第68回 黒鷲旗大会 グループ戦 JTEKT戦
- 開催日時
- 2019年5月 3日(金) 16:00
- 会場
- 丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
3
- 29-27
- 25-22
- 25-16
WIN
0
リザーブメンバー
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小野 遥輝
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山本 湧
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秦 耕介
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喜入 祥充
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星谷 健太朗
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小川 猛
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米山 達也
試合経過
黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会第3戦。サンバーズは今季のVリーグ7位のジェイテクトSTINGSと対戦した。
第1セットの立ち上がり、サンバーズはスパイクやサーブレシーブにミスが出て4-6と先行される。その後追いつくが、ジェイテクトの強力なサーブに押されてサーブレシーブが返らず、ジェイテクトのカウンターアタックやブロックで7-11とリードされた。それでも、松林が勢いよくパイプ攻撃を決めて反撃開始。ムセルスキーのカウンターアタックで点差をつめると、塩田がサーブで崩してダイレクトスパイクを決め12-12と追いついた。その後は一進一退の展開となる。ジェイテクトのミスで14-13と逆転するが、サンバーズにスパイクミスが続き16-18と再びリードされた。追いついても、サンバーズはコンビが合わず切り返され20-22と再び先行される。それでも、後衛から入った喜入が強力なジャンプサーブでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い、23-23の同点に。さらに、藤中のブロックで24-23と逆転した。デュースにもつれこみ逆転されるが、加藤のサーブで崩してムセルスキーがカウンターアタックを決めて再逆転。サーブレシーブを崩されても、つなぎとスパイクでカバーしてしのぐ。最後はムセルスキーがカウンターアタックを決めて競り合いを制し、セットを先取した。
第2セットの立ち上がりはコンビが合わず、ジェイテクトに切り返されたりブロックに捕まり0-3と出遅れたが、大宅のツーアタックで流れを切る。塩田のジャンプサーブで崩し、大宅のブロックで仕留めたり、ムセルスキーのカウンターアタックで3-3とすぐさま追いついた。第1セット終盤から入った喜入がパイプ攻撃を決めてさらにチームを勢いづけ、藤中、加藤のスパイクなどでサイドアウトを重ねる。すると喜入が厳しいコースにサーブを打ち込んで崩し、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて9-8と逆転。さらに、加藤がブロックのワンタッチでチャンスを作り、藤中が立て続けにカウンターアタックを打ち込んで12-9とリードを広げる。追い上げられても、大宅のサーブで崩し、喜入がパイプ攻撃を決めて再び引き離す。終盤には、ムセルスキーが3連続サービスエースを奪って20-15と点差を広げた。セットポイントを取ってから追い上げられるが、最後は藤中がレフトスパイクを決めて逃げ切り、サンバーズがセットを連取した。
第3セットは塩田の好守備をムセルスキーが得点につなげ4-1と先行する。その後、ジェイテクトのブロックで6-6と追いつかれるが、ムセルスキーのブロックで再びリードを広げた。相手のフェイントにも喜入が素早く反応して拾い、うまく攻撃につなげて流れを渡さない。中盤はジェイテクトのミスで点差を広げ、ムセルスキーの強烈なサービスエースで13-7と引き離した。終盤には喜入の2本のサービスエースや、途中から入った秦、小川のカウンターアタックが決まって5連続得点で一気にセットを奪い、サンバーズがセットカウント3-0で勝利。サンバーズはグループ戦3連勝となった。
試合の出だしにはつまずいたが、その後、追いつき、デュースの接戦をものにできたことは大きい。主将の藤中は、「最初は硬さがあったけど、中盤以降それがほぐれて、ブレイクを取れて楽になった。セットを取り切れたのはよかった」と振り返った。
第1セット終盤から入った喜入が流れを変えた。1点ビハインドの場面で強力なサーブを打ち込んで逆転につなげ、第2セット以降はスタートから入り、そつのない守備でコート内のつながりをスムーズにした。また攻撃でも、高い跳躍から小気味よくスパイクを決めた。リベロが本業だが、「点を取る人は1人でも多い方がセッターは楽になるので、攻撃の選択肢の1つになりたいし、そのほうが相手も嫌だと思うので。今日はよくブロックが見えていました」と言う。
大学までウイングスパイカーだったが、サンバーズではリベロに転向した。それは、「長く選手としてやりたいし、やるからには一番になりたい。全日本とか上のカテゴリーを狙うには、身長のことを考えると、リベロで輝けるようにしたい」という希望があったから。ただ、栗山が代表合宿で抜ける今大会に向けては、ウイングスパイカーとしても準備してきた。
「チームの一員である以上、チームの役に立つのが一番。リベロには(鶴田)大樹さんがいるし、今チームに貢献できるのはそこ(ウイングスパイカー)なので、両方の用意をすることが今の僕にとっては大事なこと」と喜入。その覚悟の通り、安定した守備だけでなく、勝負強いスパイクやサーブも今大会、チームの大きな力になっている。
グループ戦3連勝のサンバーズは、B組1位で準々決勝に進出した。次からは負けたら終わりのトーナメント戦。4年ぶりの優勝を目指し、サンバーズは次戦、FC東京と対戦する。