2020-21 V.LEAGUE 箕面HG 堺ブレイザーズ戦
- 開催日時
- 2020年10月24日(土) 13:05
- 会場
- サントリー箕面トレーニングセンター
1
- 22-25
- 22-25
- 25-17
- 17-25
LOSE
3
試合経過
先週開幕した2020-21V.LEAGUE DIVISION1で連勝スタートを切ったサンバーズは、ホーム・サントリー箕面トレーニングセンター体育館に堺ブレイザーズを迎えた。選手たちが毎日練習している慣れ親しんだ体育館で行われる初めてのホームゲームだ。
第1セットの立ち上がり、サンバーズは堺のサーブに押されてサーブレシーブを崩され、ブロックに捕まったり、堺のカウンターアタックが決まり1-5と出遅れた。逆にサンバーズはサーブで崩すことができず、堺のクイックでサイドアウトを奪われる。中盤、点差を広げられるが、好守備から柳田がカウンターアタックを決めて追いあげると、柳田の強力なサーブで崩して相手のミスを誘い9-11と迫った。しかし堺のブロックに捕まったり、スパイクミスが出て11-16と再び引き離される。鶴田や藤中のディグで粘り、柳田のサーブで崩したり、栗山が巧みにスパイクを決めて17-19と再び追いあげるが、その後、点差を詰めることができず、第1セットを奪われた。
第2セットは大宅のサーブで崩し、堺にミスが出たり、栗山がブロックで仕留めて4-2と先行した。その後、追いつかれるが、柳田のブロックで8-6と再び抜け出す。しかし中盤、堺の強力なジャンプサーブにエースを奪われたり、サンバーズにスパイクミスが出て連続失点し10-11と逆転された。サンバーズはクイックでサイドアウトを重ねるが、サイド攻撃が堺のブロックに捕まり13-16と引き離された。それでも、リリーフサーバーとして入った西田がサーブで崩し、粘って相手のミスを誘い17-18と迫る。さらに、小野が堺のクイックをシャットアウトして19-19と追いついた。セット途中から入った秦もスパイクを決めて今季初得点を挙げる。ところが終盤、堺のブロックやカウンターアタックで再び引き離され、セットを連取された。
後がなくなった第3セット、サンバーズは柳田が次々にパイプ攻撃を決めてサイドアウトを重ねる。大宅のノータッチエースや、鶴田の好守備を秦が得点につなげ5-3と先行した。さらに、秦がサーブで崩してチャンスを作り、自ら勢いよくパイプ攻撃を決めたり、柳田のブロックも決まって連続得点を奪い8-4とリードを広げた。中盤には、塩田が堺のクイックをブロックし、栗山、秦がバックアタックを決めて4連続得点を挙げ13-6と点差を広げる。その後も、塩田の好守備を柳田が得点につなげて17-9と大差をつける。終盤は秦のスパイクでリズムよくサイドアウトを重ね、柳田のブロック、栗山のサービスエースで23-13と点差を開き、セットを取り返した。
第4セットも栗山のスパイクや2本のブロックで6-4と先行する。しかし堺の鋭いサーブに崩されたり、カウンターアタックを決められ7-8と逆転を許す。中盤、サンバーズのスパイクがブロックに捕まりリードを広げられると、その後もサーブレシーブを崩されてスパイクミスが続いたり、ブロックに捕まり、5連続失点して13-20と引き離された。終盤も勢いに乗る堺のサイドアウトをブレイクできず、点差を縮められずに大差でセットを奪われた。サンバーズはセットカウント1-3で敗れ、今シーズン初黒星を喫した。
前週はサーブが機能して主導権を握ったが、この日は堺のサーブレシーブが非常に安定しており、好サーブを打ち込んでもきっちり返され、クイックを軸としたコンビを展開されて的を絞れなかった。逆にサンバーズは堺のサーブに崩され、そこからの攻撃にミスが出たりブロックに捕まり、失点してしまった。
「強いサーブを相手のアウトサイドの選手に取らせるという、僕らもやりたかったことを堺にやられてしまった」と山村監督は言う。
リベロの鶴田も、「1セット目の出だしにサーブで攻められて、自分たちのやりたいような展開ができなかった」と悔やむ。次戦も堺の強力なサーブを相手にしなければならないが、「今日は正面のボールでやられるというより、体の脇とか、2人の間のボールを取りにいって崩されているところが多かったので、相手のサーバーに対して、しっかりと映像を見て対策をしていきたい」と語った。
悔しい敗戦の中でも山村監督が収穫に挙げたのが、「劣勢の中でも選手が下を向く時間が少なく、立ち向かってくれたこと」と、「(秦)耕介が入っていい仕事をしてくれた」ということだった。
秦は第2セット途中からコートに入ると、第3セットは安定したサーブレシーブに加え、次々にスパイクも決めて反撃の流れを作った。
秦は、「僕自身は、いつも練習をしている体育館ということもあって、すごくやりやすかった。今日に至るまでの練習も、試合をイメージして行えていたので、途中から入ってもまずまずのプレーができたのかなと、その点はよかったのかなと思います」と振り返った。
ただ、まだ改善できる点はある。「強いサーブが来た時に、もう少しコートの中央付近に上げられれば、展開も変わるし、使えるコンビも増えたはず。そこを改善して、使える手札を多くできるようにしたい」と語った。
次戦の25日もホームでの堺戦。この日のように試合の立ち上がりで相手に先行されると、サンバーズの今季の武器であるサーブ力を存分に発揮するのは難しくなるため、試合の入り方が重要だ。スタートに集中し、次戦は借りをきっちりと返す。