試合日程・結果

GAME

2019-20 V.LEAGUE 長野大会 VC長野戦

開催日時
2020年2月16日(日) 15:00
会場
松本市総合体育館
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 20-25
  • 25-18
  • 25-20
  • 25-17

WIN

1

VC長野トライデンツ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

2019-20V.LEAGUE DIVISION1(V1)レギュラーラウンドは最終戦を迎えた。3連敗中のサンバーズは、10位のVC長野トライデンツと、VC長野のホーム、松本市総合体育館で対戦した。
「今日負けたらファイナルステージに影響が出る、とみんなすごく危機感を持っていた」と鶴田は振り返る。それでも第1セットは前日までの悪い流れを引きずってしまう。序盤は藤中のパイプ攻撃で先行するが、ブレイクのチャンスでボールをつなげず、勢いに乗れない。するとVC長野のサーブに崩されてブレイクされ4-6と先行される。小野のブロックで追いつくが、中盤、VC長野のカウンターアタックやサービスエースで8-11とリードされた。その後も、ブロックに捕まり10-14と点差を広げられる。2戦連続で先発出場したオポジット・小川のスパイクでサイドアウトを取り、小野のブロックのワンタッチから、季がツーでバックアタックをたたき込み14-16と追い上げ開始。ところが終盤、スパイクミスが出たり、チャンスボールを落として流れを手放し、セットを先取された。
 V1残留のかかるVC長野はホームの観客を巻き込んでおおいに盛り上がった。それでもサンバーズは、過去3戦とは違った。第2セットは大宅、藤中のブロックで5-3と先行し、塩田のクイックや季のパイプ攻撃などでリズムよくサイドアウトを重ねる。VC長野のブロックで追いつかれるが、中盤、小川が鋭いジャンプサーブで崩し、季のダイレクトスパイクなどで連続得点を奪い12-9とリード。その後は季、藤中のスパイクでサイドアウトを重ねる。スパイクミスが出て17-16と追い上げられるが、終盤、サンバーズは小川のサーブでプレッシャーをかけ、チャンスを季が得点につなげて19-16と引き離す。さらに、季が強力なジャンプサーブを打ち込み、藤中や小川のカウンターアタックなどで得点につなげ、5連続得点で24-17と一気に突き放し、セットを取り返した。
 第3セットは小野のサービスエースで好スタートを切ると、小川もサーブで崩し、自らカウンターアタックを決めて4-2と先行する。サーブが走り出したサンバーズは、季も強力なサーブを打ち込み、塩田、藤中、大宅の3連続ブロックや季のパイプ攻撃で9-3とリードした。中盤追い上げられても、大宅のサーブで崩し、小野のブロックで仕留めて再び引き離し、季、藤中のパイプ攻撃でサイドアウトを重ねていく。終盤、サンバーズにミスが出るが、大宅のブロックで踏みとどまると、塩田のサーブで崩し、好守備をブロックで得点につなげ18-12と再びリード。セッターの大宅はクイックとパイプ攻撃でリズムよくサイドアウトを重ねた。終盤にはリリーフサーバーとして入った西田が鋭いサーブで崩し、小川の力強いスパイクでラリーを制し21-14と点差を広げる。その後、追い上げられるが、小川のスパイクで流れを切り、サンバーズがセットを連取した。
 第4セットも藤中のパイプ攻撃で勢いよくスタートすると、小川のスパイクでラリーを制し3-0と先行。サーブで攻め続け、塩田や藤中のブロック、季のサービスエースで8-2とリードを広げた。サーブレシーブが崩れても、オポジットの小川やセッターの大宅がカバーして点数につなげていく。中盤も手を緩めないサンバーズは、小野のサーブで崩したり、季のサービスエースや塩田のブロック、藤中のダイレクトスパイクで連続得点を奪い18-9と大差をつけた。その後も小野のクイックやブロックで流れを渡さない。終盤、サービスエースを奪われるがリードを守り、サンバーズがセットカウント3-1で、レギュラーラウンドを勝利で締めくくった。
 第1セットはスパイクミスやつなぎのミスが出るなど、悪いところがすべて出たが、第2セット以降はお互いにカバーし合い、立て直すことができた。鶴田は言う。
「1セット目を取られたところで、とにかくもう昨日までの負けとか、1セット目とか、すべて一度白紙に戻そう、と。VC長野はホームということですごく盛り上がっていたので、僕たちも選手全員で固まって戦おうと言って、2セット目に臨みました。2セット目以降もミス自体の数はあまり変わっていないかもしれないけど、消極的なミスじゃなくなって、攻めた上でのミスだったので、沈むことなく次に切り替えられました」
 第2セット以降、攻めたサーブが機能し、それがブロックポイントにもつながった。また、第1セットはクイックが相手ブロックにマークされて苦しんだが、第2セット以降はそれを利用してパイプ攻撃を増やし、サイドからの攻撃も決まり始めて攻撃の流れが良くなった。前日の試合で自信をつかんだオポジットの小川が、落ち着いてコースを打ち分けて得点を重ね、アウトサイドの季、藤中も高いスパイク決定率を残した。
 荻野監督は、「ディマ(ムセルスキー)が抜けてから決定力不足になっていたけれど、今日は季と小川の2枚がしっかりと軸となって決めてくれた。セッターの大宅も特に3セット目から幅を使って、冷静にできていたのが勝因。パイプもよく決まっていた」とうなづいた。
 サンバーズは18勝9敗の4位でファイナルステージに進む。連敗を3で止め、勝って22日からのファイナル5に臨めることは大きい。ムセルスキーが抜けてからの最後の4試合は苦しんだが、この2週間で得たものは少なくない。
 鶴田は、「ディマがいなくなって、最初はみんなが『自分がやらなきゃ』と力みもあったと思うけど、最後は『1人1人ができることを持ち寄ってやろう』という風になった。これでディマが戻ってくれば、前よりもいいチームとして試合ができるんじゃないか」と言う。
 大宅も、「自分は1人で考え込んでいたところがありましたが、チームで戦わないといけないなと感じた。僕が調子が悪くても、今日みたいにスパイカーや、パスをする人が助けてくれる。僕自身、バレーボールを楽しむことと、他の選手に感謝すること、この2つは絶対に欠かしちゃいけないなと、気づきました」と得たものがあった。
 この2週間、苦しんだが、だからこそ気づけたものがあった。それを次週、ファイナル5の堺ブレイザーズ戦にぶつける。負けたら終わりの3連戦、サンバーズは再び結束し、勝ち上がる。

2019/20シーズン

TOP