試合日程・結果

GAME

2020-21 V.LEAGUE 大阪HG JTサンダーズ広島戦

開催日時
2020年11月28日(土) 15:00
会場
丸善インテックアリーナ大阪
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-18
  • 25-18
  • 25-16

WIN

0

JTサンダーズ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

2020-21V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンド第12戦。ここまで9勝2敗で、暫定ながら首位に立っているサンバーズは、ホーム・丸善インテックアリーナ大阪で4位JTサンダーズ広島と対戦した。
 試合の立ち上がり、サンバーズは小野の強力なサーブで崩し、柳田が相手ブロックを利用しながらカウンターアタックを次々に決め4-1と好スタートを切った。この日のサンバーズは出だしからブロックとディグが噛み合い、柳田の巧みなパイプ攻撃で7-3とリードを広げた。中盤は藤中のスパイクでサイドアウトを重ね、JT広島のミスで12-6と点差を広げる。その後もサイド攻撃で得点を重ね、西田のブロックなどで18-11と大差をつけた。終盤には、2週間前の試合で怪我をして離脱していたセッターの大宅と、オポジットの栗山が二枚替えで出場。JT広島に連続サービスエースを奪われるが、柳田のスパイクで流れを切って立て直し、サンバーズが第1セットを先取した。
 前日の試合では第2セットから流れを相手に渡してしまったが、この日は2セット目のスタートも緩まない。「セットを取っても、また次のセットのスタートからしっかり切り替えて、サンバーズのバレーを展開していこうと、今日はみんな意識していた」と西田は言う。
 ムセルスキーのカウンターアタックで序盤から先行。柳田が強力なサーブを立て続けに打ち込んでチャンスを作り、ムセルスキーのスパイクなどで連続得点につなげ6-3とリードすると、今度はコートの前を狙ったショートサーブで、相手レシーバーは動けずノータッチエース。7-3と点差を広げた。中盤も、好調な柳田の力強いパイプ攻撃やレフトスパイクを中心に得点を重ね18-13とリードする。その後も柳田のサーブで崩して塩田のクイックで切り返してリードを広げ、セットを連取した。
 第3セットも、塩田、柳田の連続ブロックや、ムセルスキーのカウンターアタックで5-2とスタートダッシュに成功。サンバーズのブロックとディグが機能し、塩田のクイックで切り返したり、相手にミスが出て8-3と点差を広げた。この日のサンバーズは、前日ミスが多かったサーブが好調だった。特に柳田、小野のサーブが走り、JT広島に思うように攻撃させず、 藤中やムセルスキーのカウンターアタックなどで17-8と大差をつけた。終盤には二枚替えで入った大宅がサービスエースを奪って点差を広げる。小野のクイックや栗山、藤中のスパイクで得点を重ねてセットを取り、サンバーズがセットカウント3-0で勝利した。
 前日の試合では、先発したセッター西田とスパイカーのコンビが合わなかったり、トスが偏る場面があり、JT広島の守備に拾われ苦戦した。この日の試合の前、山村監督は西田に、「トスが小さくなって打てないよりも、大きく出しすぎてミスをする、ぐらいでやっていこう」と背中を押した。
 この日の西田は、前日の4、5セット目に日本人選手だけで戦った時のような、偏りの少ないバランスのいいトス回しを、ムセルスキーがいる中でも展開し、チーム全体で65.1%という高いスパイク決定率を引き出した。
「どうしても、困ったら絶対的なエースのディマ(ムセルスキー)に頼ってしまうという傾向があって、ディマにトスが集まると、それだけプレッシャーがかかる。そこをもっと考えてトス配分をしなきゃいけないなと昨日改めて感じたので」と西田。
 その西田のトスワークに応えたのが柳田だった。前衛ではブロックアウトなどで巧みに得点を重ね、後衛では強烈なパイプ攻撃を打ち込み、19本中16本のスパイクを決め84.2%という驚異的な決定率を残し、チーム最多の18得点を挙げた。
 西田は、「マサさん(柳田)はブロックが2枚ついてもしっかり決めてくれる、安心感あるスパイカー。『どんどん使っていいよ』と言ってくださるので、信じて上げることができています」と言う。
 柳田はサーブでも、相手を崩すサーブを続けて打ち込み、何度も連続得点につなげた。
「昨日より今日のほうが力を抜いてプレーしました。サーブに関しては、相手がAパスになっても、そこからこちらがブレイクできている場面が結構多かったので、『それでもブレイクのチャンスがあるんだったら、無理に攻めなくてもいいんじゃないか』というのがあった。だからエースを取りにいくというよりは、ある程度崩すことができるサーブというのをベースに打っていって、それが何本も入って、結果的に連続得点になっていた。スパイクに関しても、相手のミドルブロッカーの手があまり出てきていないように見えた場面では、西田と『上げても大丈夫』って話をしましたし、視野を広くプレーすることを意識しただけで、昨日とはちょっと変わったのかなと思います」
 この日は藤中やミドルブロッカー陣も揃って高いスパイク決定率を残した。
 前日の試合後に山村監督が語っていた「ディマがコートを出た後に他の選手たちのスイッチが入った。それを、ディマがコートにいても実践できるようにしなければ。ディマに依存するのではなく、ディマと共存して日本人選手がどう成長するか」という課題の改善に向けて、この日は一歩前進。それをこの試合だけで終わらせてはいけない。
 次週はホームの箕面トレーニングセンター体育館に東レアローズを迎える。年内最後のVリーグを、連勝で締めくくる。

2020/21シーズン

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