第61回近畿総合大会 準々決勝
- 開催日時
- 2019年9月 1日(日) 9:30
- 会場
- ベイコム総合体育館メインアリーナ
2
- 25-17
- 25-23
WIN
0
試合経過
8月31日と9月1日の2日間、サンバーズは近畿6人制バレーボール総合選手権大会に出場した。サンバーズは初戦となった2回戦でびわこ成蹊スポーツ大学に勝利し、準々決勝に進出。9月1日に行われた準々決勝で、同志社大学と対戦した。
第1セット序盤は互いにサイドアウトを奪い合う展開となるが、加藤が守備陣の前に落とす巧みなサーブでエースを奪い、7-5と抜け出した。その後、同志社大にサービスエースを奪い返され追いつかれるが、中盤、鳥飼のサーブで揺さぶり、星谷のブロックで仕留めて11-8と再びリード。さらに、ブロックのワンタッチから、鳥飼が勢いよくパイプ攻撃を決めて点差を広げる。秦がサイドライン際に狙いすましたサービスエースを決めるなど、サーブで攻めて4連続得点を奪い、19-11と一気に突き放した。終盤、サンバーズにつなぎやサーブレシーブのミスが出て追い上げられるが、途中からコートに入った新人ミドルブロッカーの佐藤がサウスポーからクイックを決めて再び流れを引き寄せ、サンバーズがセットを先取した。
第2セットはサンバーズが秦のカウンターアタックなどで5-2と先行するが、同志社大のサービスエースで追い上げられると、サーブレシーブを崩されて切り返され、9-9と追いつかれた。鳥飼のサーブで揺さぶり、佐藤が立て続けにCクイックで切り返し13-9と再びリードを広げるが、その後、サンバーズのスパイクを拾われて次々に切り返され、13-13とまたも同点に。それでも、このセットのスタートから入った小野が相手のクイックをシャットアウトして15-13と抜け出す。終盤、同志社大にサービスエースを奪われたり、守備から切り返されて20-20と追いつかれるが、鳥飼がサイドアウトを奪って流れを切り、大宅のブロックで22-20とリード。同志社大も守備で粘って切り返し、またも22-22と追いつくが、秦が立て続けにスパイクを決めてマッチポイントを握ると、最後は小野が力強いクイックを決めて逃げ切り、サンバーズが準決勝進出を決めた。
この大会で、新人の鳥飼と佐藤の2人が公式戦デビューを果たした。
準々決勝で先発出場したアウトサイドの鳥飼は、「出だしにもたついてしまったけど、徐々に調子を上げていけた」と振り返る。アピールポイントは身長198㎝の高さを活かした攻撃。この日もレフトスパイクやパイプ攻撃で、ブロックの上から打ち込んだ。
「攻撃面は自信を持ってできています。アウトサイドの日本人選手で190㎝台後半の選手はあまりいないので、そこを強みとして、高さを活かしたプレーでアピールしていきたい。逆に守備とサーブレシーブは課題なので、精度を上げていきたい」と鳥飼。
ミドルブロッカーの佐藤は、左利きを活かしたCクイックやDクイックが武器。これまでサンバーズにあまりなかった攻撃を得意とする佐藤がコートに入れば、チームに新しい攻撃バリエーションが広がる。この試合でも小気味よくクイックを決めて流れを引き寄せた。
「セッターの(山本)湧さんがどんどんCとDを使ってくれた。高校、大学でも得意にしてきた攻撃です。クイックをしっかり決めて、サイドアウトを取れない時には自分を出してくれたら行けますよ、とアピールしていきたい。あとはサーブも得意な部分なので、ミスなく、なおかついいサーブを打てる安定感を見せていきたいです」と話す。
近畿総合は若手選手にとって、V.LEAGUEに向けたアピールの場でもある。新人2人が持ち味を発揮して好プレーを見せ、準決勝に向け、チームに勢いをつけた。