2019-20 V.LEAGUE 広島大会 JT戦
- 開催日時
- 2019年11月 3日(日) 16:00
- 会場
- ローズアリーナ(福山市緑町公園屋内競技場)
0
- 19-25
- 14-25
- 24-25
LOSE
3
リザーブメンバー
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小野 遥輝
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山本 湧
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秦 耕介
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加藤 久典
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喜入 祥充
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小川 猛
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栗山 雅史
試合経過
2019-20V.LEAGUE DIVISION1の第4戦。現在2勝1敗で4位につけているサンバーズは、開幕3連勝で首位に立っているJTサンダーズ広島と、JTのホーム福山市緑町公園屋内競技場で対戦した。
第1セット、サンバーズはJTのサーブに崩され、スパイクミスが出て先行されると、カウンターアタックを決められて5-8とリードされた。サーブ好調の大宅が強力なジャンプサーブを打ち込み、季の好守備で粘ってミスを誘い追い上げるが、中盤、サンバーズにスパイクミスが出て9-13と再び引き離された。ムセルスキーのカウンターアタックで追い上げるが、JTのブロックやサービスエースで13-17と再び引き離される。終盤にもサービスエースを奪われ、JTのサーブに押され続けたサンバーズは第1セットを奪われた。
第2セットはサイド攻撃がJTのブロックに捕まり0-5と出遅れた。その後、塩田が強力なジャンプサーブでエースを奪い3-6と追い上げる。しかし中盤、JTのサーブに崩されて切り返され、5-12と大きくリードを広げられた。サンバーズもサーブで攻めるが、JTの堅いサーブレシーブをなかなか崩せず、ブレイクチャンスにつなげられない。すると終盤、サンバーズのスパイクがブロックに捕まったり、ミスが出るなど5連続失点で9-19と大差をつけられた。このセット途中に季に代わって入った栗山がブロックを決めて追い上げをはかるが、差は縮まらず、サンバーズが2セットを連取された。
第3セットはムセルスキーのスパイクでサイドアウトを取り、大宅のブロックで5-4と先行。栗山のレフトスパイクも勢いよく決まった。しかし、サンバーズのスパイクをJTの堅いブロックと守備で拾われて切り替えされ7-8と逆転されると、サーブレシーブを崩されスパイクミスが出て7-9と先行された。それでも、小野のサーブからムセルスキーがカウンターアタックを決めて10-10と追いつく。再び引き離されても、ムセルスキーのサーブで崩し、ムセルスキーが自らバックアタックを決めて12-12と食らいついた。
しかし中盤、サーブレシーブを崩されてブロックに捕まり、さらにサービスエースを奪われて13-16とまたもリードを広げられてしまう。栗山のスパイクや小野、塩田のクイックでサイドアウトを重ね、終盤、大宅のサーブで崩し、ムセルスキーが得点につなげて22-23と追い上げる。さらに、大宅が力強いサーブを打ち込み、栗山のブロックで仕留めて23-23と追いついた。ムセルスキーのスパイクでデュースに持ち込むが、最後はサーブレシーブを崩されてダイレクトスパイクを決められ、ゲームセット。セットカウント0-3で敗れた。
この日はサーブとサーブレシーブが勝敗を分けた。サンバーズは終始、JTの強力なサーブに押されて主導権を握られた。第3セットは、「昨シーズンまで僕と(藤中)謙也と鶴田が一緒にサーブレシーブに入っていたので、一緒にやり慣れていて、このあたりまでは僕が任されるだろう、という範囲がハッキリしている」という栗山が季に代わってスタートから入ったことで、サーブレシーブは少し安定したが、それでも流れを逆転させることはできなかった。
リベロの鶴田は、「完全にサーブでやられました。いくらディマ(ムセルスキー)がいても、あれだけ返らなかったらきつい。今日の試合は本当にサーブレシーブに責任がある」と背追い込んだ。
ただ、相手に直接エースを奪われたのは4本。それよりも、サーブレシーブが崩れた時に、それをスパイクミスや被ブロックで失点にしてしまった場面が多く、それが痛かった。
各チームがサーブ力を強化してくる中、サーブレシーブを完璧に返すことは難しい。だからこそ今季は、サーブレシーブを崩された時でも、フェイントを相手のセッターに取らせて、相手を二段トスの状況にして守りやすくしたり、ブロックが3枚ついたらリバウンドを取って攻め直すという練習を重ねてきた。しかしこの日はそれを実践できず、難しい状況で無理に打ちに行ってしまった。
「状況が悪い時の打ち方をもう一度見直さないといけない」と栗山は言う。
4試合を終えて、2勝2敗の5位となったサンバーズ。チームとしての戦い方を再度徹底し、ここから巻き返しをはかる。次週は東京都の墨田区総合体育館で、VC長野トライデンツ、パナソニックパンサーズと対戦する。