2019-20 V.LEAGUE 愛知大会 パナソニック戦
- 開催日時
- 2019年11月30日(土) 15:30
- 会場
- パークアリーナ小牧(小牧市スポーツ公園総合体育館)
1
- 22-25
- 21-25
- 25-17
- 17-25
LOSE
3
リザーブメンバー
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山本 湧
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秦 耕介
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加藤 久典
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喜入 祥充
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星谷 健太朗
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小川 猛
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栗山 雅史
試合経過
2019-20V.LEAGUE DIVISION1は2レグがスタート。1レグを7勝2敗の3位で終えた5連勝中のサンバーズは、2レグの初戦、昨季の覇者で、1レグでも首位に立ったパナソニックパンサーズと対戦した。
第1セット、サンバーズは藤中の正確なサーブレシーブから季がパイプ攻撃を決めて好スタートを切ると、塩田の好ブロックや藤中の好守備を、季やムセルスキーが得点につなげ5-2と先行。季のサービスエースなどで8-4とリードを広げた。しかし中盤、パナソニックにクイックを止められて追い上げられる。逆にサンバーズは相手にクイックを決められリズムを作られると、カウンターアタックやサービスエースで13-13と追いつかれた。それでも、季が好サーブで崩してムセルスキーがカウンターアタックを決め再び先行。しかしパナソニックのブロックに捕まり逆転されると、スパイクミスが出て17-19と引き離された。終盤、好ブロックから小野が鋭いクイックで切り返して追いつくと、藤中のサービスエースで20-19と逆転し、さらに小野のブロックで21-19と抜け出した。ところが、パナソニックのクビアク・ミハウの強力なサーブでエースを奪われ21-22と逆転された。サンバーズはコンビが合わず、サイドアウトを取れずに連続失点し、セットを失った。
第2セットはパナソニックのブロックやディグに粘られてスパイクミスを出し2-5と出遅れた。藤中、季のスパイクでサイドアウトを重ね、ムセルスキーのブロックで5-6と追い上げるが、パナソニックにカウンターアタックを決められ5-8と再び引き離された。中盤には、サーブレシーブを揺さぶられてスパイクを拾われ、次々に切り返され4連続失点し7-13と点差を広げられた。その後、ムセルスキーのノータッチエースなどで10-13と追い上げるが、パナソニックのカウンターアタック、ブロックで10-16と再びリードを広げられる。終盤、小野のサーブで攻め、長いラリーをムセルスキーのスパイクで制して18-21と追い上げるが、パナソニックの清水邦広が、Vリーグ通算得点数の日本記録を更新する4050点目を決めて流れを断ち切ると、その後はパナソニックにサイドアウトを重ねられ、セットを連取された。
後がなくなった第3セットは、塩田が相手のクイックを止めて3-1と先行する。追いつかれても、このセットのスタートから入った星谷のクイック、ブロックで8-6と再びリードし、パナソニックのミスで点差を広げた。その後、パナソニックのカウンターアタックやブロックで追いつかれるが、塩田のクイック、ブロックでの連続得点で再び抜け出し、ムセルスキーの強烈なサービスエースで12-9と引き離した。サーブが走り、ブロックと守備が機能し始めたサンバーズはボールを落とさず、ムセルスキーのスパイクやブロック、第2セット途中から入った栗山のノータッチエースなどで21-13と大差をつける。リリーフサーバーで入った秦のサーブも機能し、サンバーズがセットを取り返した。
しかし第4セットはパナソニックのブロックとディグに阻まれてなかなかサンバーズのスパイクが決まらず、巧みなスパイクで切り返されて1-5と出遅れた。サンバーズはムセルスキーや塩田のスパイクでサイドアウトを重ねるが、中盤、パナソニックの鋭いサーブにエースを奪われ6-11とリードを広げられる。さらに、サーブに崩され、ブロックに捕まったりスパイクミスが出るという悪い流れで連続失点し9-16と大差をつけられた。終盤、藤中に代わって入った秦が力強いサーブでプレッシャーをかけ、大宅のブロックで仕留めて追い上げるが、その後は点差を詰められず、ゲームセット。サンバーズはセットカウント1-3で敗れた。
1レグではパナソニックに唯一の黒星をつけたが、この日の試合ではスパイク決定率をパナソニックのブロックと守備に抑えられ、勝負所のプレーの差も勝敗を分けた。
荻野監督は、第3セットを取り返したことを評価しながらも、「1セット目の終盤など、ここぞというところでスパイクミスが多かったし、全体的にこちらはミスが出て、相手はミスをしなかった。前回の対戦ではスパイク決定率が高かったけれど、今日は相手がクイックをマークしてきて、そこでこちらがサイドから決められればよかったけれど、決めきれなかった」と敗因を挙げた。
リベロの鶴田もこう振り返る。
「1セット目の勝負所で、相手はクビアク選手がしっかりサーブを打ち切る強さを持っていたけれど、自分たちはそれを跳ね返せなかった。今日はこちらのサーブレシーブが返っても、相手のブロックが2枚つく場面が多くて、相手の対策が上回っていたと感じました」
また、鶴田は「パナソニックのコートではリベロの永野(健)さんとセッターの深津(英臣)さんがずっと声を出していて、流れが悪くなっても一言でチームの空気を締める選手がいた。1本目と2本目を触る選手が、チームを締められるか締められないかの差を感じた。そういう面で、リベロとしてもっと永野さんに近づけるように頑張らなければと思いました」と課題を語った。
昨季の王者パナソニックを支えるベテラン選手たちから学ぶものが多い敗戦となった。その学びを、この先の試合に活かし、上回っていかなければ、サンバーズのリーグ優勝はない。この日は果たせなかった選手個々の役割をきっちりと果たし、次戦はホームのウルフドッグス名古屋から、勝利をつかみ取る。