2019-20 V.LEAGUE 愛知大会 WD名古屋戦
- 開催日時
- 2019年12月 1日(日) 12:00
- 会場
- パークアリーナ小牧(小牧市スポーツ公園総合体育館)
3
- 25-23
- 25-16
- 29-27
WIN
0
リザーブメンバー
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山本 湧
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秦 耕介
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加藤 久典
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喜入 祥充
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星谷 健太朗
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小川 猛
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栗山 雅史
試合経過
2019-20V.LEAGUE DIVISION1は2レグに入った。現在7勝3敗で4位のサンバーズは、5位のウルフドッグス名古屋と、名古屋のホーム、パークアリーナ小牧で対戦した。
試合の立ち上がり、サンバーズはムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ねると、ムセルスキーのブロックや、鶴田の好守備をムセルスキーが得点につなげて6-4と先行した。中盤、塩田のショートサーブで揺さぶり、ブロックとディグでチャンスを作り、小野のクイックで得点につなげて11-8とリードを広げる。しかしその後、名古屋のサーブに崩されて追い上げられると、サービスエースを奪われ13-13と追いつかれた。好守備とつなぎで粘ってムセルスキーが得点につなげて抜け出すが、再び追いつかれる。それでも小野のクイックでラリーを制して逆転は許さず、終盤、相手のミスで22-20と抜け出し、塩田のクイックやムセルスキーのスパイクで逃げ切ってサンバーズがセットを先取した。
第2セットは塩田のクイックや藤中の2本のブロック、カウンターアタックなどで6-2と先行し、大宅がエンドライン際にノータッチエースを決め8-3とリードを広げた。サンバーズは小野のCクイックや藤中のパイプ攻撃でリズムよくサイドアウトを重ね、塩田のブロックやムセルスキーの連続サービスエースなどで14-6と点差を広げた。終盤も季のブロックや藤中のスパイクなどで得点を重ね、最後はセット途中からコートに入った栗山のスパイクで締め、サンバーズがセットを連取した。
第3セットは藤中、季のスパイクを中心にサイドアウトを重ね、藤中が鋭いサーブでエースを奪い8-6と先行した。中盤は互いにサイドアウトを取り合う展開となり、サンバーズはムセルスキーや季のスパイクで得点を重ねると、好守備を藤中が得点につなげたり、ムセルスキーのブロックで17-12と点差を広げた。ところが終盤、名古屋の好守備から切り返されたり、サンバーズのミスや名古屋のサービスエースで19-18と追い上げられる。さらに、サンバーズにスパイクミスが出て同点とされると、名古屋の守備で粘り強く拾われて切り返され22-23と逆転された。それでもムセルスキーのスパイクでデュースに持ち込むと、季のカウンターアタックで25-24と逆転。最後はリリーフサーバーとして入った山本がフローターサーブで崩し、藤中が得点につなげて競り合いを制し、サンバーズがセットカウント3-0で勝利した。
リーグは2レグに入り、1レグのデータを踏まえて各チームは対策を練ってくる。前日のパナソニックパンサーズ戦は、1レグで好調だった小野のクイックを封じられて全体的にもスパイク決定率を抑えられ、苦しい流れになったが、この日は前日の反省を活かした。
小野はこう語る。
「1レグで決めていた分、2レグは相手にコミットブロックでマークされているし、セットの中でも中盤、終盤になるほどマークがきつくなる。昨日はパナソニックに駆け引きでやられて、ブロックに引っ掛けられたり、シャットアウトされてしまったので、今日はマークが来た時のコースの打ち分けやブロックアウトなど、状況に応じて使い分けるよう意識しました。僕がマークされるということは、サイドが楽になるということなので、マークされても決め続けて、絶対マークを外せないなと思わせられるぐらい決めたい」
この日はセッターの前から後ろに走りこんでCクイックを決めるというパターンも見せ、「A、Bクイックだけでは相手にわかりやすくなってしまう。機動力は僕の強みなので、動き回ってパターンを増やしたい」と意気込みを語った。
セッターの大宅は、そうしたクイックを使いながら、パイプ攻撃を絡めたり、サイドもバランスよく使って攻撃をコントロールし、チームのスパイク決定率を前日より10%以上も引き上げた。
「昨日は自分がチームをぐちゃぐちゃにしてしまったので、今日は無我夢中で、とにかく丁寧に上げようと心がけていました。クイックがマークされているけど、マークされてもクイックは見せなきゃいけないし、その中でパイプをもっと有効に使っていきたい。クイックだけが真ん中の攻撃じゃないから。ミドルをマークされた時に、ヤバイと思ってしまったらディマ(ムセルスキー )に上げてしまうので、そうじゃなくて、クイックにマークがついたらパイプを使えばいいし、パイプにマークがついたらクイックを使えばいい、そういう余裕が自分にあれば、もっといい展開にできると思います」
前日の敗戦のダメージは大きかったと言うが、この日はそれをバネにして戦った。
「昨日はすごくメンタル的にこたえました。でも結果的に自分を見つめる負けになったし、僕を成長させてくれる、次につながる負けだと思います」と大宅は吹っ切れた表情で語った。
司令塔はいい意味での割り切りと、新たな引き出しを備えた。今季のサンバーズは、敗戦のたびに成長し、次の白星につなげている。
そうして8勝目を積み重ねたサンバーズは、次週、堺ブレイザーズのホーム、和歌山ビッグホエールで連勝を目指す。