試合日程・結果

GAME

2019-20 V.LEAGUE 三島大会 東レ戦

開催日時
2019年12月22日(日) 15:00
会場
三島市民体育館
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-17
  • 25-19
  • 26-24

WIN

0

東レアローズ

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

2019-20V.LEAGUE DIVISION1は、いよいよ年内最終戦を迎えた。現在10勝5敗で4位のサンバーズは、5位の東レアローズと、東レのホーム、三島市民体育館で対戦した。
 試合の立ち上がり、サンバーズは塩田のサーブで崩し、3試合ぶりに先発に復帰した藤中がダイレクトボールを叩き込んで初得点を挙げると、ミドルの位置でブロックに跳んだムセルスキーが東レの武器であるクイックをシャットアウトして3-1と好スタートを切った。その後、塩田も相手のクイックをブロックするなど9-4とリードを広げた。サンバーズのスパイクを拾われて切り返され9-7と追い上げられるが、塩田がサーブで攻めて崩し、大宅が得点につなげたり、藤中のブロックで14-9と引き離した。さらに、ムセルスキーの2本目のブロックで17-11と引き離す。終盤、東レのブロックで追い上げられるが、「どんなトスでもなんとかするのが、自分の唯一の持ち味」と言う塩田がラリーの中で勢いよくクイックを決めて流れを引き戻すと、秦がバックアタックを決めたり、二枚替えで入った小川もカウンターアタックを決めて22-15と点差を広げ、サンバーズがセットを先取した。
 第2セットも、ムセルスキーの好ブロックで作ったチャンスを藤中が得点につなげて3-0と先行。その後、サンバーズのスパイクを拾われて切り返され追いつかれるが、秦のスパイクでサイドアウトを奪うと、東レのミスで7-5と再び先行した。その後ミスが出て追いつかれるが、小野の緩急をつけたクイックでサイドアウトを重ねると、藤中のジャンプサーブで崩してムセルスキーがダイレクトボールを叩き込み12-10とリード。藤中、秦の正確なサーブレシーブから、パイプ攻撃や塩田のクイックなど的を絞らせない攻撃でサイドアウトを重ね、終盤、サーブでプレッシャーをかけて相手のミスを誘ったり、秦がカウンターアタックを決めて連続得点を奪い、セットを連取した。
 しかし第3セットはスパイクミスが出て0-2と先行される。さらに、東レのサーブに崩されてブロックに捕まり4-7と点差を広げられた。それでも、大宅のツーアタックや塩田のクイックなどで食らいつき、藤中のブロックで9-9と追いつくと、東レのミスで11-10と逆転。中盤、東レのサーブに崩されて再びリードされるが、小野が力強いサーブを打ち込んで崩し、塩田、ムセルスキーがブロックでしとめて14-13と逆転した。その後、好守備からムセルスキーが豪快にカウンターアタックを叩き込み18-16とすると、塩田がエンドライン上にノータッチエースを決めて19-16とリードを広げた。ところが終盤、東レの強力なサーブにエースを奪われて23-23と追いつかれ、デュースに持ち込まれた。それでも、最後は塩田が好調なサーブを勢いよく打ち込んで崩し、相手のミスを誘い26-24でゲームセット。サンバーズはセットを失うことなく2019年の最終戦を白星で締めくくった。
 この日はオポジットのムセルスキーが、ブロックの際にミドルの位置に入る作戦がはまった。立ち上がりに東レの攻撃の軸となるクイックを、身長218cmのムセルスキーが止めたり、ワンタッチを取って印象付けたことで、相手は真ん中の攻撃を使いづらくなり、優位に試合を進めることができた。「相手に威圧感を与えられたと思う」と荻野監督はうなずく。
 今後は、そうして作ったチャンスに、ムセルスキーのクイックで切り返す、というシーンも見られそうだ。
 一方で、ムセルスキーとブロックチェンジしてライト側でブロックに跳んだミドルブロッカーの小野は、「僕のところで何本もやられてしまった。僕がライト側でしっかり役割を果たすことで、新しく取り組んでいることがもっと効果を発揮するはず」と反省点を語った。
 それでも、地元・静岡県出身の小野はクイックやサーブで躍動。ブロックにマークされる中、フェイントで相手コートの真ん中に落とすなど、緩急をつけて高い決定率を残した。「2枚ブロックに来られている中で、コートの真ん中が空いているのが見えたので。状況を見て判断できました」
 また、この日は2試合ぶりに先発に復帰した藤中と秦が初めてアウトサイドの対角で先発した。威力のあるサーブを持つ東レに対し、サーブレシーブを得意とする2人で安定させようという起用に、2人が応えた。
 藤中は、「(秦はサーブレシーブで)任せるところをきっちり任せられるので、次のプレーに移りやすかった」と話し、攻撃でも高い決定率を挙げた。
 新しいパターンをいろいろと取り入れながら、2連勝で年内の試合を締めくくれたことは大きい。
 ただ、サンバーズは現在11勝5敗の4位。年明けからのレギュラーラウンド後半戦で上位チームに勝って順位を上げるために、年末年始の約3週間が重要になる。
 藤中は、「上位のチームを倒すためには、これだけをやればいいということはないけれど、まずはサーブが、ゲームを優位に進めるためには必要。それに、相手をリズムに乗せないためにはサーブレシーブも重要だし、アタック決定率も上げなければ」と言う。
 荻野監督は、秦など若手選手の成長を前半戦の収穫に挙げながらも、年明けからの試合に向けて「アウトサイドのスパイク力を上げないといけないし、クイックも含めて、もっと攻撃のバリエーションを増やしていかなければ」と年末年始の強化ポイントを語った。
 ムセルスキーの起用方法も含めて、2020
年のサンバーズは、年明けから様々な新しいオプションを見せてくれそうだ。
 上位浮上を狙うサンバーズの後半戦は、1月11日、熊本県立総合体育館で開催されるホームゲームで幕を開ける。

2019/20シーズン

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