2019-20 V.LEAGUE 金岡大会 堺戦
- 開催日時
- 2020年2月 9日(日) 12:00
- 会場
- 堺市金岡公園体育館
0
- 21-25
- 22-25
- 16-25
LOSE
3
試合経過
2019-20V.LEAGUE DIVISION1レギュラーラウンドは残すところ3戦。4位のサンバーズは、5位の堺ブレイザーズと、堺のホーム・堺市金岡公園体育館で対戦した。
この試合に勝てばファイナル5進出が決まる堺は、試合の立ち上がりから強力なサーブで攻めてきた。サンバーズはサービスエースを奪われたり、サーブレシーブを崩されてブレイクを奪われ1-5と出遅れた。その後、レフト攻撃やクイックが立て続けにブロックに捕まり3-10と点差を広げられた。中盤、季のサーブが走り、ブロックのワンタッチから藤中のパイプ攻撃で切り返すなど3連続得点を挙げて11-15と追い上げる。しかしサンバーズのスパイクは堺の粘り強い守備に拾われて切り返され12-18と再びリードを広げられた。終盤、秦のブロックや、季や秦のサーブで崩し、オポジットに入った季がカウンターアタックを決めて追い上げるが届かず、セットを先取された。
第1セット途中からサーブが走り出したサンバーズは、第2セットもサーブで攻めるが、サーブレシーブを崩してもなかなかそれを得点につなげられず、堺にサイドアウトを重ねられる。この日もムセルスキーがいない中、セッターの大宅がトスを分散させ、塩田のクイックや季、秦のバックアタックなどでサイドアウトを重ねるが、中盤、ブロックに捕まったりスパイクミスが出て連続失点し7-11とリードされた。サンバーズも塩田、大宅のブロックで11-12と詰め寄るが、スパイクミスが出て引き離される。秦のブロックで再び1点差に迫っても、サーブレシーブを崩されてブロックに捕まり、またリードを広げられなかなか追いつけない。それでも終盤、秦が力強いサーブを打ち込み、その秦の好守備を藤中が得点につなげて追い上げると、堺にミスが続き20-19とついに逆転した。ところが、堺の強力なサーブに崩されて切り返され20-21と逆転される。その後サービスエースを奪われて点差を広げられ、セットを連取された。
第3セットの序盤は塩田のクイックでサイドアウトのリズムを作り好スタートを切るが、その後スパイクミスが出て先行される。サーブで崩してブレイクのチャンスを作っても、つなぎにミスが出るなど、好機を得点につなげられない。すると、サンバーズのスパイクを拾われて切り返され5-8とリードされる。中盤もサンバーズはスパイクを決めきれず、ブレイクを奪われて9-14と点差を広げられた。セット途中からコートに入った主将の星谷が、得点が決まるたびに大声を出して走り回ったり、力強いクイックを決めて流れを変えようとするが、終盤、堺の千々木駿介に立て続けにサービスエースを奪われて引き離され、セットカウント0-3で敗れた。
この試合の結果、サンバーズのレギュラーラウンド4位が確定した。
セッターの大宅が、「この2日間、ディマ(ムセルスキー)がいない分、こちらの真ん中の攻撃に対する相手ブロックの圧がすごかった」と振り返ったように、相手ブロックはサンバーズの武器であるクイックを厚くマークしてきた。それでも大宅はクイックを絡めながら、パイプ攻撃をノーマークで使うなど、トスをうまく散らしてスパイカーに有利な状況を作ろうとしたが、相手の守備に阻まれて点差を広げられていった。
この2連戦で見えたのはアウトサイドの決定力不足。相手ブロックがクイックをマークしている分、サイドのブロックが薄くなるが、そこで決め切れなかったり、ミスが出る場面が多かった。
久しぶりに先発出場した秦は、「いつも通り自分はサーブレシーブを第一に考えてプレーしていましたが、それだけでは勝てない。ディマがいない分、僕らにも普段以上にトスが上がってくる。そうやって散らしていた中で僕らが決め切れなかったのが敗因だと思う。相手のアウトサイドの方がこちらより決めていた。もっと決めるパターンを増やしていかないといけないと感じました」と課題を挙げた。
大宅は、「ディマのポジションに入った選手を僕が活かしきれなかった。やっぱりディマを頼ってこれまでやってきたのかなというのを、僕個人として感じた試合だった。ディマはメンタル面でもチームを支えてくれているというのを改めて感じたし、それを今日は僕が代わりにやろう、という気持ちで臨んだけど、自分のプレーで精一杯になる場面もあった。もっともっとそういうところも学んでいきたいと感じた」と語った。
ムセルスキーが戻ってきても、個々で戦える選手が集まらなければ、ファイナルステージは勝ち抜けない。この2連戦で見えた課題を胸に刻み、次週のレギュラーラウンド最後の2連戦は、1人1人が強くなった姿を見せる。