2018-19 Vリーグ ファイナル6 大阪大会
- 開催日時
- 2019年3月16日(土) 13:00
- 会場
- 丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
1
- 25-20
- 21-25
- 14-25
- 29-31
LOSE
3
リザーブメンバー
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鈴木 寛史
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小野 遥輝
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松林 憲太郎
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岡本 祥吾
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喜入 祥充
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小川 猛
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米山 達也
試合経過
2018/19Vリーグ、ファイナル6第3戦、現在2位のサンバーズは、4位のJTサンダーズと対戦した。
第1セットはJTのカウンターアタックで先行されるが、栗山がライトからバックアタックを決めて4-3と逆転すると、ムセルスキーのノータッチエースで5-3と先行した。その後、JTのサーブに崩されて連続得点を奪われ8-9と逆転されるが、大宅がネット際に落とすサーブで揺さぶってミスを誘ったり、大宅の好守備を栗山のカウンターアタックやムセルスキーのブロックで得点につなげ、5連続得点で一気に13-9とした。JTのブロックで追い上げられても、サンバーズはブロックのワンタッチや好守備から、秦のパイプ攻撃や栗山のレフトスパイクで切り返し、22-16と再び点差を広げ、セットを先取した。
第2セットは立ち上がりに2本のスパイクミスが出て1-4と先行される。星谷や塩田のクイックでリズムを作り、星谷のブロックで7-8と追い上げるが、中盤、JTのサーブにノータッチエースを奪われて7-10と再びリードされると、サンバーズにつなぎのミスが出て9-14と引き離された。秦の好守備などで粘るが、それがなかなか得点にはつながらず、点差をつめきれない。それでも終盤、ムセルスキーのブロックや大宅のディグで粘って相手のミスを誘い18-20と追い上げたが、その後サンバーズにスパイクミスが出て再び引き離され、セットを取り返された。
第3セットは秦のパイプ攻撃で勢いよくスタートし、ムセルスキーのカウンターアタックで2-0と先行する。その後追いつかれるが、星谷のサーブで揺さぶり、塩田のブロックで仕留めて4-2と再び先行。しかしJTのカウンターアタックで5-6と逆転された。サンバーズは守備が機能し、JTのスパイクを1本で決めさせないが、それを得点につなげられない。すると中盤、JTのエドガー・トーマスに4本のサービスエースを奪われたり、ブロックに捕まるなど8連続失点し、7-15と一気に引き離された。終盤、2枚替えで岡本と小川が入り、小川のスパイクでサイドアウトを重ねるが、追い上げることはできず、大差でセットを失った。
第4セットもJTのブロックで先行されるが、大宅のブロックで流れを止めると、栗山が勢いよくスパイクを決める。1本で決まらなくても、両サイドからしつこく攻め、最後はムセルスキーが決めて3-4と食らいつく。このセットから入った小野がJTのクイックをブロックし9-9と追いつくと、大宅の好守備からムセルスキーがカウンターアタックを決め10-9と逆転した。しかし中盤、サンバーズのクイックを止められて逆転されると、サーブレシーブを崩されて切り返され13-17と引き離された。それでも、栗山のブロックやJTのミスで17-17の同点に追いつく。
すると終盤、リリーフサーバーとして入った米山のサーブで崩し、何度も粘り強く拾って最後は秦が押し込んで決め21-20とついに逆転した。栗山のスパイクで24-23と先にセットポイントを奪うが、デュースに持ち込まれ、サンバーズはつなぎのミスでチャンスを相手に与えてしまい24-25と逆転される。それでも、栗山やムセルスキーのスパイクでJTのマッチポイントをしのぎ、ムセルスキーのサーブで崩し、栗山がバックアタックを決めて29-28と逆転。しかし秦がブロックに捕まって逆転を許し、最後はエドガーに5本目のサービスエースを奪われ、29-31でゲームセット。サンバーズはセットカウント1-3で敗れた。
荻野監督は試合後、「内容的にはそこまで悪くなかった。ディフェンスはよかったし、ブロックも相手のレフトサイドの決定率を落としていた。ただ"あと1点"が取れないのが今のチーム状況」と語った。
前週の豊田合成トレフェルサ戦につづき、この試合も競り合いの中、最後は"あと1点"を取りきれなかった。
ミドルブロッカーの星谷は、「僕も2回ぐらいいいところで上げてもらったけど決めきれなかった。『行ったろ!』と思いすぎてしまった。いいところで余裕を持つというか、広い視野の中でプレーしないと。序盤できたプレーを、勝負所でこそできるメンタルが必要」と振り返った。
ファイナル6に入り、ギアを切り替えて戦ってくるチームもいる中、サンバーズはどこかギアが上がりきっていない。セッターの大宅はこう語った。
「ファイナル6はあと2試合しかない。負けられない試合が続く中で、もっとギアを入れて、まずはチーム全員が"勝つ"という気持ちをもっと前面に出してもいいんじゃないかと今日は感じました。僕や秦が若手で一番下っ端なので、1番走って、1番喜んだりすることで、チームの士気を上げられると思う。そこはちょっと星谷さん任せになっているので、明日は僕ら若手がバカになって暴れたいと思います」
サンバーズは2位をキープしているが、3位以下のチームが僅差に迫ってきている。これまで破れなかったファイナル6の壁を破り、今年こそ次のステージに進出するために、サンバーズはギアをトップに上げて、残り2戦、闘志を前面に出して戦う。