第61回近畿総合大会 準決勝
- 開催日時
- 2019年9月 1日(日) 12:10
- 会場
- ベイコム総合体育館メインアリーナ
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- 25-17
- 25-18
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試合経過
近畿6人制バレーボール総合選手権大会準決勝。サンバーズは堺ブレイザーズと対戦した。 第1セット序盤、サンバーズは小野の強力なジャンプサーブでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い、4-2と先行する。この試合は、アウトサイドの秦がリベロで出場し、準々決勝ではリベロだった喜入がアウトサイドで出場。その喜入がブロックを利用したスパイクでカウンターアタックを決め6-3とリードし、藤中のブロックで9-5とした。さらに中盤、喜入が立て続けに好守備を見せ、自らスパイクを決めて15-9と引き離す。終盤も、喜入が強力なジャンプサーブを打ち込んでチャンスを作り、栗山、喜入のバックアタックで得点につなげて18-10と大差をつけた。終盤は小野や塩田のクイックで流れを渡さず、サンバーズがセットを先取した。 第2セットも藤中のサーブで崩し、小野の連続ブロックで4-1と先行した。その後、スパイクミスなどで5-5と追いつかれるが、喜入のスパイクで流れを切ると、栗山のディグが得点につながり7-5と再び抜け出す。セッターの大宅が何度もワンハンドでディグを上げ、それを藤中が得点につなげて12-8と点差を広げた。この試合、サンバーズは喜入や大宅を中心に好守備を連発し、とにかくボールを落とさない。ブロックフォローもきっちりと上げ、粘り強く1点ずつ積み重ねていく。また、終始強力なサーブで押し続けた。終盤も、塩田がサービスエースを奪って20-14と大差をつける。その後、堺のサーブに押されて追い上げられるが、小野のクイックや栗山のブロックで再び流れを引き寄せると、最後は藤中がジャンプサーブをコートの角に突き刺し、25-18でゲームセット。サンバーズが隙を見せずにセットを連取し、決勝に駒を進めた。 この試合は、喜入が守備に、攻撃に、サーブにと大活躍を見せた。特に攻撃では、相手ブロックが複数枚ついても、ブロックを弾き飛ばして高い確率で得点につなげた。 「自分的には、『ちょっと打つのが難しいかな』というボールを打ちにいくのが好き。このボールをどうやって点につなげようかと考えるのが楽しみなので。そういう取れるか取れないかの1点を取ることによって、チームの流れが変わるので、そういうプレーを進んでやれればと思っていました」 チームとしても非常によくディグが上がっていたが、それは今シーズン、サンバーズが速い攻撃に取り組んできたことの副産物ではないかと喜入は言う。 「日頃チーム内で速い攻撃を相手に練習しているので、目も慣れて、ブロックが速くつけるようになったし、ディグの準備もワンテンポ速くなったからじゃないかと思います」 喜入は大学までウイングスパイカーで、サンバーズに入団後リベロに転向したが、スパイカーとしての抜群のセンスを活かさない手はない。今シーズンはリーグでもこの準決勝のような起用法がありそう。二刀流・喜入にも注目だ。