2019-20 V.LEAGUE 大阪HG FC東京戦
- 開催日時
- 2020年1月25日(土) 13:00
- 会場
- 丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
3
- 25-16
- 25-11
- 25-12
WIN
0
試合経過
2019-20V.LEAGUE DIVISION1は終盤戦に入った。サンバーズは丸善インテックアリーナ大阪で今シーズン最後のホームゲーム2連戦を開催。現在14勝5敗で4位のサンバーズは、8位のFC東京と対戦した。
第1セット序盤、サンバーズは的を絞らせない攻撃でサイドアウトを重ね、ムセルスキーのサーブで崩して得点につなげ7-5と先行。その後、季のサーブで崩して大宅、塩田の連続ブロックや、ムセルスキーの強烈なカウンターアタックで連続得点を奪い11-6と引き離した。FC東京の追い上げも藤中のブロックで食い止めると、ムセルスキーのカウンターアタックなどで16-8と再び引き離す。終盤には季、ムセルスキーの連続ブロックや、小野のサーブで崩して塩田が得点につなげ21-12と大差をつけた。さらにリリーフサーバーとして入った喜入が鮮やかにエースを奪ってセットポイントを握ると、最後は藤中がチーム5本目のブロックで締めてサンバーズがセットを先取した。
第2セットもサンバーズのサーブとブロックが機能する。小野がサイドライン際に鋭いサーブを打ち込んだり、ムセルスキーの高い打点からのサーブでプレッシャーをかけ、季のブロックで仕留めて先行すると、季の強力なサーブで崩し、ムセルスキーのカウンターアタックや塩田のブロック、季のノータッチエースなどで11-4と引き離した。さらに中盤、サーブ好調の大宅が強力なジャンプサーブで連続サービスエースを奪って15-6と大差をつける。その後もムセルスキーのスパイクなどで5連続得点とする。終盤にはムセルスキーの3連続サービスエースで突き放し、サンバーズがセットを連取した。
第3セットも小野のサーブで揺さぶってムセルスキーがスパイク、ブロックで得点につなげ6-2と先行する。中盤も季のサーブでプレッシャーをかけ、粘り強いディフェンスからムセルスキーのカウンターアタックや、藤中のブロック、季のパイプ攻撃で連続得点を奪い11-4と引き離した。その後も藤中のブロックなどで16-5と大差をつける。終盤にはメンバー交代して入った栗山のスパイクや星谷のブロックも決まって流れを渡さず、サンバーズがセットカウント3-0で勝利した。
この日はサーブが機能し、終始試合の主導権を握ることができた。7本のサービスエースを奪い、相手のサーブレシーブ成功率を31.7%に抑え、それが14本ものブロックポイントにつながった。
チーム最多の5本のブロックを決めた藤中は、「サーブ&ブロックが機能した。サーブで崩してしっかり相手の攻撃を絞ったところでブロックポイントが出た。3セットを通していい内容のゲームだった」と納得の表情だった。
大宅も、「今日は今シーズンの中でベストな試合を、各自ができたと思う。特にサーブが全員機能していて、相手に思い通りの攻撃をさせなかったのでブロックを絞りやすかった。サーブは本当に練習からしっかりやってきているので、みんなパワーサーブを打てるようになってきている」と手応えを語った。
大宅自身もサーブが好調で、この日は2本のエースを奪った。サーブがいい時とミスをした時の自分の映像を見比べて、トスやジャンプの高さを意識するようになったおかげだと言う。
またこの日は攻撃のバランスが非常によく、相手に的を絞らせず、コンビも噛み合いチームとして高いスパイク決定率を残した。最近は試合の立ち上がりにもたつくことが多かったが、この日は序盤からスムーズにコンビが合ってスパイカー陣が勢いに乗り、終始、攻撃力が活きた。セッターの大宅は言う。
「今シーズンは速いバレーをやってきた中で、自分がトスのスピードばかり意識しすぎて、ちょっと小さくなっていたのかなと感じた。今日はスピードをあまり意識せず、高さを出して、気持ちよくスパイクをたたいてもらえるように丁寧に上げることを意識しました」
攻守すべてが機能して、ホームで会心の勝利をおさめたサンバーズは、6連勝で、上位5チームによるV・ファイナルステージ進出を決めた。
とはいえ現在順位は4位。さらに順位を上げてファイナルステージに臨むために、次戦26日の首位ジェイテクトSTINGSとの対戦は非常に重要な1戦だ。
この日76.2%という非常に高い決定率を残したムセルスキーは、ジェイテクト戦に向け、「強い相手には強いサーブで攻めないといけないし、すべてのスキルにおいてバランスをとれた戦いをしなくては」と気を引き締める。大宅は「明日は決勝戦だと思って戦います。勝ちます!」と気迫をみなぎらせた。
上位浮上をかけて、サンバーズはホームの声援を力に大一番に臨む。