイックをシャットアウトし2-0と先行。その後、追いつかれるが、サンバーズは塩田のサーブで揺さぶり、ムセルスキーが得点につなげて7-5と再び抜け出した。スパイクミスが出て追いつかれるが、柳田のブロックやスパイクなどでサイドアウトを重ね食らいつく。再びスパイクミスが出て先行されるが、終盤、東レのミスで逆転すると、好守備から、ムセルスキーが強烈なバックアタックを決めたり、柳田が巧みなフェイントで得点につなげ、20-17とリードを広げた。最後も柳田の相手の意表を突く攻撃が得点につながり、25-22でゲームセット。サンバーズはセットカウント3-1で逆転勝利を収めた。
この日は終始東レの強力なサーブに押されたが、サーブレシーブを崩された場面で、ムセルスキーや柳田が巧みに緩急をつけたスパイクで得点につなげてしのいだ。チーム全体でも68.0%という高いスパイク決定率をあげ、特に2セット目以降は東レの守備を機能させなかった。
逆にサンバーズは2セット目以降、ブロックとディグがはまった。東レに今季から加入したオポジット、パダル・クリスティアンとは初対戦。高い打点からのスパイクに序盤は苦戦したが、我慢強くブロックで対応し、タッチを取る場面が増えていった。
ミドルブロッカーの塩田は、「最初、パダル選手のハイボールの攻撃になかなかブロックのタイミングが合わなくて、上から打たれたり、脇を抜かれて決められていたけど、監督やコーチからちょっとタイミングが早いというアドバイスがあって、修正していくと、途中から少しずつタイミングが合ってきて、決定率を下げられた」と振り返る。
2セット目以降、好守備を連発してチャンスを作り、流れを引き寄せた藤中も、「慣れてきたというのがあった。塩田さんも言ったようにブロックのタイミングや位置どりが、相手に対して慣れてきたことで、ディグにもつながったと思う。ディグだけじゃなく、ブロックとセットで対応できていたと思います」と言う。
山村監督も、「ブロックのタッチから切り返すという部分で、年明けからやってきたことをうまく発揮できた」と納得の表情。
最終的にはムセルスキーがチームトップの33得点、柳田が17得点と2人を中心に点数を奪ったが、チームとしての対応力と組織力で勝ち取った勝利だった。
これでサンバーズは年明け3連勝。年内の試合を含めると5連勝となった。試合数が少ないため3位にいるが、勝率では1位に立っている。
それでもリベロの鶴田は、「東レはデータに基づいて対策をしっかりしてくるチームなので、今日の試合を踏まえて明日は違うことをしてくる可能性もある。僕らは自分たちのバレーを明日もしっかりやっていきたい」と気を引き締めた。次戦24日も東レのホーム、草薙総合運動場体育館で、連勝を目指す。