第68回 黒鷲旗大会 グループ戦 明治大学戦
- 開催日時
- 2019年5月 1日(水) 17:00
- 会場
- 丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
3
- 25-23
- 25-20
- 23-25
- 25-17
WIN
1
リザーブメンバー
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山本 湧
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秦 耕介
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加藤 久典
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喜入 祥充
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星谷 健太朗
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小川 猛
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米山 達也
試合経過
年号が令和に変わった5月1日、黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会が開幕した。その初戦、サンバーズは明治大学と対戦した。
第1セット、サンバーズは明治大学のブロックやサービスエースで2-4と先行され、その後、先発出場した松林がブロックに捕まり3-7とリードを広げられた。それでも、小野のジャンプサーブで崩して塩田がダイレクトスパイクをたたき込み9-10と追い上げる。再びリードされても、鶴田の好守備から、松林が鋭いカウンターアタックを決めて12-13と再び迫る。さらに、ムセルスキーが高く堅いブロックで明治大のスパイクをシャットアウトして16-16と追いつくと、ムセルスキーがフェイントを決めて17-16と逆転した。終盤には、後衛から入った喜入が好守備で粘って相手のミスを誘い19-17と点差を広げた。その後は藤中のパイプ攻撃やムセルスキーのスパイクでサイドアウトを奪って逃げ切り、サンバーズがセットを先取した。
第2セットは小野がサーブで揺さぶり、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて先行する。しかしムセルスキーがブロックに止められて4-5と逆転された。それでも、好守備をムセルスキーが得点につなげて9-8と逆転すると、塩田のサービスエースなどで連続得点を奪い14-11と点差を広げた。サンバーズにミスが続き14-14と追いつかれるが、松林が立て続けにカウンターアタックを決めて17-14と再びリードを奪い、さらにブロックで18-14と点差を広げた。サービスエースを奪われて追い上げられるが、小野が勢いよくCクイックを決めて悪い流れを断ち切り、藤中のブロックで21-17と再び点差を広げる。終盤には喜入と米山がコートに入り、その米山の好守備から、前衛に回った喜入が立て続けにカウンターアタックを決めて引き離し、セットを連取した。
第3セットはムセルスキーのサーブで崩し、藤中がパイプ攻撃を決めて4-2と先行した。その後、明治大のカウンターアタックやブロックで追いつかれるが、ムセルスキーのブロックやカウンターアタックで10-7と再びリード。しかし中盤、サンバーズのスパイクを拾われて切り返され15-15と追いつかれる。さらに、鋭いサーブでエースを奪われ16-17と逆転された。それでも、松林が強烈なサーブを打ち込んで崩し、藤中がきっちりとカウンターアタックを決めてすぐに18-17と逆転。ところがスパイクミスが出て逆転されると、サンバーズのスパイクを拾われ、フェイントを落とされて19-21とリードされた。明治大のミスで追いつき、ムセルスキーがエンドライン際にノータッチエースを決めて22-21と逆転するが、速攻がブロックに捕まり再び逆転されると、スパイクミスが出て点差を広げられ、セットを奪われた。
第4セットはムセルスキーのブロック、カウンターアタックで2-0と好スタートを切る。さらに、藤中の好守備をムセルスキーが得点につなげたり、松林のブロックで8-3とリードを広げた。中盤には、大宅のサーブがポイントにつながり、松林も強力なジャンプサーブでエースを奪い13-6と点差を広げる。コンビが合わず相手にチャンスを与えるが、藤中がブロックで阻んで流れを渡さない。その後も藤中がサーブで崩し、その藤中が好守備から自らパイプ攻撃を決めて18-10と大差をつけた。その後18-14と追い上げられるが、ムセルスキーに代わって入った小川がバックアタックを決めて流れを切る。終盤には、米山が立て続けに鋭いサーブを打ち込んで崩し、小川、藤中がカウンターアタックを決め、途中出場の加藤もクイックを決めて24-16と一気に引き離し、サンバーズがセットカウント3-1で勝利した。
この日は松林が1年ぶりにスタメン出場した。試合の立ち上がりは相手ブロックに捕まる場面が多く、「トスが短くなったりした時の対応がよくなかった。難しいトスの時もブロックされないようにしないと」と反省を口にした。それでも、後半は勢いのあるスパイクやサーブで貢献。「体は動けていたので、途中からは高さで勝負しようと思って、セッターの大宅にもそういうトスをもらえるよう伝えました」
松林にとって今大会はアピールのチャンスでもある。「なかなか怪我で試合に出られなかったけど、今大会は(代表合宿に参加している)栗さん(栗山)の代わりができると思ってもらえるようにならないといけないし、自分でも"できる"と自信をつける場にしたい」と意気込みを語った。
また、この試合はセット終盤に入った米山が、好守備を見せたり、サーブから得点につなげるなど、短い時間の中できっちりと役割を果たした。今大会を最後に勇退する米山は「最後だからといって特別なことはなにもない。いつもと変わらず、チームが勝つためにやるだけ。(周りの選手には)自分のプレーを見て何か感じ取ってもらえたら。あっているかどうかはわからないけど、ただ自分が『こうだ』と思ってやってきたことを、これからも、コートに立つチャンスがあればやり切るだけです」と米山。勝利へのまっすぐな思いと熱いプレーを、最後まで貫く。