2019-20 V.LEAGUE 徳島大会 JT戦
- 開催日時
- 2019年12月15日(日) 16:00
- 会場
- アスティとくしま(徳島県立産業観光交流センター)
0
- 19-25
- 16-25
- 22-25
LOSE
3
試合経過
2019-20V.LEAGUE DIVISION1は、年内残すところ3試合となった。現在9勝4敗で4位のサンバーズは、3位のJTサンダーズ広島と対戦した。
第1セットは小野のサーブから、ムセルスキーのカウンターアタックやブロックでブレイクを奪い5-2と先行した。その後JTのブロックやサンバーズのミスで追い上げられるが、ムセルスキーがサービスエースを奪い7-5と再び先行する。しかし中盤、サンバーズの攻撃がブロックに捕まったり、スパイクミスが出て10-11と逆転された。さらにサービスエースを奪われるなど失点が続き、6連続失点で10-14と引き離された。この日のサンバーズは立ち上がりからサーブで攻めることができており、JTのサーブレシーブを崩せてはいるが、それをなかなか得点につなげられない。終盤には、JTの粘り強いディフェンスから切り返されて14-20と点差を広げられた。栗山のサービスエースで追い上げるが届かず、セットを先取された。
第2セットは、栗山のサーブで崩し、ムセルスキーがブロックで仕留めると、小野も強烈なサーブを打ち込んで崩し、ダイレクトボールをムセルスキーがたたき込んだり、相手にミスが出て6-3と先行した。この日はセッターの山本が今季初先発。第1セットはムセルスキーとのコンビが合っていなかったが、このセットはムセルスキーが高い打点からスパイクを打ちおろす。
山本は、「僕は普段はBチームで練習していて、ディマ(ムセルスキー)のような高いトスを上げていないので、最初は感覚にズレがあったんですが、2セット目に『あ、高く上げすぎた』と思ったトスを、ディマがボコン!と決めてくれたので、それを基準に、それ以降はディマに対しては低くならないように意識しました」と振り返る。
JTのカウンターアタックやサービスエースで6-6と追いつかれるが、サンバーズはムセルスキーのカウンターアタックで10-8と再びリードした。中盤、再び追いつかれ、互いに粘り合いとなるが、サンバーズは栗山が再三、好守備を見せ、それを秦が得点につなげて食らいつく。しかしJTの山本将平のサーブに立て続けに崩されて切り返され、5連続失点で14-18とリードされた。秦のスパイクで連続失点を断つが、終盤もJTの緩急をつけたサーブに揺さぶられ、スパイクを拾われると、強打で切り返されたり、ムセルスキーの前をフェイントで狙われるなど、次々にカウンターアタックを決められて6連続失点し、大差でセットを連取された。
第3セットはムセルスキーのスパイクや、このセットのスタートから入った佐藤のクイック、栗山のパイプ攻撃などでサイドアウトを重ねていくが、JTの攻撃を止められず、サイドアウトの応酬となる。中盤、JTにサービスエースを奪われ10-12とリードを許す。その後ラリーが続くが、サンバーズはつなぎのトスが悪くスパイクを打ちきれず、JTに決められて連続失点し13-17と引き離された。さらにサービスエースを奪われ5連続失点となる。終盤、コートに入った松林が勢いよくスパイクを決めたり、力強いサーブで崩して得点につなげる。また、佐藤が得意のCクイックを決めるなど、途中出場の若手選手が存在感を発揮し、山本のサーブで崩してムセルスキーがカウンターアタックを決めて21-23と追い上げるが、届かず、サンバーズはセットカウント0-3で敗れた。
サンバーズはこの日、「アグレッシブにいく」というテーマで立ち上がりからサーブで攻め、崩すことはできていたが、JTのエドガー・トーマスなどに高い確率で決められ、なかなかブレイクにつなげられなかった。荻野監督は、「相手が二段トスになった時のこちらのブロックがまずかった。JTの攻撃がうまく、ブロックが完成する前に打たれたり、一枚も二枚も上手だった」と振り返った。
逆にサンバーズは相手の強力なサーブが入ってきた時に、連続失点につながる場面が多かった。セッターの山本は、「サーブレシーブはそれほど崩れていなかったのに、自分のトスが低くなったりしていた。僕がしっかり上げられれば決まっていたはず」と悔やんだ。
今季、全試合に先発してきたセッター大宅がコンディション不良のため大事をとり、この日は山本が初先発。「久しぶりにスタートから入ったので、緊張があった。レギュラーだった時はコートの中の方が居心地がよかったんですけど、今回は久しぶりだったので、守りに入っている自分がいた。練習ではもっと大胆にやれているので、今後はもっとそういうところを出していきたい。今日経験したことで楽になったので」と改善点を挙げた。
この2試合に先発出場した栗山も、悔しそうにこう話した。
「ブレイクのチャンスで、ディマ以外のところで点数を取れていないのが課題。特に僕とかサイドに入った人間がしっかり点を取らないと、入っている意味がない。この2日間は個人的には仕事ができていないので、見直しが必要。今までは(藤中)謙也と季が出ていたけど、季がいない時にしっかり結果を出してアピールしていきたいと思います」
この2試合で見えたのは、上位チームとのサーブ力の差だ。栗山は言う。「どこのチームも、今はサーブで流れをつかんでいる。入れていったサーブは簡単に返されてサイドアウトを切られるし、攻めたサーブでは結構ミスが多くなってしまっている。もう少しミスを減らして相手を崩せたら、こちらの展開がよくなるんですが」
今週の2連敗で9勝5敗となり、3位JTとは4勝差に広がった。この日でレギュラーラウンドは折り返し。課題が多く見えた2連戦だったが、それを一つ一つつぶしていきながら、後半戦は上位への巻き返しを狙う。
次週は今年最後の2連戦。三島市民体育館で、FC東京、東レアローズと対戦する。