第68回 黒鷲旗大会 グループ戦 大分三好戦
- 開催日時
- 2019年5月 2日(木) 16:00
- 会場
- 丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
3
- 25-16
- 25-21
- 28-26
WIN
0
リザーブメンバー
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小野 遥輝
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松林 憲太郎
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山本 湧
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喜入 祥充
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星谷 健太朗
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小川 猛
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米山 達也
試合経過
黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会第2戦。サンバーズは今季のVリーグ9位の大分三好ヴァイセアドラーと対戦した。
第1セット、サンバーズは先発した加藤がブロックを決め2-0と好スタートを切る。大分三好のブロックで追いつかれるが、サンバーズはムセルスキーのブロック、藤中のパイプ攻撃で再びリード。さらに、秦のブロックやカウンターアタックなどで連続得点を7に伸ばし9-2と一気に引き離した。中盤も、サンバーズは堅いブロックとディグで大分三好のスパイクを決めさせず、藤中のカウンターアタックなどで17-8とリードを広げた。終盤にはムセルスキーのブロックも出て20-10と大差を付け、サンバーズがセットを先取した。
第2セット序盤はムセルスキー、塩田のスパイクで得点を重ね、秦のカウンターアタックや大宅のブロックで4-2と先行した。その後は塩田のクイックや秦のパイプ攻撃などでサイドアウトを重ねていく。大分三好のブロックで10-9と追い上げられるが、中盤、サンバーズは堅い守備からムセルスキーのスパイクで切り返して14-11とリードを広げた。終盤追い上げられても、ムセルスキーの好守備からセッターの大宅がツーアタックを決めて21-17と再び引き離す。さらに、ムセルスキーがサービスエースを奪って点差を広げる。その後、追い上げられるが、2枚替えで入っていた小川がスパイクを決めて流れを切り、秦が強力なサーブでエースを奪って再びリードを広げ、セットを連取した。
第3セットは大分三好のサービスエースで先行されるが、ムセルスキーのサーブで崩し、ムセルスキーのカウンターアタックや大宅のダイレクトスパイクなどで7-4とリードした。中盤は秦のパイプ攻撃や加藤のBクイックなどでサイドアウトを重ね、相手のカウンターアタックは塩田のブロックで防ぎ、16-13で二度目のテクニカルタイムアウトを迎える。しかしその後、サンバーズにスパイクミスが出たり、大分三好にカウンターアタックを決められ17-17と追いつかれる。その後は互いにサイドアウトを重ねるが、サンバーズにスパイクミスが出て先行されると、大分三好のブロックで22-24とセットポイントを握られた。それでも、大宅のサーブで揺さぶり、ムセルスキーのブロックで仕留めてデュースに持ち込むと、途中出場の星谷がブロックできっちりとワンタッチを取り、レシーバーが拾って、ムセルスキーが立て続けにカウンターアタックを決めて28-26で競り合いを制した。サンバーズはセットカウント3-0で勝利し、グループ戦2連勝で準々決勝進出を決めた。
この日は試合の立ち上がりに大分三好のエース、ヤカン・グマのスパイクを加藤や秦がブロックで止めて試合の流れを作り、その後もサンバーズはブロックとディグが機能した。1年ぶりのスタメン出場となったミドルブロッカーの加藤は、「早めにブロックを決めたかったのでよかったです。ブロックとディグはチームでずっと練習してきたことなので、それをチームとして出せたこともよかった」とブロックに手応えをにじませた。ただ、攻撃面については、「クイックは合わないところもあったし、僕が相手のブロックを意識しすぎた。得意なコースにもっと打っていけばよかった」と次への課題を口にした。
秦も、「今季はリーグ中も、外国人選手に対するブロックの効果が高かったんです。位置取りは得意なほうなので」とブロックに自信をのぞかせた。その上、安定したサーブレシーブや勢いのあるスパイク、サーブでも貢献した。
秦は今季のVリーグ・ファイナル6で、怪我をした藤中に代わりスタメンに抜擢されたが、思うようなプレーができず、チャンスをものにできなかった悔しさがある。しかしその経験が今に活きていると言う。
「直すべきところが明確になりました。まずサーブレシーブで直接点数を取られないこと。それから、思い切ってやることです。ファイナル6の時は守りに入った部分があった。謙也さんのポジションに入ったので、謙也さんのようなプレーをしなきゃいけないと思ってしまったり、『ディマ(ムセルスキー)に決めてもらおう』というような気持ちがどこかにあった。そうじゃなく、『自分が決めるんだ!』という気持ちでやった方が自分はいいプレーができるなとわかりました」
若手の勢いのあるプレーに後押しされ、サンバーズは次戦につながる勝ち方でグループ戦突破を決めた。次戦はグループ1位通過をかけ、ジェイテクトSTINGSと対戦する。